2017年金鯱賞の結果

 

2017年金鯱賞の動画

 

レース回顧

 
外から勢い良くロードヴァンドールがハナに立つと、前半1000mが60秒4の平均ペースで馬群は凝縮されたまま直線へ。手応え抜群で前に進出して来たヤマカツエースが一気に先頭に立つと後続を引き離して余裕の連覇達成を果たす。1着~ブービーまでが僅か0.7秒差内にひしめく大混戦で、レースを行う度に着順が入れ替わる様な難しいレースとなった。その中でもヤマカツエースだけは1頭抜けた存在。
 

勝ち馬ヤマカツエース

 
ヤマカツエース 牡5歳

ヤマカツエース 牡5歳

父馬:キングカメハメハ
母馬:ヤマカツマリリン
母父:グラスワンダー
所属:池添兼雄厩舎(栗東)
生産:岡田牧場(新ひだか町)
馬主:山田和夫

通算成績:23戦7勝(7-1-2-13)
主な戦績:2016年金鯱賞、中山金杯、2017年金鯱賞など
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今回の勝利で2015年から3年連続で重賞勝利と息の長い活躍を見せるヤマカツエース。距離も1400~2500mまで幅広く走りこなしているマルチプレイヤーだ。年齢を重ねる毎に競馬の上手さが増しており、特に今回の金鯱賞では他馬が前に詰まるシーンなどが多発する中で同馬だけは実にスムーズに走っていた。力以上にここの進化が成績の安定感に繋がっているのだろう。瞬発力勝負にさえならなければGⅠでも戦える下地は整った印象。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ヤマカツエース
○ステファノス
▲プロディガルサン
△ルージュバック
×サトノノブレス
ヌーヴォレコルト
ロードヴァンドール
パドルウィール
ルミナスウォリアー
タッチングスピーチ
ナスノセイカン
ヒストリカル
スズカデヴィアス
フルーキー
 

予想回顧

 
本命のヤマカツエースは不動。後は実績的にステファノスを対抗にして、一発のあるプロディガルサンを単穴に。実力的に抜けているルージュバックを連下にすると、後は手広く注意候補に挙げて荒れ待ちの予想をするほかに無いが、いずれにせよ今回の的中には至らない。むしろ、的中した人の予想理論が実に興味深い。
 

全着順結果

 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 大川 小野寺 田中 単勝オッズ
1 6 ヤマカツエース 57.0 池添謙一 112.1 1:59.2(良) 3.2
2 15 ロードヴァンドール 56.0 太宰啓介 104.3 1.1/4 × × 26.4
3 8 スズカデヴィアス 56.0 藤岡佑介 105.4 ハナ 66.7
4 3 ナスノセイカン 56.0 丸山元気 105.3 クビ 57.2
5 4 ルミナスウォリアー 56.0 柴山雄一 104.8 ハナ 39.7
6 9 ステファノス 56.0 川田将雅 112.9 クビ 4.7
7 2 プロディガルサン 56.0 田辺裕信 109.7 ハナ 4.0
8 1 ルージュバック 55.0 1/2 109.7 1/2 5.2
9 5 タッチングスピーチ 54.0 C.ルメール 106.0 アタマ 42.8
10 13 ヌーヴォレコルト 54.0 岩田康誠 107.8 クビ 18.4
11 10 サトノノブレス 56.0 秋山真一郎 108.4 アタマ 13.2
12 7 アングライフェン 56.0 藤岡康太 103.4 クビ × 118.2
13 11 ヒットザターゲット 56.0 古川吉洋 107.9 ハナ 169.7
14 14 ヒストリカル 56.0 高倉稜 107.2 ハナ × × 61.9
15 16 フルーキー 56.0 松岡正海 106.7 1.1/2 76.2
16 12 パドルウィール 56.0 松山弘平 102.0 2.1/2 27.0


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ②⑥⑨-①⑩⑬ 不的中
単勝 6 360円 枠連 3-8 2,920円
複勝 6 170円 ワイド 6-15 1,430円
15 660円 6-8 3,470円
8 1,090円 8-15 10,890円
馬連 6-15 3,800円 馬単 6→15 5,570円
三連複 6-8-15 56,390円 三連単 6→15→8 192,050円


 

危険な人気馬結果 ヤマカツエース→1着

 
昨年末の有馬記念での激走後あのパターンで次走人気になった馬は大抵凡走するものだが、ヤマカツエースはしっかりと横綱相撲で勝利。こうなれば完全に本格化したと見て、今後は疑う余地なく印を打って行きたい。しかしながら、今回の内容は実にあっぱれ。危険な人気馬に推奨している筆者の馬券ベタが如実に現れた内容だった。
 

高配当穴馬結果 パドルウィール→16着、アングライフェン→12着

 
パドルウィール 牡6歳

パドルウィール 牡6歳

父馬:クロフネ
母馬:レストレスハート
母父:サンデーサイレンス
所属:中尾秀正厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
馬主:シルクレーシング

通算成績:28戦4勝 (4-5-5-14)
主な戦績:2016年シンガポールTC賞など
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アングライフェン 牡5歳

アングライフェン 牡5歳

父馬:ステイゴールド
母馬:レッドスレッド
母父:パントルセレブル
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ノースヒルズ(新冠町)
馬主:前田幸治

通算成績:22戦5勝 (5-2-2-13)
主な戦績:2016年マレーシアCなど
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いずれも全くの見せ場なく大敗。人気も無かったが、それ以前に一瞬でも良い所は見せて欲しかった。特に前年の金鯱賞で2着のパドルウィールは最下位着順。展開はお誂え向きの流れで万全の態勢に思えたがこの結果だ。能力以前に走るメンタルの問題か。アングライフェンは前走の走りができて入ればこのレースでも突き抜けられていた筈。まだまだ不安定な馬と言う事だろう。
 

編集部内の回顧

 
予想内容は特に問題ないがしいてあげるなら対抗がヤマカツエース、単穴がプロディガルサンにするべきだったか。展開の結果でありそれにしては、プロディガルサンとルージュバックが不甲斐ないのだが、拮抗した下位メンバーと少しぬけている後方待機の上位メンバーの差が展開でつまったので大混戦の結果となってしまった。ま~でも気にせず切り替えていこう。(大川)
 
◎プロディガルサンはマイラーなのかこの程度なのかわからないが次は東京で見たい。◯ヤマカツエースは力を付けているし完璧なレースだった。▲ステファノスは元々休み明けは走らないしそれでも期待したが本番の次はもっと良くなるはず。2、3着馬は買い要素はあったが手が回らなかった。(小野寺)
 
本命ステファノス、対抗ヤマカツエースは問題ない。しかし、ヒストリカルに単穴はまだ少し早かった様だ。それにしても、着順で見る自分の印のブレ加減には参った。連下も全く上位に入って来ていないし、何よりずっと追い掛けて来ていたナスノセイカンを押さえておかなかったのは非常に悔いが残る1戦となった。結果、馬券には絡んでいないがそう言うものなのである。(田中)

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