歴史的大種牡馬への通過点
現役時には2004年のNHKマイルカップでレースレコード、日本ダービーでコースレコードという圧巻の強さで”変則二冠”を達成。3歳時の秋に屈腱炎を発症し引退すると、社台スタリオンステーションで種牡馬入りとなり、当時の最高価格21億円のシンジケートが組まれた。
キングカメハメハはサンデーサイレンスの血を持っていないため、サンデーサイレンスの血を持つ繁殖牝馬との交配ができる種牡馬として初年度からかなり重宝された。その甲斐もあって2010年には年間種付頭数266頭の日本記録を樹立。2010年、2011年には2年連続でリーディングサイアーを獲得し、現在も名実ともに日本のトップ種牡馬に君臨している。
1位:サンデーサイレンス 2749勝
2位:ノーザンテースト 1757勝
3位:ブライアンズタイム 1702勝
4位:フジキセキ 1513勝
5位:サクラバクシンオー 1407勝
6位:キングカメハメハ 1400勝←NEW
2位:ノーザンテースト 1757勝
3位:ブライアンズタイム 1702勝
4位:フジキセキ 1513勝
5位:サクラバクシンオー 1407勝
6位:キングカメハメハ 1400勝←NEW
上位5頭の産駒がもうすでに誕生していないことからキングカメハメハにはそれ以上の活躍を期待してしまう。1400勝はただの通過点にしか過ぎず、日本史上最高の種牡馬になるために更に記録を塗り替えていってもらいたい。
キングカメハメハが送り出した代表産駒
名手・蛯名正義騎手を背に、牝馬三冠をはじめG1・5勝を誇る女帝。2011年のヴィクトリアマイルでは単勝オッズ1.5倍の圧倒的1番人気ブエナビスタを撃破するなど大一番での牡馬勝りな勝負根性は素晴らしかった。
”薔薇一族”の血を引くローズバドを母に持つ超良血馬で、2009年には朝日杯FSを制して薔薇一族悲願のG1制覇を達成。2010年のジャパンカップではブエナビスタの降着で優勝したものの、ヴィクトワールピサやエイシンフラッシュなどの並みいる強豪を完封している。
残念ながら日本でのG1制覇はなかったが、2着1回3着3回と能力の高さは申し分がなく、十分に素晴らしい実績を残したと思う。引退後は"キングカメハメハの後継者”として期待が高く、産駒が今年すでにデビューし勝ち上がっており、今後の活躍がかなり楽しみだ。
他馬を寄せ付けない圧倒的な強さでG1・6勝を誇るスプリント界の絶対王者で、”キングカメハメハの最高傑作”との呼び声が高い。自身はスプリンターだが、繁殖牝馬次第では中距離でも走れる馬は出てくるだろう。ロードカナロアのスピードを受け継ぐ怪物級の馬が誕生するのを期待する。
昨年の日本ダービーで勝ちタイム2分23秒2をマークし、父キングカメハメハとディープインパクトが持つ記録を0.1秒更新しレースレコードを樹立して二冠達成。今年は日本の悲願である凱旋門賞制覇を最大目標にしており、先ずは今週の宝塚記念でG1・3勝目を狙う。
母:マンファス
母父:ラストタイクーン
所属:松田国英厩舎(栗東)