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引退したキズナの現役時代を振り返る!

 
2013年第80代日本ダービー馬キズナが2015年天皇賞秋に向けて調整中に
右前繋部浅屈腱炎を発症し今回引退が発表された。

海外重賞も制し凱旋門賞4着の実力馬が結果GⅠ1勝のみで
引退してしまうというのは悲しい結果だろう。
更にライバル、エピファネイアとの対戦はもっと見たかっただけにとても残念である。
 

2012年 ラジオNIKKEI杯2歳ステークス 3着

母キャットクイルは、ビワハヤヒデ&ナリタブライアンの母パシフィカスの半妹。姉はファレノプシスという良血馬。2戦2勝同士のエピファネイアとの対決初戦となった2歳重賞。直線2頭が馬体をあわせての勝負。軍配はエピファネイアにあがる。
 

2013年 京都新聞杯 1着

明け3歳初戦の弥生賞、ここを直線のみ競馬で不発し僅差も5着とし照準をダービーに絞って挑んだ毎日杯、京都新聞杯を強烈な末脚で連勝し皐月賞未出走もダービーの本命におされるパフォーマスを披露する。
 

2013年 東京優駿(日本ダービー) 1着

皐月賞未出走も前哨戦の強さが評価され1人気で優勝。キズナという馬名は震災復興を祈願してつけられた面もあったようだが見事頂点を実力でものにした。
 

2013年 凱旋門賞 4着

当時、日本現役最強の先輩オルフェーヴルと共に3歳時に凱旋門賞に出走。前哨戦を勝っての本番ではあったが、2着オルフェーヴルから差のある4着としオルフェーヴルとは差がある事を痛感する結果となった。天皇賞春との相性が悪かったのか連年故障を繰り返しエピファネイアとの直接対決は2勝1敗と勝ち越すもどちらが強かったかは断言出来ないままの引退となってしまった。
 

種牡馬としての可能性

 
現役対決は不完全燃焼となったが、キズナVSエピファネイアは、
第二ラウンドの種牡馬対決が開始される事になる。

エピファネイアに関しては、種牡馬としては、正直あまり期待できないが、
キズナが期待出来るかというとこちらもなかなか難しいのではないだろうか。

父はディープインパクト、母父ストームキャットとなると、
有効なサンデーサイレンスとノーザンダンサーを両方とも内包してしまっており、
父ディープインパクトという事で今後一番有効は
母父ディープインパクトを相手に出来ないのがイタイ。

また、SS系を相手に出来る牝馬は、キズナよりディープインパクトなどの
SS直子の方が繁殖力あるだろうから、これも対象外。

ただし今後主流の父キングカメハメハ(ハービンジャー)、
母父サンデーサイレンス系(ディープインパクト以外)であれば
サンデーサイレンスのクロスという形が有効であれば、
エピファネイアよりは成功の可能性があるだろう。

さて2020年東京オリンピックのダービーに彼らの初年度産駒が出走している事を期待しよう。
キズナという馬名がさらなるドラマを演出できるか期待したい。

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