アレックス・ファガーソンの配下にあった元選手のマイケル・オーウェンは、2014年のG1愛セントレジャーを勝ったブラウンパンサーの共同馬主。同馬は、同氏が初めて所有したトレブルハイツの仔であり、自身が生産した馬だった(2015年予後不良)。2013年有馬記念でオルフェーヴルが勝った際には、「Oh my word. Has anyone seen Orfevre’s performance in Nakayama in front of 117,000 people? He simply blew them away. What a horse.(言葉が見当たらない。誰か、オルフェーヴルが中山の11万7000人の前で見せたパフォーマンスを見たかい? 彼はただ単に圧倒した。何という馬だ)」とツイートしたほど、世界の競馬に眼を向けている。
 
その後輩であるウェイン・ルーニーは、2011年に馬主になった。これまで4頭を所有しているが、1頭目のピピーが17戦1勝で引退、2頭目のスウィッチャルーニーは6戦未勝利で引退、3頭目のトムウェイは未出走のまま売却と、馬主運は悪い。2014年4月には、チームメートのMFカリック、DFエバンス、サンダーランドのDFオシェイと共同で3歳牝馬のアナウンスメントを購入したのだが、同月下旬に暴れて、調教師が鼻の骨を折る怪我を負ってしまった。「ペットは飼い主に似る」とは良く言ったもので、ルーニーの短気が、所有馬にうつってしまったようだ。ペットカウンセラーを雇ったため、何とか落ち着き、所有してから10数戦して1勝をあげている。
 
他では、中田英寿が所属したACペルージャ(イタリア)の元会長=ルチアーノ・ガウチが所有していたトニービンも有名だ。後年、5億円で社台グループに譲渡され、日本では種牡馬の一世代を築いた。わずか約50万円で買った馬が、賞金などを含めて10億近くまで高騰し、それを元手にACペルージャを所有したそうだ。中田も470万ドルで獲得し、1600万ドルでASローマに売れたため、まさに日本人様様である。中田が入団会見した城のような豪邸の庭には、トニービンをモデルにした馬の銅像もあった。
 
……というわけで、日本のサッカー界である。2016年1月末に、リオ五輪出場を決めた、U23日本代表。このサムライたちを率いた手倉森誠監督(48)は、競馬ファンの鑑といっていいだろう。選手時代の1992年、鹿島から戦力外通告を受けた時、やけになって中山競馬場に足を運んだ。1200万円あった全財産の半分を1日で溶かしてしまい、翌日に負け分を取り戻そうと残りの600万円で購入した1点買いも外し、無一文になったそうだ。「死のう」とまで思ったそんな時、NEC山形(現J2山形)から声がかかり、ギャンブルはきっぱりと断ったというのだ。
 
U23日本代表 手倉森誠監督

U23日本代表 手倉森誠監督

 
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特にフジテレビ! タレントや、感動して泣いちゃうアナウンサーを使うのもいいが、こういう金筋のギャンブラーに出演してもらうべきではないか。競馬は遊びじゃないのだ。

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