あなたの競馬が走り出す-夏編-

 
──鎌倉・湘南を、有村は自転車でポタリング、瑛太、鶴瓶が散歩している。鎌倉と競馬にはまったく関係がない場所を設定した時点で、JRAの方針よりも、3人の(もしくは広告会社の)、「たまには楽して作ろうよ」という希望が通ったものだと思われる。JRAは、夏競馬によって新潟・小倉、函館・札幌など、地域振興に深く関わっているのに、それを完全に無視しているのである。
 
3人はそれぞれ、街を移動しながら「夏競馬はじまりますよー」、「夏はやっぱり夏競馬」「夏競馬やで!」と、道行く人に声をかけていく。1分間のCM中、14回も「夏競馬」というフレーズが出てくる。遊びのようなCMだから、少しはJRAに遠慮して、音声でだけでも「夏競馬」を宣伝しようとしているのだ。ならば、音声を消して見てほしい。ラストのレースシーン以外は、競馬のCMということが、まったく伝わって来ない。
 
それはまるで、「選挙ありますよー」、「今年の夏は参院選(都知事選)」、「選挙やで!」と呼びかけているようにも見え、3人が駅前で打ち合わせるシーンにいたっては、「何人が投票してくれる」など独自の出口調査を行なったあとのように見えるのだ。
 
ネット上には「他人に声かけまくるなんて変質者だ」、「即座にチャンネルを変える」、「競馬ファンを馬鹿にしている」、「JRAのCMは劣化している」……と不評の嵐だ。
 
以前も、キムタクの意味のないダンスCMに批判が集まった。当時は、「広告会社●通が、JRAからたんまり金をもらって、大物タレント・俳優を好き勝手に使う。そのように付き合いを深めていって、今後の仕事につなげていく。うま味があるのは●通とタレントであって、JRAは、乗せられているだけの頭が悪い金持ちのボンボン」という構図が噂されたものだ。
 
さらに、この3人が「本当に競馬に興味があるのかは疑問」という声もネットからあがっている。鶴瓶はテレビ番組などで興味がないことが分かっており、有村も有馬記念プレゼンターでの仏頂面がファンの間で物議を醸したそうだ。
 
馬主でもある小林薫、北海道を舞台にした高倉健など、秀逸なCMもあったのだから、JRAがちゃんと管理して、せめて「鎌倉・湘南での撮影はNG」と、ハッキリ言ってほしかった。

今でもなお、広告会社の言いなりになっているとは、JRAも落ちたものだ。

関連記事

関連タグ

著者