綺麗な斑模様が特徴の”競馬界のアイドルホース”ブチコに4歳にして早くも引退説が浮上。
最大の理由はやはり深刻なゲート難。今年4月13日に船橋競馬場で行われたマリーンCではスタート直前にゲートに突進して暴走、その際に右目の下あたりをぶつけて流血してそのまま出走取り消しになるという予想外の出来事が発生。このブチコの出走取り消しによって払い戻された金額は3億6000万円という船橋競馬にとってはかなりの大損失になってしまった。
 
ブチコ

ブチコ

父:キングカメハメハ
母:シラユキヒメ
母の父:サンデーサイレンス
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
通算成績:13戦4勝
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ゲート難は直っていなかった

 
前回の船橋競馬・マリーンCを出走除外になり、ゲート再審査を課されたブチコ。普段の調教や再審査では全く悪さを出さずに見事合格。復帰戦を6月4日の東京競馬・麦秋Sに定めて順調に調整が進められてきた。
 
しかし、再び悪夢が起こる。特に嫌がることもなくすんなりとゲートに入ってあとは無事にスタートするだけの状態でブチコがまたもゲート扉に突進、鞍上のC.ルメール騎手を振り落として柵を飛び越え、もはや制御不可能なブチコに競馬場では大きな悲鳴が。

ちなみにこのレースで払い戻された金額はなんと9億3000万円。全体売り上げ20億円の約半分はブチコ絡みの馬券だった。
 

2度目の出走除外

2戦連続スタートせずにレースが終了。
興奮しながらラチに突っ込んで左前脚を負傷、綺麗な斑模様の馬体からは大量の出血がありかなり痛々しい。
 

「早く引退しろ」の声

 
2戦連続放馬によって出走除外となったブチコは「左肩端部裂創」の診断を受け、30日の出走停止処分になった。

レースに出るには再び調教再審査を受けなければいけないが、繊細な牝馬で深刻なゲート難のブチコがここから立て直せる可能性は低いと思われる。

しかもゲート練習といってもただただゲートの中で30分以上も待たされる拷問のようなもので、さすがの人間でもきついようなことを馬にやらせても改善の見込みはないはず。
 

ブチコファンの多くは・・・

 
「もう痛々しい姿は見たくない」

「早く引退させてあげてほしい」

「ゲート審査は我慢というよりただの拷問」

「馬がレース完全に嫌がってる」

「完全にメンタルが壊れてるしもう無理だわ」
 
ブチコ自身が「もう走りたくない」と思っているのなら、これ以上大事にならないうちに引退して繁殖入りさせるのがベストだろう。すでに4勝とオープンクラスの実績があるし、何より最高の血統を残すためにもここは陣営と金子真人オーナーの英断に期待したい。
 

リーディングTOPのルメールが骨折

 
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クリストフ・ルメール騎手
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ブチコがゲートで暴れた際に、鞍上のC.ルメール騎手が左第2中足骨を骨折。現在82勝を挙げリーディングTOPに立ち、連対率367%、複勝率512%という驚異的な数字を叩き出している。このままのペースで行けば年間200勝も夢ではなかっただけにこの離脱はかなり痛い。

また、C.ルメール騎手は多くの有力馬を抱えており、今後乗り替わりなど他の馬の動向にも注目したい。

今は何より人馬ともに怪我の完治を願うばかりだ。

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