“サトノの呪い”=24年

 
里見オーナーを真ん中にして記念撮影

里見オーナーを真ん中にして記念撮影

左はサトノダイヤモンドを管理する池江泰寿調教師、右はサトノダイヤモンドに騎乗したルメール騎手。

…正直、この堂々たる立ち姿を見て初めてのGⅠ制覇とは誰も思わないだろう。まさに馬主界のドンである。先日の30億円超の脱税疑惑も何のその、結局、世の中お金を持っている人の輪の中でお金は回るという仕組みを地で行く人。
via google imghp
 
しかし、長かった。実に長過ぎた。

馬主登録をしたのは1992年。そこから苦節24年目にしての初GⅠ制覇なのです。とは言え、2005年辺りまでは軽く嗜む程度の出走回数。何があったのかは知りませんが、2007年頃から所有馬の数が一気に増え、重賞に参戦して来る馬も頻繁に見られる様になって来ました。

ピークは今と言っても過言ではないでしょうが、特に2012年~2013年で一気にサトノの名を冠した有力な馬が登場し始めます。サトノノブレスの菊花賞2着やサトノタイガーのJBCスプリント2着、サトノラーゼンの日本ダービー2着など数々の大舞台で惜敗の歴史を繰り返し刻み、それをネットの間では面白おかしく揶揄し“サトノの呪い”と表現していたのです。

そしてその最たる例が今年の日本ダービーでのサトノダイヤモンドの2着という結果。相手は金子真人氏というディープインパクトなどを所有した大物馬主で、今回のマカヒキで何と同タイトルは3度目の制覇となりました。その着差はたった数cm…。

しかも、この金子氏は1990年代の半ばまで馬券の存在すら知らない様など素人の人だったとか。それがひょんな事をキッカケに競馬界に入って今では旧八代競走を制する日本一の個人馬主となっているのですから、その両名が持つ運の差に我々も驚かされるばかりであります。
 
『性格、馬体、反応。どれも欠点がないのが逆に心配なくらい。自分で買ってきた馬の中でもNo.1といっていい。ただ、馬主になって20年以上たつが、まだG1を勝てていない。あとから馬主になった人がどんどん勝っていくから、自分には馬運がないのかな…と。ビジネスなら成功も失敗も含めて自分の力で何とかなるが、競馬はそうはいかない。でも、やはり期待は大きいし、かなりの確率で好走してくれると信じている。夢ですからね。勝ちたいですよ』
 
日本ダービーを前にしたサトノダイヤモンド号のとある取材で以上の様に話していた里見オーナー。…ここに出て来る“あとから馬主になった人”って、間違いなく金子氏の事を指してますよねw
 

ST(サトノタイム)突入か!?

 
が、案ずる事無かれ。

ここまで苦労して来た人は、ひとつの開放がキッカケでその運気が一気に解放されるパターンというのを何度も目の当たりにして来ました。菊花賞のレース後のインタビューでも、ご本人が『無事なら有馬記念に行きたいですね』と名言している様に、既定路線ならば年末の大一番に向かう予定。得てしてこういうケースでポンポンッと連勝する事も多く、簡単にGⅠタイトルが転げ落ちてくるかの様に獲得出来るものなのであります。

里見氏の本職で例えるなら、パチンコの高確率変動中(ST)に入っている可能性が大いに有り。そうなると、他のGⅠでもサトノの馬にはくれぐれも注意して下さいね。なので、今週以降のGⅠへ出走予定の里見氏所有馬の動向をチェックしておきましょう。
 

天皇賞秋=サトノクラウン、サトノノブレス

 
サトノクラウン 牡4歳

サトノクラウン 牡4歳

父馬:Marju
母馬:ジョコンダⅡ
母父:Rossini
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:里見治

通算成績:9戦4勝(4-0-1-4)
主な勝鞍:弥生賞(2015年)など
via google imghp
 
サトノノブレス 牡6歳

サトノノブレス 牡6歳

父馬:ディープインパクト
母馬:クライウィズジョイ
母父:トニービン
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:メジロ牧場(洞爺湖町)
馬主:里見治

通算成績:27戦6勝(6-5-4-12)
主な勝鞍:日経新春杯(2014年)など
via google imghp
 

マイルCS=サトノアラジン

 
サトノアラジン 牡5歳

サトノアラジン 牡5歳

父馬:ディープインパクト
母馬:マジックストーム
母父:Storm Cat
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:里見治

通算成績:20戦6勝(6-4-3-7)
主な勝鞍:京王杯SC(2016年)など
via google imghp
 

有馬記念=サトノダイヤモンド

 
サトノダイヤモンド 牡3歳

サトノダイヤモンド 牡3歳

父馬:ディープインパクト
母馬:マルペンサ
母父:Orpen
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:里見治

通算成績:7戦5勝(5-1-1-0)
主な勝鞍:菊花賞(2016年)など
via google imghp
 
現実的な所で言うと、この当たりはほぼ間違いなく出走して来るでしょう。

全然有りえますよねw…来週のサトノ2騎は伏兵扱いだと思いますが、クラウンの方は東京のコース実績が完璧なので十分に一発が考えられます。何と言っても、2015年の皐月賞ではあのドゥラメンテを抑えての1番人気に指示された実力馬ですから。

マイルCSに駒を進めるサトノアラジンは、その前にスワンSでひと叩き予定。ここで勝つ様なら、本番でも本命視されると思います。仮に負けても大駆けがある馬なので、人気薄でも頭から狙って行きたい1頭ですね。

後は年末の有馬記念でのサトノダイヤモンド。ここは菊花賞の勝ちっぷりからも相当な人気を集めるでしょうが、普通に勝ってしまう気がするのは筆者だけでしょうか??
 

まとめ

 
以上の他にも、サトノアーサーなど2歳の若駒も多数控えております。ここから一気に無双状態へ入る可能性も有り得るので、年内はGⅠのみならず重賞レースに出走するサトノの馬に関しては無条件で抑えておいた方が良いのではないでしょうか。

とにもかくにも、菊花賞優勝、誠におめでとうございました。個人的にサトノダイヤモンドの大好きなので、今後も尽く3連単1着固定の頭勝負でガンガン突っ込ませて頂きたいと考えております。

巷ではサトノサトノとよく色んな所で話のネタにされていますが、それだけ競馬の認知向上に貢献頂いている証拠です。これからも何かにつけて我々競馬ファンにたくさんの話題を振りまいて欲しいと心から願っております。里見氏、今後共どうぞ宜しくお願い申し上げます。

関連記事

関連タグ

著者