2017年青葉賞の結果
2017年青葉賞の動画
via youtu.be
レース回顧
スタートで両枠から挟まれたアドミラブルは道中最後方から。タガノアシュラが果敢に逃げて前半1000m59秒台のハイラップ。それを3コーナー付近でアドミラブルが一気のロングスパートで先頭集団に取り付けると、直線入り口では完全に射程圏内に捉えた。そこで脚が鈍るかと思われたが、一旦ベストアプローチに並びかけられた所で再度突き放す圧巻の内容を見せ完勝。未勝利戦から3連勝で日本ダービーの有力候補へ名乗りを上げた。時計も2分23秒台の好タイム、デムーロ騎手にまたしても悩みの種が増える形となった。
勝ち馬アドミラブル
昨年のデビュー戦では凡走したものの、長期休養を挟んで迎えた年明けの未勝利戦で快勝。続くアザレア賞では先行策から楽々と後続を引き離し力の違いを見せ付け2連勝を達成した。今回、試金石となった青葉賞ではこの短期間で更に成長した姿を披露しダービーの本命候補へ急浮上する。ペルシアンナイトで皐月賞2着に入線したデムーロ騎手がどういう選択するかは分からないが、恐らくこの流れでは同馬に跨り本番へ向かう事となるだろう。そうなれば異例の乗り替わりとなるが、そうさせるだけの魅力的な馬である事は確かだ。
レースを振り返ってのベスト予想
◎アドミラブル
○ベストアプローチ
▲トリコロールブルー
ポポカテペトル
△マイネルスフェーン
ダノンキングダム
アドマイヤウイナー
×イブキ
○ベストアプローチ
▲トリコロールブルー
ポポカテペトル
△マイネルスフェーン
ダノンキングダム
アドマイヤウイナー
×イブキ
予想回顧
終わってみればアドミラブルの1強だった。2番人気トリコロールブルーは結果良いところなく敗退し、単穴くらいの評価か。これまでの戦って来た相手を考えればやはりベストアプローチがかろうじて対抗に出来るイメージ。後は単穴にもう1頭ポポカテペトルをやや上位評価しておきたい。連下候補にマイネルスフェーン、ダノンキングダム、アドマイヤウイナーの3頭を入れておけば大体抑えられている。そこへ3着候補にイブキを入れておけば言うことはない。
全着順結果
RR:98.5 ※想定RR:99.6
アドミラブルは期待以上のパフォーマンスを見せて数値を底上げしてくれたが他の面々が不甲斐なかったので結果想定以下の低レベルな結果となった。
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | アドミラブル | 56.0 | M.デムーロ | 112.0 | 2:23.6(良) | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | 1.5 |
2 | 9 | ベストアプローチ | 56.0 | 岩田康誠 | 105.5 | 2.1/2 | △ | ▲ | △ | △ | 11.7 |
3 | 6 | アドマイヤウイナー | 56.0 | 秋山真一郎 | 103.0 | 1.1/4 | △ | - | △ | △ | 20.2 |
4 | 4 | ポポカテペトル | 56.0 | C.ルメール | 102.0 | ハナ | ▲ | ▲ | ◎ | ▲ | 6.6 |
5 | 2 | サーレンブラント | 56.0 | 柴山雄一 | 100.0 | 1.3/4 | △ | - | △ | - | 55.4 |
6 | 5 | ダノンキングダム | 56.0 | 内田博幸 | 90.0 | 4 | △ | - | △ | △ | 15.0 |
7 | 11 | トリコロールブルー | 56.0 | 戸崎圭太 | 102.5 | 1.3/4 | ◯ | ◯ | ▲ | ◎ | 7.6 |
8 | 12 | イブキ | 56.0 | 田辺裕信 | 92.0 | 1.1/4 | △ | - | △ | - | 17.3 |
9 | 7 | マイネルスフェーン | 56.0 | 柴田大知 | 97.5 | 2 | △ | ▲ | - | △ | 12.6 |
10 | 8 | タガノアシュラ | 56.0 | 北村宏司 | 90.0 | 3/4 | - | - | - | △ | 49.1 |
11 | 1 | スズカロング | 56.0 | 蛯名正義 | 90.0 | 2.1/2 | - | - | - | - | 190.8 |
12 | 3 | アグネスウイン | 56.0 | 川又賢治 | 90.0 | 3 | - | - | - | - | 357.4 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ④⑩⑪-②⑤⑥⑦⑨⑫ 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 10 | 150円 | 枠連 | 7-7 | 800円 |
複勝 | 10 | 110円 | ワイド | 9-10 | 320円 |
9 | 210円 | 6-10 | 460円 | ||
6 | 280円 | 6-9 | 1,630円 | ||
馬連 | 9-10 | 780円 | 馬単 | 10→9 | 960円 |
三連複 | 6-9-10 | 3,190円 | 三連単 | 10→9→6 | 8,440円 |
危険な人気馬結果 ポポカテペトル→4着(3番人気)
結果として4着に敗退したが、3着アドマイヤウイナーとはハナ差。首の上げ下げによるもので、実質馬券圏内に加わる好走という見方で予想はハズレに近い内容だ。しかも、ハイペースを先行して唯一残った馬で最も実のある競馬をした事からも展開次第で重賞でも戦えるレベルの判断が適正だろうか。やはり腐っても良血、舞台が大きくなればなるほどにその血は躍動する。
穴馬予想結果 サーレンブラント→5着(10番人気)
予想以上に上位入線へ食い込み好走したサーレンブラント。6着のダノンキングダムに4馬身差付けての入線からも、やはり左回りでの内容が秀逸だ。大飛びのフットワークからも広々としたコースの方が能力を発揮しやすく、ディープインパクト産駒らしいポテンシャルの持ち主でもある。今後はそういうイメージで馬券の展望に加えれば良いだろうが、注意すべきは自己条件戦に戻って人気が集中した時の凡走パターンか。
編集部内の回顧
本命は問題なかったが対抗がここまで惨敗するとはおもわなかった。最後はポポカテペトルが残っているように見えたのでよしギリギリ的中とかおもってたらかわされていた。地力差はなかったようなので上位4頭はある程度地力ありと判断してよいだろう。(大川)
我がPOG馬のトリコロールブルーは見せ場なく7着敗退、期待していたがあんなものだろう。何より対抗のアドミラブルが爆走し日本ダービーでも期待出来る好内容だった。デムーロ騎手も悩みの種が増えたのではないだろうか。予想としてはこの2頭の勝ちを想定して、単穴なしの連下候補にポポカテペトルも下げておくべきだったか。これでは的中してもほぼ意味のない展望で、今後はそこら辺の精査もしっかりと行っていきたい。(田中)
母馬:スカーレット
母父:シンボリクリスエス
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:近藤英子
通算成績:4戦3勝(3-0-0-1)
主な戦績:2017年青葉賞など