史上32頭目の殿堂入り

 
ジェンティルドンナ 牝

ジェンティルドンナ 牝

父馬:ディープインパクト
母馬:ドナブリーニ
母父:Bertolini
所属:石坂正(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:19戦10勝(10-4-1-4)
主な勝鞍:牝馬3冠、ジャパンC、ドバイシーマC、有馬記念など
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2012年に牝馬として史上4頭目の3冠馬となったジェンティルドンナ。その後も牡馬に混じりジャパンCを連覇、ドバイシーマCの快勝、有馬記念でもラストランを勝利するなど、合計GⅠ7つの勲章を手に輝かしい戦績で残してターフを去った。

勝つ時は“貴婦人”という馬名通り、美しく華やかにゴール板を駆け抜け、沢山の競馬ファンを魅了した同馬。顕彰馬の対象となった今年、その基準を軽くクリアして堂々の選出となった運びだ。

特に牝馬3冠を達成した直後のジャパンCではあのオルフェーヴルと壮絶な叩き合いの末に勝利し、その年の年度代表馬に選ばれている。翌年には史上初のジャパンC連覇という偉業も達成、更に翌年にはドバイシーマCで海外GⅠも制覇。引退レースとなった有馬記念でも、並み居る強豪を蹴散らして有終の美を飾るというドラマチックな生涯の馬でもあった。
 

2012年11月25日 ジャパンC 芝2400m 東京競馬場

1着:ジェンティルドンナ(岩田)
2着:オルフェーヴル(池添)
3着:ルーラーシップ(ウィリアムズ)

レースタイム:2.23.1
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:32.8
 
ジェンティルドンナの最も有名なレースがこのジャパンCではないだろうか。牝馬3冠を達成し、そのままの勢いでジャパンCに参戦。前年度の牡馬3冠馬・オルフェーヴルが圧倒的1番人気に支持される中、直線でそのオルフェーヴルと馬体をぶつけ合う姿は牡馬顔負けの勝負根性を持っていた。そして激しい叩き合いの末、鞍上の岩田騎手の鼓舞に見事応えて快勝。この年の年度代表馬にも選ばれるなど、素晴らしい活躍をした年でもあった。
 

関係者のコメント

 
管理した石坂正調教師

管理した石坂正調教師

『ジェンティルドンナが顕彰馬に選ばれてとても光栄です。3年以上も無事に走り続けてくれた事に対して評価して頂けた様で大変嬉しく思います。沢山のファンからの熱い想い、オーナーとの意思疎通、厩舎のスタッフが一丸となって取り組んだ事への積み重ねがこの様な賞を頂ける事に繋がり心から感謝しています。これまでも数々の競走馬を見てきましたが、ジェンティルドンナからは本当に多くの事を学びました。それらは調教師としても大きな財産となっています。産まれて来る子供たちには勿論期待していますが、彼女自身にも元気で長生きして欲しいと願っています』
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オーナーであるサンデーレーシング代表の吉田俊介氏

オーナーであるサンデーレーシング代表の吉田俊介氏

『この度はジェンティルドンナを選定して頂き光栄に存じます。牝馬3冠を始め、ジャパンCではあのオルフェーヴルとの叩き合い、翌年の同レース連覇、考えられない位置から差し切ったドバイシーマC、そして感動的なラストランとなった有馬記念など…彼女が演出した数々の名場面は、まだ鮮明に記憶として残り続けています。出資者の皆様、石坂調教師ほか関係者の方々、そして応援頂いたファンの皆様と一緒にこの喜びを分かち合いたいと思います。今年の春にはキングカメハメハとの間に牝馬の初仔を産んでいます。今後は彼女の産駒にもご声援を頂ければ幸いです』
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以上、ジェンティルドンナを取り巻く環境は日本競馬界においても相当なレベルの人間が携わっている。それら大御所をもってすら彼女の功績や驚くべきパフォーマンスは称賛に値するものという事だ。

個人的には牝馬内で限定すれば歴代でも最強クラスだと思っている。その証明として牝馬では最高額の約13億3000万円を稼いでいる。今後、能力&賞金共に彼女を超える競走馬は表れる事があるのだろうか??…いや、あって欲しいものである。
 

橋口弘次郎氏も顕彰者に

 
橋口弘次郎元調教師

橋口弘次郎元調教師

生年日:1945年10月5日
出身地:宮崎県北諸県郡
初免許:1980年(1982年開業)

重賞勝利:96勝
GⅠ勝利:10勝
通算勝利:8645戦991勝

主な管理馬:ワンアンドオンリー、ダンスインザダーク、ザッツザプレンティ、ハーツクライ、スリープレスナイト、ローズキングダムなど
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橋口弘次郎氏のコメント

 
『こんな素晴らしい賞を頂けるとは思ってもいなかったので驚いています。今まで無我夢中でやって来た事がこの様な光栄な賞に繋がり本当に嬉しく思っています。これも全て、理解ある馬主さんを始め沢山の競馬ファンの皆様からの激励、そして何より、厩舎スタッフの頑張りのお陰であり心から感謝しています。橋口厩舎の代表として受けさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました』
 

まとめ

 
ジェンティルドンナが殿堂入りする事に関して異論がある者はいないだろう。それ程までに、彼女の残した実績というのはとてつもなく偉大であり、以後不出レベルの功績である。筆者もいち競馬ファンとして、それら数々のレースをリアルタイムで一緒に見られた事が誇りにもなっている。

橋口弘次郎氏はとにかく人柄が素敵で、人として尊敬に値する方なのだろう。引退当日、あの堅物の小牧太騎手が最後のレースを終えて氏と話をしている時に号泣していた事が今でも忘れらない。それだけ慕いたくなる様な素晴らしい人物であり、今回の受賞にはジェンティルドンナ同様に満場一致で賛成である。

ジェンティルドンナと橋口弘次郎氏、本当におめでとうございます。今後も競馬界を外から支えて下さい。

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