阪神競馬第3レースで4頭が落馬
皐月賞当日の4月17日に阪神競馬場で行われた第3レース(3歳未勝利・ダート1800M)で4頭が落馬する事故が発生した。
落馬事故が起こったのは全頭が団子状態で固まった1コーナーの入り口。中団前目にいた藤岡康太騎手騎乗のワイズセレクションの進路が狭くなり、躓いて転倒。その後ろを追走していたワイエムフェアリー(坂井瑠星騎手)、タイムシャワー(荻野琢真騎手)、タマモマリンバ(城戸義政騎手)が立て続けに振り落とされ、ダートコースにたたきつけられた。
レース動画
最初に落馬した藤岡康太騎手は呼吸困難・肋骨の骨折・頚椎捻挫。坂井瑠星騎手は左肺気腫・頚椎捻挫。荻野琢真騎手は頭部外傷・頚椎捻挫の重傷を負い、病院へ緊急搬送された。城戸義政騎手は幸いにも無事だった。
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パトロールビデオ
問題となった落馬場面だが、⑬ワイズセレクションが内側を走っていた⑥ローデルバーンに僅かに躓いたのがわかる。
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福島競馬第10レースで3頭が落馬
阪神競馬で4頭を巻き込む事故が起こった同じ日に福島競馬でも落馬事故によって3頭が競争を中止するというアクシデントが発生していた。
事故が起こったのは第10レース(3歳500以下・芝1200M)でのこと。レースの終盤4コーナーで藤懸貴志騎手騎乗のラブミーロードが急激に外側に斜行し、サニーデイヒーロー(宮崎北斗騎手)が外側に振られ、後ろにいたプリンセスオーラ(西村太一騎手)、エビスリアン(横山和生騎手)、カキツバタチグサ(丹内祐次騎手)が一気に落馬し、競争を中止した。
レース動画
この落馬事故でエビスリアンに騎乗していた横山和生騎手は右肋軟骨損傷と診断され、他の宮崎北斗騎手と西村太一騎手は幸いにも無傷で済んだようだ。落馬によって競争を中止した3頭も大事には至らず一安心だ。
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直線入り口で内側にいた③ラブミーロードが僅かだが外側に斜行した。その影響で⑤サニーデイヒーローが外側に振られ、後ろの3頭が落馬してしまった。この件でラブミーロードの藤懸貴志騎手には4月23日から5月1日までの騎乗停止処分が下されている。
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異様な天候が影響した!?
この日は朝から各地で強風が吹き荒れ、関東周辺では一時大雨が降る天候だった。当然、馬は生き物なのでこの異様な天候を感じ取り、いつもと少し様子が変わっていたのかもしれない....。
「落馬事故多すぎ…確かにこんな天候だと、馬がいつもと様子違うけどさ…」
「今日は落馬が多いなぁ…やっぱり悪天候と暴風が落馬を引き起こしてるんでしょうか?」
大怪我を負ってしまった騎手はいるものの、人馬ともに命に関わる大惨事にならなくてよかったという思いが競馬ファンは強い。競馬に落馬は付き物ではあるが、落馬を見て喜ぶファンなど絶対にいないはずだ。騎手や競馬関係者には一つでも落馬を防ぐ努力を今後もしていただきたい。