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名門・トウショウ牧場の廃業を惜しむ。

 
 1976~77年に、テンポイント、グリーングラスとともに
「TTG時代」を作ったトウショウボーイ。その娘のシスタートウショウ(91年桜花賞)。
牧場改革後に輩出したスイープトウショウ(05年宝塚記念、エリザベス女王杯などで、
JRA最優秀4歳以上牝馬を受賞)。

 女性ファンには、90年代後半の競馬ブームの頃、」が
理想東京競馬場で「金色のたてがみ」をなびかせて歩いていた誘導馬
トウショウファルコ(92年AJCCなど)といえば、ご存知だろう。

 それら数々の活躍馬を生産してきたトウショウ牧場が、
15年10月で閉鎖されることになった。
11年には、同じく名門のメジロ牧場が閉鎖しており、
時代の流れを感じられずにはいられない。

 藤和不動産(現・三菱地所レジデンス)の社長で、
後に参議院議長を務めた藤田正明さんが1960年第前半に創業し、
米国から輸入した繁殖牝馬ソシアルバターフライを起点とした牝系で競馬界を牽引。
しかし、近年は、生産地の不況のあおりを受け、牧場規模を縮小していたそうだ。
 今年15年に生まれた当歳馬21頭と、
スイープトウショウ、シーイズトウショウ(06年セントウルSなど)など
繁殖牝馬の一部は、ノーザンファームに売却される。

 また、馬主(「トウショウ産業」名義)としても、
現役馬が引退した時点で撤退する予定だそうだ。
15年のBSN賞2着トウショウフリーク、
新潟2歳S11着トウショウドラフタ……などの現役馬には、
何とか有終の美を飾ってもらいたいものだ。
 

代表馬の栄光を振り返る!

 

1977年 有馬記念

トウショウボーイ 1着
テンポイントのライバル対決でも
ライブで見たかった1戦!
スタートからのマッチレース最高♪
 

1991年 優駿牝馬(オークス)

シスタートウショウ 2着
あえて負けたオークスをピックアップ。
繁殖馬として成功していないが
全姉エナジートウショウの孫に
ウオッカが出た事からも
孫産駒に覚醒馬が出る可能性はある。
 

2005年 宝塚記念

スイープトウショウ 1着
牝馬が古馬GⅠを実力で勝つ時代を
切り開いた衝撃。
ハイレベルの古馬牡馬メンバー
相手に完勝の強さ!
産駒の活躍が待たれる。

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