主な変更点

 

・産経大阪杯(GⅡ)→大阪杯(GⅠ)

 

・金鯱賞の開催が12月→3月

 

・中日新聞杯の開催が3月→12月

 

・金鯱賞と中山記念の1着馬に大阪杯の優先出走権

 

・セントウルS→産経賞セントウルS

 

・府中牝馬S→アイルランドトロフィー府中牝馬S

 

・12月28日に年内最後の開催

 
以前の記事にも書いたが、産経大阪杯がGⅠへ昇格し名前も『大阪杯』に変更する事が決定。これにより、前哨戦の位置付けとして年末開催だった金鯱賞を3月に配置転換し、中山記念と合わせた両重賞1着馬に大阪杯への優先出走権を与える事となった。その代わり、中日新聞杯の開催を暮れに移行して中距離重賞の補填をする形となる。

後は、名称が変更する重賞としてセントウルSが『産経賞セントウルS』へ。府中牝馬Sは『アイルランドトロフィー府中牝馬S』に改名して施行される。

そして、12月28日にも年内最後の競馬を開催する運びとなった。一年を締め括るラストの重賞は有馬記念ではなくホープフルSとなる。
 
12月28日にラストの開催をする中山競馬場

12月28日にラストの開催をする中山競馬場

来年の競馬の最後はホープフルSとの事で決定しているが、実はこのレース…今年のレーティング次第ではGⅠへ昇格する可能性もあるとの事。そうなれば、有馬記念の数日後にもすぐにGⅠが開催され今までの競馬ファンからすれば少し違和感のある日程に感じるのではないだろうか。
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春の古馬3冠シリーズ創設か??

 
現在、秋の古馬3冠(天皇賞秋→JC→有馬記念)を3連勝するとJRAから賞金とは別に最高2億円のボーナスが支払われる仕組みとなっている。この場合、総額で約9億5000万円もの大金を稼げるビッグチャンスとなるのだが、これを達成したのは過去にテイエムオペラオーとゼンノロブロイの2頭のみ。馬主や調教師などの関係者からすれば参戦する事に対しての素晴らしいモチベーションになる。
 
テイエムオペラオー(2000年達成)

テイエムオペラオー(2000年達成)

父馬:オペラハウス
母馬:ワンスウェド
母父:ブラッシンググルーム
所属:岩元市三厩舎(栗東)
生産:杵臼牧場(浦河町)
馬主:竹園正繼

通算成績:26戦14勝(14-6-3-3)
主な勝鞍:有馬記念、ジャパンカップ、天皇賞春・秋、宝塚記念、皐月賞など
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ゼンノロブロイ(2004年達成)

ゼンノロブロイ(2004年達成)

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ローミンレイチェル
母父:マイニング
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:白老ファーム(白老町)
馬主:大迫久美子

通算成績:20戦7勝(7-6-4-3)
主な勝鞍:有馬記念、ジャパンカップ、天皇賞秋など
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同じ観点から、今回の大阪杯がGⅠ昇格した事により春も古馬3冠シリーズが創設されるのでは??という噂が立っているのである。その場合、大阪杯→天皇賞春→宝塚記念というローテーションになるが、秋よりも距離適性の幅が広がる為、達成は更に難しくなるのではないかと予測される。今年で照らし合わせると、キタサンブラックがこの3戦を2着→1着→2着と安定した好走を見せているのではあるが…。

個人的には、春の古馬戦線は海外のレースに有力馬を持って行かれている傾向にあるので、国内の競馬を盛り上げるという意味ではこの褒賞金制度には大賛成である。是非とも、実現に向けて全力で動いて行って欲しい。
 

まとめ

 
大阪杯のGⅠ昇格は既定路線であり、変更後の方が色々と良い方向にシフトチェンジして行きそうな予感もするので非常に意欲的な改編だと感じている。これでドバイや香港などの賞金の高いレースにわざわざ向かう必要性もなくなり、春の重賞戦線に厚みが出て来るのではないだろうか。

何より、大阪杯から天皇賞春が1200mもの距離延長となるので、このローテーションで進む馬が多くなればなる程に予想も面白くなって来る事は間違いない。如何にも一筋縄では行かなさそう。今から各馬の動向を追いかけるのが非常に楽しみである。

後は、年末の開催についての是非。ここに関しては正直、当日のムード次第だと思う。年の瀬は何をしたって盛り上がる気もするし、有馬記念が一年の締め括りという固定観念すら何年か後にはすっかり綺麗さっぱり無くなっているだろうとも推測される。

競馬自体、開催数が多ければ多いほど楽しみが増えるという点で考えれば、筆者はそれだけでもアドレナリンが出るタイプなので大いに楽しみたい。今から2017年の競馬が待ち遠しくて仕方がないw

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