10月29日(土)京都芝1600m

 

◆アルアイン(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)

 
アルアイン

アルアイン

父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ
母の父:Essence of Dubai
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
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R.ムーア騎手を背にデビューを迎える一頭目が西の名門・池江厩舎に所属するアルアイン。

母ドバイマジェスティは現役時代にアメリカの短距離チャンピオンに輝いた名牝で、半姉のゴールドエッセンス(父キングカメハメハ)は芝2000mで3勝を挙げており、本馬はサンデーレーシングでの募集価格が1億円という破格の値がついた期待馬。
 
調教を始めた頃は併せ馬で遅れを取るばかりで、POG上位人気&池江厩舎&ディープ産駒&サンデーレーシングという背景から昨年のフォイヤーヴェルク(6戦1勝)の二の舞になりそうな心配があったが、一週前にはトゥザクラウンと併せ馬で大きく先着するなどここに来て上昇気配を見せているようだ。

現在の馬体重が500kg近くある大型馬ということもあり、いきなりの活躍を期待するのは難しいかもしれないが、絞りながら徐々に良くなっていきそうな雰囲気。両親から譲り受けたスピードはかなりのもので、いずれは大舞台まで駆け上がりそうな逸材だろう。
 

10月30日(日)東京芝1800m

 

◆サトノヴィクトリー(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)

 
サトノヴィクトリー

サトノヴィクトリー

父:ディープインパクト
母:ジョコンダII
母の父:Rossini
馬主:里見治
生産者:ノーザンファーム
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R.ムーア騎手を迎えてデビューする二頭目が東の堀厩舎に所属するサトノヴィクトリー。

半兄のサトノクラウン(父Marju)は2歳時に東スポ杯2歳S、3歳時に弥生賞と重賞を連勝。皐月賞では6着に敗れたものの1番人気の支持を受け、日本ダービーでは3着に好走した実績馬。今年は京都記念を制して重賞3勝目を挙げ、今週の天皇賞(秋)に出走を予定している。
 
サトノヴィクトリーは父がディープインパクトに変わり、POGでも人気を集めるなど期待度は兄以上に高い。陣営は「ひと追い毎に動きが変わってきた。いいフットワークで走るし、追ってからも反応がある」と高評価を与えており、デビュー戦でのパフォーマンスに注目したいところ。

先日、悲願のG1タイトルを手にした里見オーナーにとって日本ダービーハナ差2着の無念を晴らすのはこのサトノヴィクトリーかもしれない。
 

その他の注目馬

 

10月29日(土)東京芝1600m

 

◆ベストダンス(牡2歳、美浦・戸田博文厩舎)

 
ベストダンス

ベストダンス

父:ワークフォース
母:ダンスパートナー
母の父:サンデーサイレンス
馬主:平井裕
生産者:社台ファーム
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父ワークフォースは2010年の凱旋門賞覇者、母ダンスパートナーは現役時代にオークス、エリザベス女王杯とG1を2勝した名牝。その2頭の間に生まれたのがこのベストダンスだ。
母ダンスパートナーは先日10月14日に亡くなってしまったため、ベストダンスはラストクロップになる。

半兄に重賞ウイナーのフェデラリスト、一族にダンスインザダーク、ダンスインザムードなどG1馬が並び、血統背景からも期待せざるをえない一頭。
管理する戸田師は『ひと夏を越して馬がガラリと変わってきた。素直で手が掛からないタイプだし、走らせれば前向きさもある。芝に入れたときの感触も悪くない。馬っぷりがいいし、血統的にも奥がありそう』と期待を寄せる。

鞍上に母の主戦を務めた武豊騎手を迎え、天国の母へデビュー戦勝利を届けたい。
 

10月30日(日)東京芝1800m

 

◆バルデス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)

 
バルデス

バルデス

父:ハービンジャー
母:ディアデラノビア
母の父:サンデーサイレンス
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
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デビュー戦でいきなりサトノヴィクトリーと顔を合わせるのが、母ディアデラノビア、半姉ディアデラマドレ、全兄ドレッドノータスと重賞ウイナーが並ぶ良血馬バルデス。

『まだ体質が弱く、ちゃんとしたフォームを整えるまでに時間が必要なタイプ』と陣営のトーンは高くないが、一方で、『フレーム自体は大きいし、これから中身が伴ってくれば馬体も成長してくるはず。素質があることは間違いないと思うし、じっくりと育てていきたい』と将来性には期待を寄せており、まずは現状の力を試すレースになるだろうか。鞍上はC.ルメール騎手を予定。

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