オウム真理教の事件から21年目。競馬との接点

 
 まずは、ハープスターである。度肝を抜く末脚で、2014年チューリップ賞・桜花賞を勝った名牝は、2015年5月7日に引退が発表された。キャロットクラブ所有馬で、募集価格は4000万円。400口だから、一口10万円となる。最終的な獲得賞金は約3億6025万円で、一口当たりの換算では90万円。つまり、一口馬主は900%もの回収率となって、ホクホクだったわけだ。
 
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 その一口馬主の一人に、仮谷実さんがいる。1995年2月の「目黒公証役場事務長拉致事件」で亡くなった仮谷清志さん(当時68)の長男である。彼はハープスターが優勝した桜花賞を父の遺影とともに観戦した。清志さんとの共通の趣味が競馬で、親子で「いつかは一口馬主になりたいね」と話していた。オウム教団による事件で父を奪われたが、実さんが夢を温め続け、ハープスターに巡り合ったのである。「父は派手なレース展開の馬が好きだった。今日は父も喜んでくれたと思う」と話した。その仮谷さん事件で、逃走車両の運転手をし、2012年に逮捕されるまで約17年間も逃亡生活を送っていた平田信受刑者は、2016年1月に懲役9年の刑が確定した。平田が、最初にオウム関連事件に関わったのが、何と競馬だった。教団は、科学技術省大臣の故村井秀夫が開発したレーザー兵器を使って、レース中に人気馬の眼にレーザーを当てて走れなくさせ、大穴を的中させて、ひと儲けしようと企んだ。
 
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平田は、高校時代に射撃部に所属しており、3年生の時にエアライフル競技でインターハイに出場した実績を持つ。大学進学後も競技を続けており、後に「警察庁長官狙撃事件」の実行犯ではないかと疑われたこともあったが、教団がロシアで行った射撃ツアーでの成績は芳しくなく、人を撃てるようなレベルではなかったそうだ。それはさておき、射撃経験のあった平田が、競馬での射手に抜擢されたのだ。実際に試したそうだが、レーザーの効き目がなかったのか、平田が下手糞だったのかは分からないが、大失敗。後に、中川死刑囚が「村井さんが指示を出すもの(科学技術省の製造品)は、むちゃくちゃなものが多かった」と証言しているから、おもちゃのようなレーザーだったのだろう。よしんば成功しても、ちゃんと大穴馬券を買えたのだろうか? そう簡単に大穴なんて当たるものではない。もし、当てたいのなら、ぜひ、本サイト「競馬ニュース.tv」の「データ傾向」を参考にしてもらいたいものだ。

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