競走馬の戦法は主に、逃げ、先行、差し、追込みの4つ。それぞれが文字通りの意味だが、その中でも最も迫力のあるダイナミックなレースとなるのが、追込み馬による一気の差しきりである。ほぼ最高方から他の馬達を最後の直線だけでゴボウ抜きする姿には感動すら覚えてしまう。筆者が独断と偏見でセレクトした垂涎の画像集をご覧頂きたいと思います。
 

①ブロードアピールの根岸S

 
これは追込み馬フリークの間では有名なレースです。それまで芝の重賞を勝利するなどそこそこの活躍をしていたブロードアピール。矛先を変え、過去に2戦2勝の実績があったダートへ久々に参戦して来ます。名だたる強豪を抑えての一番人気に支持されますが、芝の時よりも更に強烈な末脚を見せて、直線だけで14頭をゴボウ抜き。まさに他の馬たちが「止まって」見えました。ちなみに、この時の2着は逃げたエイシンサンルイスなので決して展開が向いたレースとは言えない所を差し切っているのが凄いです。
 

2000年・根岸ステークス(ダート1400M・東京競馬場)

気持ち良いくらいに他馬が止まって見えますw
 

②ハープスターの桜花賞

 
最近のレースだと一番インパクトがありましたね。このレースの上がり3ハロンが36秒3で、ハープスター自体の上がりは32秒9。その差、何と3秒4w‥1秒につき6馬身開くと言われているので、単純計算ですがハープスターは残り600Mで約20馬身以上の差を逆転した事になります。しかも大外枠というコースロス付きで。この後、「日本に私の敵はいないわ」と言わんばかりにフランスの凱旋門賞に向かいました。
 

2014年・桜花賞(芝1600M・阪神競馬場)

歴代でも相当な末脚を持つ名牝でした。
 

③ヒシアマゾンのクリスタルカップ

 
言わずと知れた歴代最強牝馬の呼び声も高いヒシアマゾン。長距離路線のイメージが強い彼女ですが、当初は選べるレースも少なく1200M戦のクリスタルカップ(今は施行されていない)に出走していました。案の定、スタートから一切付いていけず道中はずっと追い通し。勢いに乗って来た頃には直線も残り200Mを切っていて、観客全員が逃げていたタイキウルフの勝ちを確信しましたがそこから鬼の様な追い上げを見せます。結果、逆に1馬身の差をつけての余裕の差し切り。ある意味で彼女の最も印象深いレースです。
 

1994年・クリスタルカップ(芝1200M・中山競馬場)

ラスト100Mの伸び方がおかしいw
 

④ステイゴールドの香港ヴァーズ

 

2001年・香港ヴァーズ(芝2400M・シャティン競馬場)

ゴール前、間違いなく「飛んで」ますw
 
筆者の個人的に最も好きな追込みのレースがこれ。それまでG1で3度、2着の苦杯をなめ競馬ファンの間からも「シルバーコレクター」の汚名を着せられていたステイゴールド。この香港ヴァーズが引退レースの予定で、G1を獲得出来る最後のチャンスでした(先に勝利しているドバイシーマクラシックは当時まだG2)。陣営も鞍上に名手・武豊を迎え必勝態勢を期します。しかし、レースは予想外に4番人気のエクラールが直線手前で早々と独走態勢に入る。ステイゴールドも伸びてはいるものの、残り200M手前で致命的な差。これを見た誰もが「また2着か」と思った瞬間、手前を変えたステイゴールドに急に羽根が生え、瞬く間にエクラールを差し切ったのだった。そして、優秀の美を飾り競争生活を終える事となる。筆者は、武豊に「飛んで」見せたのはディープインパクトよりも先にステイゴールドだと思っています。
 

⑤リアルヴィジョンの未勝利戦

 
これも知っている人は知っている有名なレース。上記のような有名馬のG1や重賞ではなくただの未勝利戦ながら、未だに後世まで語り継がれるには理由があります。画像が見にくいですが、スタートからいきなり出遅れ道中はポツンと離れたしんがり。そこから直線だけで突き抜けて来ます。何なら最後のゴール前は手綱抑えちゃってます。最終的にリアルヴィジョンは重賞まで駒を進めるので、この時点で他馬とは決定的な実力差があったという事でしょう。岡部騎手の余裕の騎乗も必見です。
 

1998年・未勝利戦(ダート1800M・中山競馬場)

‥もう何か言葉が見つかりませんw
 
‥如何でしたか??数ある中から出来る限りインパクトの強いレースを選んでみました。何度見ても興奮してしまいますwまた追込み以外の戦法でも印象的なものをまとめて行きたいと思います。

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