ドゥラメンテ 牡4歳

ドゥラメンテ 牡4歳

父馬:キングカメハメハ
母馬:アドマイヤグルーヴ
母父:サンデーサイレンス
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:8戦5勝(5-3-0-0)
主な勝鞍:日本ダービー、皐月賞など
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ゴール後にアクシデント

 
ドゥラメンテから途中下馬し引き揚げるデムーロ騎手

ドゥラメンテから途中下馬し引き揚げるデムーロ騎手

「ゴール後に歩様がおかしくなった」とコメント。

この判断は正しかっただろう。そこから無理をして乗り続けていたら、もしかするともっと大きなケガに繋がったかも知れないからだ。

凱旋門賞をパスしたのは非常に残念だが、炎症程度に済んで一先ずは良しとすべきか。
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このまま引退の可能性も??

 
サンデーレーシング代表の吉田俊介氏

サンデーレーシング代表の吉田俊介氏

「ドゥラメンテの様子を見ながら、今後の事を決める事になるでしょう。怪我の程度としては悪くないとは言えない。楽観視していられる状況ではないという事です」と、取材に対してコメントしている。

故障箇所が完治の難しい場所である事からも、治りが遅い様でればこのまま引退する可能性も大いに有り得る。
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ドゥラメンテを管理する堀宣行調教師

ドゥラメンテを管理する堀宣行調教師

「ゴール後、馬がスピードを落として行く中でバランスを崩し、自分の後ろ脚が左前脚にぶつかって打撲した様です。これから、ノーザンファームしがらきへ放牧へ出しつつ先ずは治す事に専念したいと思います」とコメントを残している。

両者のコメントを見ていても、あながち軽い程度でもなさそうな感じである。
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種牡馬としての価値

 
下の血統表をご覧頂きたい。

ドゥラメンテは、日本近代競馬の結晶とも呼ぶべき競走馬である。

そのドゥラメンテが仮に種牡馬として日本で繁用された場合、当然ながら質の良い繁殖牝馬はこれらと同じ系譜を組んだ馬ばかりなのである。つまりは、種付け出来る馬にかなり制限が加わって来るという事。

これは仕方のない事なのだが、だからこそドゥラメンテにはもっと海外実績を残してもらわなければいけないのである。
 
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
Raise You
Miesque Nureyev
Pasadoble
マンファス ラストタイクーン トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understandings
Mountain Flower
エアグルーヴ トニービン カンパラ
Severn Bridge
ダイナカール ノーザンテースト
シャダイフェザー


 
日本での繁用が難しければ、それこそ海外でのリースや種牡馬としての権利を譲渡するなどの手立ても考えられるのだが…現状、骨折や今回の怪我など故障が多発。実績面では国内のクラシックを2冠程度で終わっており、これでは外国のブリーダーが欲しがると到底思えないのである。

だからこそ、凱旋門賞での活躍が誰よりも望まれていたのだ。

もし仮にこのまま引退となれば、種牡馬としての道もかなり厳しいスタートとなるのは間違いない。大手を振って配合出来たとしても、海外から持ち込まれた繁殖牝馬くらいなものだろう。

これでは、少なくともサンデーサイレンスやディープインパクトの様な一時代は絶対に築けない。
 

まとめ

 
以上の内容から鑑みても、ドゥラメンテにはもう一度カムバックをして、最低でも海外GⅠを1勝はしてもらいたいというのが筆者の本音だ。

そうなれば、外国での繁用先も見つかるかも知れないし、日本国内での需要も難しいながら様々な配合を試みてくれる可能性が出て来るかも知れない。いずれにせよ、このまま引退という事になれば全てが消化不良気味でドゥラメンテの今後に悪影響を及ぼしてしまいそうな気がしてならない。

今回の事故も馬自身が無事でいた事が何よりなのだが、それでも日本競馬を代表する様な馬だけに、」その動向に色々な副次的要素が絡んできてしまうのは避けられない状況ではある。

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