①降級制度の廃止

 
降級制度廃止がどの様な問題が起きるのか

降級制度廃止がどの様な問題が起きるのか

via google imghp
 
4歳春までに獲得した収得賞金のを夏に半額とする降級制度を来年の夏から一切廃止。つまり、一度昇級した馬はそのクラスでずっと戦わなければいけなくなってしまうのだ。これまでは一度昇級してもまたクラス編成で降級し勝利を積み重ねられていたのが全く出来なくなるという訳。競馬ファンにとっては非常にシンプルで分かりやすいが、実情を考えると関係者には厳しい制度改変かもしれない。

というのも、馬主サイドからすればクラスが上がって能力が頭打ちになっても、降級まで待ってまた下のクラスで勝利すれば賞金が獲得出来ていたからである。調教師にとっても同じ事。単純に勝ち数が減ってしまう事で、リーディングの上位争いから脱落する厩舎も出て来るだろう。言わば、良血馬や高額馬が揃う少数の厩舎に勝ち星が偏ってしまうという事に繋がるのでは。
 

②リステッド競走の格付け

 
GⅢとOPの間のイメージにあるリステッド競走

GⅢとOPの間のイメージにあるリステッド競走

via google imghp
 
次に大きな変更点と言えば、新しいクラスのリステッド競走が設置される点。とは言え、レースが増えるという訳では無く、これまでのオープンクラスの中でもより重要度の高いレースを選定された上でリステッド競走に格付けされるというもの。日本語で訳せば“準重賞”が適切だろう。

この流れは、ある意味で降級制度廃止が行われる事に伴い取られた緩和措置と言える。クラス編成が行われなくなってしまうと、レースが行われるにつれ自ずとオープンクラスの馬が多数混在する事となる。重賞までは手が届かないレベルの馬の為に、オープンを実質的に二階級に分けてレース選定をしやすくしてもらう意図がある。ちなみに一般的な表記は『若駒ステークス(L)』という様な形になるとの事。
 

③クラスの名称が変更

 
分かりやすいもののかなり違和感のある呼称

分かりやすいもののかなり違和感のある呼称

via google imghp
 
これは降級制度と並行して生まれた変更点。つまり、これまでの500〜1600万以下という呼び方だったものを単純な勝ち数で表している。500万=1勝クラス、1000万以下=2勝クラス、1600万以下=3勝クラスという呼称に変わるのだが、これに慣れるには時間がかかりそう。しかしながら、競馬をこれから始めるビギナーにとっては非常にシンプルで分かりやすい。競馬ファン獲得の一環という意味では有りだろう。
 

④秋競馬における3歳未勝利戦の撤廃

 
スーパー未勝利は出走するのも困難なレース

スーパー未勝利は出走するのも困難なレース

via google imghp
 
3歳の秋季競馬に行われる未勝利を通称“スーパー未勝利”と呼ぶ事はご存知の方も多いだろう。言わば、もう後が無い未勝利馬たちが最後の勝ち星を競って大挙に出走するレースである。登録数が多過ぎて出走するにも一苦労するとされる、あのスーパー未勝利が来年から無くなると言うのだ。つまり、JRAから『勝てなくて弱い馬は用無しだよ』という事実を間接的に突きつけられている様なものだ。これに関しては、多くの競馬関係者が頭を悩ませる事だろう。
 

未勝利馬が3戦連続9着以下なら出走制限も

 
出走状況の改善やより能力が拮抗した競走馬によるレースを提供するという観点から、上記の条件を満たした馬は2ヶ月間レースに出走出来ない制限が設けられるとの事。これも秋の未勝利戦廃止と同じく、弱い馬に課されるペナルティだけに弱者がどんどん淘汰されて行く仕組みの一つと言えるのではないだろうか。これらがもたらす影響がどういったものか、予想を超えるメリットやデメリットもあるとは思うが、正直全然読めないのが本音である。
 

まとめ

 
以上、2019年から採用されるJRAの改革まとめ。

この他にも、賞金の算入額やタイムオーバーの取り決め、負担重量の変更など微調整も多数含まれているがそれらは省略させて頂く。詳しくはJRAの公式サイトからご確認を。

個人的な意見だが、これらの改変によって今後は中央馬の地方競馬への移籍が盛んになるのではないだろうか。例え未勝利で終わったとしても各地方競馬でそれなりに活躍出来た例もある。そういう意味では地方競馬の活性化、レベルアップに繋がればそれはそれで面白い。またそこでも様々な問題が起きそうな気もするが‥。何より、競馬そのものが更に楽しくエキサイティングになってくれれば本望である。

関連記事

関連タグ

著者