ポストポンド 牡5歳

ポストポンド 牡5歳

父馬:Dubawi
母馬:Ever Rigg
母父:Dubai Destination
生産:アイルランド

通算成績:16戦8勝
主な勝鞍:キングジョージ&クイーンエリザベス2世S、ドバイシーマクラシック、コロネーションCなど
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女傑相手に楽勝

 
コロネーションカップを快勝

コロネーションカップを快勝

コロネーションC エプソム競馬場 2410m

1着:ポストポンド
2着:ファウンド   4馬身半差
3着:ローズバーグ  約1馬身差
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3月のドバイシーマクラシックでドゥラメンテを破ったポストポンドの復帰戦は独壇場だった。昨年のブリーダーズCターフで快勝した女傑・ファウンドやセントレジャーS勝ち馬・シンプルヴァ―スなどの強豪を相手に、余裕綽綽の勝ち切りで中距離界トップホースの地位を確固たるものにした。

単勝1・5倍の圧倒的支持に応える形で、自身も昨年から続く連勝を5に伸ばした。次走は連覇をかけてキングジョージ&クイーンエリザベス2世Sに出走する予定。そこも勝って、堂々の凱旋門賞参戦となる可能性は非常に高い。
 

名手も絶賛

 
イタリアの名手、A・アッゼニ

イタリアの名手、A・アッゼニ

【レース後のコメント】
「ポストポンドは本当に良いサラブレッド。如何なる環境・条件下でも彼の力を発揮してくれます。私は乗る事が出来て幸せ者です」

【調教師のコメント】
「ポストポンドは実にマルチな能力を持った馬。全てのバランスが良く、アスリートしては完璧ですね。これで堂々とキングジョージへ向かえます」
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レーティングの影響には??

 
現状、非公式ではあるがエイシンヒカリが現時点で世界一位のレーティングを保持。ポストポンドの勝ち方も鮮やかではあったが、各民間のタイムレーティングでは一歩エイシンヒカリに及ばなかった。それだけ、イスパーン賞での10馬身差圧勝劇が世界に衝撃を与えたのだろう。

それらの結果を受け、9日に発表される公式のワールドベストホースランキングでは一体どの様な結果となるのか。今から楽しみである。
 

そう考えるとドゥラメンテって…

 
ドゥラメンテ 牡4歳

ドゥラメンテ 牡4歳

父馬:キングカメハメハ
母馬:アドマイヤグルーヴ
母父:サンデーサイレンス
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング
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2016年3月 ドバイシーマクラシック(GⅠ) 芝2410m

1着:ポストポンド (アッゼニ)
2着:ドゥラメンテ (デムーロ)
3着:ラストインパクト (モレイラ)

ポストポンドが余裕の走りでドゥラメンテ以下を完封。タイムもレコードとおまけ付きの完勝だった。ドゥラメンテは発走直前に落鉄していた事が発覚するも、打ち直す事が出来ずそのまま出走するアクシデントに見舞われた。真の実力でぶつかる事が出来ず、お互いの再戦の機会が待たれる事となる。
 
つまりは、落鉄したドバイシーマクラシックでそのポストポンドに肉薄したドゥラメンテも相当強い事になる。特にレコードタイムが出る様な固めの馬場だったからこそ、蹄鉄の有り無しはかなりの差があったと考えておかしくはない。

海外でのレースはいまいち物差しになる馬や状況のサンプルが少なくグレーな判断となりやすいが、今回のポストポンドの快勝ぶりでドゥラメンテの評価も著しく上がる事だろう。その証明として、次走の宝塚記念では並みいる日本の強豪を寄せ付けない圧勝のパフォーマンスを見せて欲しいものである。

そして、そのまま凱旋門賞へ参戦しポストポンドにリベンジを果たす青写真は既に出来上がっている。
 

まとめ

 
いよいよ、凱旋門賞へ向けた有力馬たちの動向が賑やかになって来た。馬の現在の調子や、各ステップレースの成績が、本番での戦い方の目安となるので出来る限りチェックして行きたい。

今回のポストポンドの勝ち方には正直、非の打ちどころがない。先行して一番伸びる脚を使われては前後の馬に成す術無し。能力的なものでは太刀打ちが難しくなると、後は馬群に包まれるといった物理的な障害が必要となって来る。

それだけ、今のポストポンドは充実しているし相当な強敵である事は間違いないだろう。後は、日本のエース・ドゥラメンテが宝塚で一体どんな競馬を見せてくれるのか??先ずはそこを楽しみに、春のグランプリがスタートする瞬間を待ちたいと思う。

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