熊本県を中心とし、九州地方に甚大な被害をもたらした熊本地震。この事態を受けてJRAに所属する和田竜二騎手(栗東)が18日に日本赤十字社を通して被災地支援200万円を寄付した。
 
和田竜二騎手

和田竜二騎手

1977年6月23日生まれ。滋賀県出身。
福永祐一、柴田大知、細江純子らと同期で「花の12期生」と呼ばれている。
名馬テイエムオペラオーの手綱をデビューから引退まで握り、天皇賞春・秋、宝塚記念、有馬記念などG1レースを7勝。
この記録はシンボリルドルフに続く中央競馬最多G1勝利記録で、生涯獲得賞金18億3518万9000円は2016年現在も破られていない。
 

蛯名正義騎手の呼びかけに立ち上がる

 
2016年の皐月賞をディーマジェスティで制覇した蛯名正義騎手が勝利騎手インタビューでスタンドのファンに呼びかけた。
 
「今、九州で非常に大変な状況になっているので、ジョッキー皆で義援金活動をしていきたい。皆さん、ご協力をお願いします」
 

被災地支援を呼び掛ける蛯名正義騎手。
 
この呼びかけがあった翌日の18日、和田竜二騎手が被災地支援として200万円を寄付したことを発表した。毎日のようにテレビやラジオで流れる報道に「少しでも何かができれば」と思い、支援をすることを決意したようだ
 
「この度の地震において被災されました方々に、謹んでお見舞い申し上げます。私ひとりでは僅かな力にしかなりませんが、いま自分のできることをさせていただきました。マスコミの皆様に取り上げていただくことで、他のスポーツ選手や関係者への行動に繋がっていけばと思っています」
 

馬主・竹園正繼との絆

 
和田竜二騎手とのコンビでG1レース7勝を誇るテイエムオペラオー。馬主である竹園正繼は鹿児島県出身で、以前から九州産馬の育成に力を入れてきた人物だ。また若手騎手の育成にも意欲的で、騎乗ミスした和田騎手に対して激怒しながらも引退までテイエムオペラオーに乗せ続けたエピソードはファンの間では有名だ。今回、和田騎手が被災地への支援を思い立ったのは、自分をトップ騎手へ育ててくれたオーナーへ対する感謝の意味もあったのかもしれない。
 
竹園正繼(たけぞのまさつぐ)

竹園正繼(たけぞのまさつぐ)

「テイエム」の冠名で有名な馬主。
テイエムオペラオーをはじめ、テイエムオーシャン(2001年桜花賞・秋華賞)、テイエムプリキュア(2005年阪神JF)などのG1馬を所有。
「九州から大レースに勝利する馬を輩出させる」を目標に、地元鹿児島県と北海道にテイエム牧場を経営している。
 

和田騎手の行動に称賛の声

 
被災地支援として200万円を寄付した和田騎手だが、これまでにも通算勝利数100勝をあげる度に京都府京丹後市の児童養護施設を訪問し、子どもたちへの支援を10年以上続けるなど競馬以外の場でも多くの手を差し伸べてきた。ネットでは和田騎手の行動を称える声が多く、人間性の素晴らしさが話題となっている。
 
「温かい血が流れている人だ。」

「イケメンは心もイケメンなんだな」

「素晴らしい行いに感動しました!」

「和田君がそう言う想いで鞍にまたがっていたなんて全く知らなかったです。騎手の鏡だと思う」

「感動しました…これからも 応援します。」
 
競馬=ギャンブルという世間の見方が多く、野球やサッカーと違い娯楽として認識されていることがほとんで、熊本地震で他の競技の開催が中止されているなか、「競馬開催なんて不謹慎だ」という意見も多いようだ。しかし、日々競馬を生きがいにしている人もいて、競馬をみて勇気づけられる人もきっと多いはずだ。

今の被災地にとって200万円という金額が多いのか少ないのかはわからないが、金額ではなく人を助けたいという気持ちが大事なんだと和田騎手の行動で気付かされた。これからさらに競馬界全体で支援していってくれることを願っているし、今と今後何ができるのかを考えていきたい。

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