蛯名vs岩田 白熱のダンス対決

 
8日の東京6Rで蛯名騎手騎乗のノガロと岩田騎手騎乗のショウナンアンセムがゴール前で叩き合いになった。結果はノガロがアタマ差でショウナンアンセムに競り勝ったが、何より目立ったのが両騎手の独特な追い方だった。
 

5月8日東京6Rレース動画

1着④ノガロ(蛯名)
2着②ショウナンアンセム(岩田)
3着⑪サラザン(M.デムーロ)
4着⑦ピックミータッチ(C.ルメール)
5着①エンジニア(内田)
 
馬の上で尻餅をつきながら追うスタイルで、「トントン騎乗」や両手に持ったコテで焼きそばと具を豪快に混ぜる姿が似ていることから「焼きそば乗り」とも言われている。

2人の騎乗フォームは遠目から見ても誰だかはっきりとわかるほどだ。
馬の上でのアクションが大きいことから世間では”剛腕ジョッキー”や”追えるジョッキー”と呼ばれているが、果たしてそれだけで決めつけていいものなのかという疑問はある。
 

岩田康誠の追い方

トントン騎乗の代名詞と言ったら岩田康誠だ。身体を前後左右に大きく振り、馬に刺激を与える騎乗スタイルは岩田を慕う浜中や川田といった若手が真似をし始め、現在でも独特な追い方は変わっていない。海外では大きなアクションで懸命に追う騎手が多く、おそらくそれをイメージしているのだろう。
しかし、体形や競馬のスタイルが違う日本では少し違和感があるような気がする。
 

蛯名正義の追い方

若い頃はこんなにもトントン騎乗をする騎手ではなかったが、ここ数年で追い方ががらりと変わった。素人から見ると重心が後ろに傾いていて馬が走りにくいのではないかと思ってしまう。本人はこの騎乗フォームでG1も多く勝っているし問題ないのかもしれないが、なんだかぎこちなく見える。
 

トントン乗りにあの方が猛烈批判

 
このような岩田康誠や蛯名正義の騎乗スタイルを元ジョッキーの藤田伸二が猛烈に批判している。
藤田伸二と言えば、綺麗な騎乗フォームでなおかつ歴代最多の18回のフェアプレー賞を受賞しており、若手からすればお手本のようなジョッキーだった。
 
「康誠のように馬の背中にトントンと尻をつけるような追い方だけは、絶対に認めたくない。いくらなんでも不格好だし、なにより、馬の背中を傷めてしまうから。馬は、康誠のああした乗り方のおかげで伸びているんじゃない。繰り返しになるけど、強い馬に乗っているから、康誠は勝てているんだ」
 
「考えてみてもらいたい。もし自分が馬の格好をして、背中に赤ん坊を乗せて走るとしたら、やっぱり背中で暴れられるのは嫌でしょう?単純なことなんだ。馬の気持ちになって考えたらわかる、と俺は思う」
 

まとめ

 
長い間競馬を見ていると、顔や馬番を見なくても騎手の騎乗フォームだけで誰が乗っているかを特定できる人は多いはずだ。
当然、騎手によって騎乗フォームや追い方は様々で、素人が見てもほれぼれするような綺麗に乗る人や、「ちょっと汚いな」と思うような乗り方をする騎手もいる。

例えば、武豊や福永祐一、池添謙一など馬の上で身体を固定させて無駄な動きをしないスマートな乗り方をする騎手がいれば、蛯名正義や岩田康誠、川田将雅などのような馬の上で大きなアクションを起こして豪快に追うスタイルの騎手もいる。

騎乗フォームには正解というものがないが、必ずしも大きなアクション=追えるということではないし、「追う」という言葉自体が明確ではない気がする。

素人や競馬ファンからしてみれば馬の上で無駄な動きをしないスマートな乗り方の方が間違いなく印象は良い。

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