レース傾向&展開

 
『東京・芝1800m』
1コーナーと2コーナーの真ん中にあるポケット地点からのスタートになる東京・芝1800m。スタートしてから250m地点まで下り坂が続き、さらに3コーナーまで直線になるため、自然とペースが速くなるので結果的に高速決着で上がりの競馬になるケースが多い。
位置取りとしては前目にいることに越したことはないが、直線ではかなりの切れ味を要求されるので先行力+スタミナ+瞬発力が求められる。
枠は道中ロスなく立ち回れる内枠が圧倒的に有利で、外目を回されてスタミナを削られる馬は割引きが必要だろう。
理想としては逃げ馬の後ろ3、4番手から中団好位あたりでレースを運ぶのがベスト。後方からの差しが届かなくはないが、極端に後ろになるのはリスクが高過ぎるのである程度前に出ていく方が良い。
 
『レース展開』
今回のメンバーでは⑬マイネルミラノがハナを叩くか。後ろの2番手にはロジチャリスが有力で、中団好位から後方にかけて①ラングレー⑤ヒストリカル⑥アルバートドック⑧エキストラエンド⑫レコンダイト⑯フルーキー⑰ダービーフィズ⑱ルージュバックといった有力馬が並ぶ展開が予想される。
 

独自予想

 
◎フルーキー(牡6歳)

◎フルーキー(牡6歳)

父:Redoute's Choice
母:サンデースマイルII
母の父:サンデーサイレンス
馬主:金子真人ホールディングス
調教師:角居勝彦(栗東)
生産者:ノーザンファーム(安平町)
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前走の新潟大賞典(G3)は結果的に2着に敗れたが、勝ち馬パッションダンスとは位置取りの差が出てしまっただけで、上がり3ハロン34.0秒はメンバー中最速だったし決して力負けではない。
過去に芝1600m~1800mで7勝を挙げているように前回からの距離短縮は歓迎で、距離・コース共にフルーキーにとってはプラス材料で前走以上の走りが期待できる。
6歳馬ながら今が充実期で、条件が整った今回なら当然勝ち負けだろう。
 
◯ルージュバック(牝4歳)

◯ルージュバック(牝4歳)

父:マンハッタンカフェ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again
馬主:キャロットファーム
調教師:大竹正博(美浦)
生産者:ノーザンファーム(安平町)
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前走のヴィクトリアマイル(G1)は不適性なマイル戦が影響したせいか、直線では伸びきれず5着と敗戦。
この中間は一度放牧を挟んでリフレッシュして状態は陣営曰く「とても良い」とのことで、前回から距離が200m延びるのは歓迎だし、やはりこの馬は1800m~2000m前後がベストだろう。
デビュー3連勝でかなりの期待がかかった馬だけに未だに重賞1勝というのは物足りなく、鞍上の戸崎騎手も「何とかG1タイトルを」と意気込んでいるので、ここを通過点に秋のG1戦線へ向かってほしい。
 
▲アルバートドック(牡4歳)

▲アルバートドック(牡4歳)

父:ディープインパクト
母:ゴールデンドックエー
母の父:Unusual Heat
馬主:G1レーシング
調教師:須貝尚介(栗東)
生産者:社台コーポレーション白老ファーム
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前々走の中日新聞杯(G3)は18着と謎の大敗を喫したが、1コーナーで挟まれたりと道中不利があったことを考えて度外視したい。前走のマイラーズカップ(G2)は10番人気と人気を落としたが、内の馬が上位を独占したなかで外を回って結果的に0.4秒差の5着と能力の高さを改めて証明したレースだった。
前々走の大敗から徐々に立て直してきている今回は2勝2着1回と得意の1800mに戻ることから上位争いを期待する。
 
▲ロジチャリス(牡4歳)

▲ロジチャリス(牡4歳)

父:ダイワメジャー
母:プラチナチャリス
母の父:ロックオブジブラルタル
馬主:久米田正明
調教師:国枝栄(美浦)
生産者:ノーザンファーム(安平町)
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前走のオープン特別・メイステークス(東京・芝1800m)では中団から豪快に差し切り優勝。
東京コースは7戦して3勝と得意にしており、全5勝のうち3勝が福永騎手と人馬の相性も抜群に良い。
今回は重賞初挑戦で一気に相手は強化されるが、充実期に達した今の状態を考えれば十分に上位争いに加われるはず。
 
△ラングレー(牡5歳・矢作芳人)
全弟に今年のドバイターフ(G1)を勝ったリアルスティールがいる超良血馬だが、ラングレー自身はクラシックやG1には辿り着けていない。前走のオープン特別・都大路ステークス前残りの展開で且つ3ヶ月の休み明けながら3着を確保できたのは良かった。一度使われて今回上積みがあれば好勝負できそう。

△ヒストリカル(牡7歳・音無秀孝)
前走の新潟大賞典は直線の長い新潟コースにも関わらず前が残る展開のなかで終始リズムが合わず12着と大敗。いくら前残りとはいえ少し負けすぎな気もするが、血統的に衰えることは考えづらく、今回は得意の東京コースに戻るので改めて見直したい。

△レコンダイト(牡6歳・音無秀孝)
前走の目黒記念(G2)から中1週で参戦。その目黒記念は最後の直線で進路が狭くなりながらも4着と好走しているし、不利がなかったらもっと好勝負できていただろう。前走は完全に脚を余してしまった感じで、ダメージの少ない今回は混戦模様だし当然上位争いを期待する。

△ショウナンバッハ(牡5・上原博之)
ここ4戦大敗が続いているが、どれも展開が向かなかったという理由なので見限るのはまだ早い気がする。やはりこの馬は後方から一頭ポツンとレースをした方が良いタイプで、展開が向けば終いは確実に伸びてくるはずだ。鞍上の吉田豊騎手が腹を括って乗れるかがポイントになるだろう。
 

三連単フォーメーション:⑥⑦⑯⑱-①⑤⑫⑮-⑧⑨⑬⑰ 計280点

 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 
斤量無視でのレーティングだがTOPはフルーキー。続いてルージュバックで本命対抗だがどちらも勝ちイメージを持てないので手広く行くべきレースだろう。ついでエキストラエンドだが距離と直近の成績を重視すると上位評価は難しい。あとはヒストリカルまでが上位だがこちらもハマる時と凡走の差が激しいので信用はできない。
 
 
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 大川 小野寺 田中 渡辺 予想オッズ
1 ラングレー 56.0 石橋脩 105.0 × 6.9
2 ステラウインド 56.0 蛯名正義 102.5 143.2
3 マイネルホウオウ 56.0 丹内祐次 102.8 62.6
4 サトノギャラント 56.0 M.デュプレシス 105.4 118.9
5 ヒストリカル 57.0 田中勝春 107.8 17.9
6 アルバートドック 56.0 三浦皇成 104.7 13.2
7 ロジチャリス 56.0 福永祐一 100.0 × 4.2
8 エキストラエンド 58.0 内田博幸 108.2 × × 25.7
9 アルマディヴァン 54.0 藤岡佑介 102.1 × × 183.3
10 エックスマーク 56.0 津村明秀 98.0 264.2
11 メイショウヤタロウ 56.0 大野拓弥 100.8 298.3
12 レコンダイト 56.0 石川裕紀人 103.5 × × 31.5
13 マイネルミラノ 56.0 柴田大知 102.2 × × 23.5
14 ナカヤマナイト 59.0 柴田善臣 106.5 172.1
15 ショウナンバッハ 56.0 吉田豊 102.3 × 82.1
16 フルーキー 58.0 M.デムーロ 110.2 3.3
17 ダービーフィズ 56.0 岩田康誠 106.1 × × × 35.9
18 ルージュバック 54.0 戸崎圭太 108.3 3.5

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