横山典弘騎手

横山典弘騎手

生年月日:1968年02月23日
身長体重:163cm/49kg
血液星座:O型/魚座
初免許年:1986年
出身所属:東京都/美浦
所属厩舎:フリー

主な騎乗馬:メジロライアン、サクラローレル、トロットサンダー、セイウンスカイ、イングランディーレ、タイキシャトル、ホクトベガ、ブラックホーク、ロジユニヴァース、ワンアンドオンリー、ゴールドシップなど
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関東の名手横山典弘騎手が“トントン騎乗”について遂にその口を開いた。

これは某競馬サイト内の菊沢一樹騎手へのインタビュー記事の中で見られた発言である。昨年デビューした菊沢騎手は、同期である他の騎手が次々と初勝利を挙げている中で1人未勝利のまま苦しい時間を送っていた。その頃の菊沢騎手は追う動作が大きい“トントン騎乗”と呼ばれる近年のトレンドをフォームに取り込んでいた。

ある日、叔父でもある横山典弘騎手に呼び出された菊沢騎手は意外なひと言を言い放たれる。
 
菊沢一樹騎手

菊沢一樹騎手

生年月日:1997年08月23日
身長体重:159cm/47kg
血液星座:O型/乙女座
初免許年:2016年
出身所属:茨城県/美浦
所属厩舎:菊沢隆徳厩舎

主な騎乗馬:特になし
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菊沢 横山典弘騎手に呼び出されて、「あの追い方は止めろ」と強く説得されました。普段は聞いてもそれほど多く語る方ではないのですが、その時が一番長く話したんじゃないかと思います。ただ、僕も意思を持ってその乗り方をしていたので反論したんですが、なぜダメなのかを丁寧に説明してくださって…。菊沢先生からも「あれは馬の負担になるだけだから止めなさい」と怒られまして、ようやく気づきました。結果、その翌週に初勝利をあげられたので、やっぱり自分が間違っていたんだなと。
 
上記がそのインタビュー内容の抜粋だが、横山騎手から見事に『あの追い方は止めろ』と直に言われていたのである。あの追い方=“トントン騎乗”の事だ。

筆者個人からしても、あの上体を縦に大きく動かしながら追うフォームは見ていて気持ちの良いものでは無い。仮に自分が馬だったとしたら、背中に乗せている人間がピタッと静かに馬体へ寄り添ってくれているか、バンバン暴れて背中にお尻を叩きつけられているかを考えた時にどう捉えても前者の方が走りやすいと思うからである。

実際、今回菊沢騎手に物申した横山騎手は綺麗なフォームで追うスタイルであるし、広く見ても現在リーディング上位の武豊騎手や福永騎手などは典型的な軸のブレない静かな追い方だ。
 

“トントン騎乗”とは??

 

“トントン騎乗”の代名詞=岩田康誠騎手の追い方まとめ動画

 
この動画を見れば一目瞭然かと。…馬上でダンスしている事から“岩田ダンス”なんて呼ばれ方をする事もしばしばw

この他に有名な所では蛯名正義騎手や川田将雅騎手も同様のフォームで馬を追っていますね。ここの名前だけ見れば大レースで活躍する騎手ばかりで、如何にもこの騎乗法が成功しているかに聞こえますが…単に馬質が良いからであってそれが理由で勝ち続けていると言うものではありません。むしろ、その他の競馬関係者からも否定的な意見をよく耳にします。
 
馬の背中の筋肉は収縮するわけだから、そこにドンと尻がついて推進力がアップするとは思えない。かえってマイナスだと思う(厩舎関係者)

ある厩舎が『蛯名が乗って馬の腰がダメになった』とボヤいていた。岩田が後藤落馬で毒づいたのは、後藤も岩田の乗り方を認めていないからでしょう(専門誌トラックマン)
 
以上の様に、騎手以外の人間からも厳しい言葉が多数上がっている程。

まぁ、この“トントン騎乗”のフォームを科学的根拠があって否定している訳では無いのでハッキリと切り捨てる訳にはいきませんが、それでも感覚的に良いとは思えない人の方が圧倒的に多い筈。少数派で目立っているからかもしれませんが、レース中にどうしても目が行ってしまって競馬を観戦する上でもちょっと目障りな対象にすらなっている始末。

要は馬が主役であるスポーツにおいて本末転倒な現象が起きているんですよね。
 

見た目が美しくない

 

トントン騎乗例

 
岩田康誠×ディープブリランテ

岩田康誠×ディープブリランテ

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蛯名正義×フェノーメノ

蛯名正義×フェノーメノ

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川田将雅×ラブリーデイ

川田将雅×ラブリーデイ

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普通の騎乗例

 
武豊×キズナ

武豊×キズナ

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横山典弘×ワンアンドオンリー

横山典弘×ワンアンドオンリー

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四位洋文×ウオッカ

四位洋文×ウオッカ

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上と下の画像で比べてもらえれば一目瞭然ですね。

プロである以上は人に見られるものであり、観戦するファンが惚れ惚れする様な“美”を提供するのも仕事のひとつだと思います。通常のアスリート感覚が備わっていれば見栄えと言うものを意識するでしょうし、後々で画像を見て振り返りたい人間としては騎手の騎乗フォームも馬の走りと一体化していて欲しいのが本音です。
 

まとめ

 
以上、トントン騎乗の是非についてのまとめでした。

これらの記事に関してはあくまで筆者の個人的主観による“好き嫌い”のものであり、一般の大多数による意見ではありません。しかしながら、多くの競馬ファンが否定的なコメントをどこかしこでしている事もこれまた事実。正直、自分の感覚としては馬がメインなのでそこまでして目立って欲しくないですし、出来るだけ走る邪魔や負担にならないで欲しい。そう切に願います。

どうかこの記事で少しでも“トントン騎乗”をする人が減る事を祈ってひっそり文末と致します。

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