香港国際競走

 
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毎年12月の第2週頃に香港ジョッキークラブが主催として、シャティン競馬場を舞台に1200m(香港スプリント)、1600m(香港マイル)、2000m(香港カップ)、2400m(香港ヴァーズ)の4つの距離のG1レースが行われる。今年は日本からモーリス、エイシンヒカリ、ラブリーデイ、ロゴタイプなど計13頭が出走を予定しており、日本馬の完全制圧も夢ではない。

特に、モーリスとエイシンヒカリはここが現役最後のレースとなるため、今までにない万全の仕上がりで臨んでくるはず。また、日本でも香港国際競走の馬券が買えるようになったので、注目度は例年よりも断然増しそう。

ということで、ここではその日本馬の前に立ちはだかる強力な外国馬を紹介していく!!
 

香港ヴァーズ(芝2400m)

 
香港国際競走では最長となる芝2400mで行われる香港ヴァーズ。日本馬では2001年にステイゴールドが悲願の初G1制覇を遂げたレースで、今年は、初G1タイトルを狙うサトノクラウン&スマートレイアーと一昨年のオークス馬ヌーヴォレコルトの3頭が出走する。
 

◆ハイランドリール(牡4歳)

 
ハイランドリール

ハイランドリール

父:Galileo
母:Hveger
母の父:Danehill
調教師:A.オブライエン(愛)
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昨年の同レース覇者で2連覇がかかる今回も優勝候補の一番手。今年は、キングジョージ6世&QESを制してG1・3勝目を挙げると、英国際S、凱旋門賞で共に2着に好走。更に前走のBCターフも逃げ切ってG1タイトルを「4」に伸ばした。現在、”世界No.1トレーナー”との呼び声高いA.オブライエンが手掛ける馬で、おそらくオブライエン厩舎からこのレースに参戦するのはハイランドリールのみ。圧倒的な先行力が武器で、これを日本馬が捕えられるか。
 

◆シルバーウェーヴ(牡4歳)

 
シルバーウェーヴ

シルバーウェーヴ

父:Silver Frost
母:Miss Bio
母の父:River Mist
調教師:P.バリー(仏)
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実績、能力共に断然トップのハイランドリールには劣るが、展開や状態次第では一発逆転も可能なのがシルバーウェーヴ。今年のサンクルー大賞を制してG1初制覇を遂げた実績馬で、好位から抜け出すスタイルが魅力。ただ、成績がなかなか安定しないので本当の実力がイマイチ掴めないタイプ。今年は、イスパーン賞でエイシンヒカリに敗れ、凱旋門賞でも2年連続10着→13着と大敗しているようにかなり手強い相手ではなさそう。当然、日本馬にも負かすチャンスは十分にある。
 

香港スプリント(芝1200m)

 
世界各国からスピード自慢が集うスプリンター王決定戦・香港スプリント。2012年&2013年には日本のロードカナロアが連覇を果たしたレースで、今年は、高松宮記念覇者ビッグアーサーとスプリンターズS覇者レッドファルクスの2頭のG1ウイナーが参戦する。
 

◆エアロヴェロシティ(セ8歳)

 
エアロヴェロシティ

エアロヴェロシティ

父:Pins
母:Exodus
母の父:Kaapstad
調教師:P.オサリバン(香)
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2014-15シーズンの香港チャンピオンスプリンターで、現在までスプリントG1を3勝。同レースは2014年に制しており、昨年は、初来日を経て高松宮記念を制している。8歳で迎えた今年は、高松宮記念連覇を目指して2度目の来日を果たしたが、レース前に疝痛を発症して回避。その後は地元のG2レースを2戦していずれも3着に敗れている。今は全盛期ほどの勢いはないが、地力、実績はメンバートップであることは変わらない。さすがに軽視は禁物だろう。
 

◆ラッキーバブルズ(セ5歳)

 
ラッキーバブルズ

ラッキーバブルズ

父:Sebring
母:Bubble Below
母の父:Hussonet
調教師:K.ルイ(香)
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香港スプリント界の新星。オーストラリアでデビューし、3戦目で香港へ移籍すると、そこから現在まで6勝を挙げる活躍ぶり。G1制覇はまだないものの、チェアマンズスプリントプライズではオーストラリアの強豪シャトーカにクビ差2着に詰め寄っており、前々走のプレミアボウルではエアロヴェロシティを下している。ここでもエアロヴェロシティやペニアフォビアと並んで優勝候補の筆頭であることは間違いない。
 

香港マイル(芝1600m)

 
2001年のエイシンプレストンから始まり、2005年ハットトリック、2015年モーリスと過去に3頭の日本馬が制している香港マイル。今年は、G1・3勝のロゴタイプをはじめ、強烈な末脚が武器のサトノアラジン、札幌記念でモーリスを完封したネオリアリズムが出走する。
 

◆エイブルフレンド(セ7歳)

 
エイブルフレンド

エイブルフレンド

父:Shamardal
母:Ponte Piccolo
母の父:Volksraad
調教師:J.ムーア(香)
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2012年にオーストラリアでデビューし、2戦1勝の成績で香港の超名門・J.ムーア厩舎へ移籍。2014年には、同レースを優勝するなど4つのG1を含む6連勝で2014-15シーズンの年度代表馬に選出され、一躍香港を代表するトップマイラーに上り詰めた。その後は怪我などがあり連覇がかかった昨年の同レースではモーリスに敗れて3着。さらに今年1月には屈腱炎を発症して約11ヶ月の休養を余儀なくされ、11月に戦列復帰するも伸びを欠いて4着に敗れている。今回、休み明け2戦目で上昇ムードが漂うが、順調さで言えば日本馬に分がある。一発逆転は大いに可能だろう。
 

香港カップ(芝2000m)

 
1995年のフジヤマケンザンから1998年ミッドナイトベット、2001年アグネスデジタル、2015年エイシンヒカリと日本馬が4勝している香港カップ。今年は、このレースが現役ラストランとなるモーリス&エイシンヒカリに加えて、初G1制覇を狙うステファノス、昨年一気に才能が開花したG1・2勝のラブリーデイ、今年のエリザベス女王杯を制したクイーンズリングの5頭が出走する。
 

◆デザインズオンローム(セ6歳)

 
デザインズオンローム

デザインズオンローム

父:Holy Roman Emperor
母:Summer Trysting
母の父:Alleged
調教師:J.ムーア(香)
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2013-14シーズンの年度代表馬で、クイーンエリザベス2世CなどG1・4勝を誇る。一昨年の同レースでは、圧倒的人気に応えて優勝。連覇がかかった昨年は、エイシンヒカリが作った淀みのない流れに自慢の末脚を封じられたが、それでも4着に追い上げて地力は見せた。今年は、7戦を消化して僅か2勝と低迷しており、実力馬の復活となるかが注目される。
 

まとめ

 
今年は、どのレースも大きく抜けた馬が不在で、どれも手薄な印象。例年以上に日本馬にはチャンスがあるとみる。

地元の王者エアロヴェロシティが下降気味な香港スプリントは、ビッグアーサーとレッドファルクスにとっては間違いなく追い風。病み上がりのエイブルフレンドが中心の香港マイルも日本馬にはチャンス十分。皐月賞馬ロゴタイプや初G1タイトルを目指すサトノアラジンが豪脚で突き抜けるシーンが想像できる。

日本馬最多の5頭が出走する香港カップも地元のデザインズオンロームが不調。最後はエイシンヒカリ&モーリスの熾烈な叩き合いとなるか。それともステファノスが他馬を一気に交わし去るのか。見応え満載の一戦になりそうだ。

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