独自予想
◎モーニン(牡4歳、栗東・石坂正厩舎)
今年初戦の根岸Sで重賞初制覇を飾ると、続くフェブラリーSも制して見事にG1ウイナーの仲間入りを果たした。前走の日本テレビ盃では、ダート転向後負けなしのアウォーディーにアタマ差屈して2着に敗れたものの、3着以下に5馬身差つけたことを考えればほぼ勝ちに等しい内容だったと言える。今回はトップハンデ59kgと楽な条件ではないが、まだキャリア9戦と成長の可能性を大いに秘めている逸材。G1を制した東京ダート1600mの舞台で、重賞3勝目を挙げて大一番のチャンピオンズCへ向かいたい。
◯ゴールドドリーム(牡3歳、栗東・平田修厩舎)
6月のユニコーンSで重賞初制覇を遂げた3歳世代トップクラスのダート巧者。1番人気に支持された前走のジャパンダートダービーでは惜しくも3着に敗れたが、初の2000mに加えて、スタートで後手を踏んだことを考えれば全く悲観する内容ではない。今回は初の古馬相手となるが、ユニコーンSで3着に負かしたグレンツェントが、先週のみやこSで2着に好走していることから本馬にも勝機は十分にありそうだ。今回は今後を占う意味でも重要な一戦になることは間違いない。
▲キングズガード(牡5歳、栗東・寺島良厩舎)
ここまでキャリア21戦のうち、7勝、2着6回、3着6回と3着内率90%を超える安定感が大きな魅力。1番人気に支持された前走のグリーンチャンネルでは、勝ち馬カフジテイクの末脚に屈したものの、本馬が58kg、勝ち馬が56kgだったことを考えればそれほど悲観する内容ではない。今回はベストの1400mから200m延びた1600mへの対応がポイントとなるが、秘めたポテンシャルはここでも上位争いできるレベル。今後の視野を広めるためにもここはものしたい。
出馬表&レーティング&予想オッズ
モーニンとキングズガードが上位だがモーニンは斤量背負っているのでここはキングズガードがやや優勢で、ノボバカラ、ゴールドドリーム、タガノトネールまでが地力上位。あとは地力をつけてきたカフジテイク、ソルティコメントまで押さえればOKだろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 田中 | 小野寺 | 予想オッズ |
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1 | ワイドバッハ | 牡7 | 56.0 | 蛯名正義 | 102.8 | - | - | - | - | 30.4 |
2 | ロンドンタウン | 牡3 | 55.0 | 松岡正海 | 97.0 | ★ | - | - | - | 118.4 |
3 | カフジテイク | 牡4 | 56.0 | 津村明秀 | 100.0 | △ | × | ▲ | - | 14.8 |
4 | ブラゾンドゥリス | 牡4 | 56.0 | 石川裕紀人 | 94.0 | - | - | - | - | 92.6 |
5 | メイショウスミトモ | 牡5 | 56.0 | 和田竜二 | 100.0 | - | × | - | - | 56.7 |
6 | ブライトライン | 牡7 | 56.0 | 石橋脩 | 101.0 | - | - | - | - | 80.4 |
7 | ノボバカラ | 牡4 | 57.0 | R.ムーア | 105.7 | △ | △ | ▲ | △ | 5.5 |
8 | ゴールドドリーム | 牡3 | 56.0 | M.デムーロ | 105.5 | ◯ | ◎ | △ | ◯ | 3.2 |
9 | モーニン | 牡4 | 59.0 | 戸崎圭太 | 106.3 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | 2.5 |
10 | ドリームキラリ | 牡4 | 56.0 | 黛弘人 | 91.0 | - | - | - | - | 138.5 |
11 | タガノトネール | セ6 | 56.0 | 田辺裕信 | 104.0 | × | - | × | × | 35.8 |
12 | ソルティコメント | 牡4 | 56.0 | 内田博幸 | 100.0 | △ | △ | △ | △ | 16.7 |
13 | キングズガード | 牡5 | 56.0 | 横山典弘 | 106.0 | ▲ | × | ◎ | ▲ | 6.7 |
14 | スズカセクレターボ | 牡8 | 56.0 | 北村宏司 | 90.0 | - | - | - | - | 295.8 |
15 | ジェベルムーサ | 牡6 | 56.0 | 柴山雄一 | 102.3 | - | - | - | - | 107.4 |
16 | ディーズプラネット | 牝3 | 53.0 | 勝浦正樹 | 90.0 | - | - | - | - | 214.0 |
編集部内の見解
先週古馬相手に力を見せたグレンツェントとの力関係から考えて、中央ダート無敗の実力を信じて本命はゴールドドリーム、相手は、斤量59でもGⅠ馬モーニン。地力順で前からいけるノボバカラと上がり馬の中で1頭選ぶならのソルティコメント。後ろからのキングズガードは少し評価を下げた。(大川)
安定感という点で本命はキングズガード指名。モーニンは力が抜けているだろうが、59kgという重量と目標はあくまでチャンピオンズCだろう点からもやや印を下げて対抗に。ここを一蹴出来るとすれば、地力のあるノボバカラか後方一気のカフジテイク2頭だろう。3歳馬のゴールドドリームは正直強いと思うが、ここは一貫して古馬優勢のスタンスを取る。ソルティコメントは勢いを買いたいものの2~3着が精一杯か。個人的な大穴としてロンドンタウンをオススメしたい。(田中)
◎モーニンは斤量不安だがG1馬ならしょうがない。昨年の同レースではでは3着の実績があるし、地力強化された今年は昨年以上の成績を残せるはず。◯ゴールドドリームは前々走ユニコーンSで完封したグレンツェントがみやこSで2着に入っていることからここでも上位争い濃厚とみる。▲キングガードはプロキオンS3着の実績あり。200m延長にやや不安があるが、上手く脚を溜めれればチャンスはある。(小野寺)
母:Giggly
母の父:Distorted Humor