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☆サトノダイヤモンド号

父・ディープインパクト
母・マルペンサ(母父・オーペン)

池江寿厩舎(栗東)

主戦=C・ルメール

3戦3勝(主な勝ち鞍・きさらぎ賞)
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セレクトセールで2億3000万円

 
当歳時のセレクトセールで2億3000万円の高値で取引されたサトノダイヤモンド号。オーナーは昨年のダービーでも2、3着馬に入ったサトノラーゼンとサトノクラウンを所有する中央競馬会きっての大馬主・里見治氏(パチスロメーカーのサミー会長)だ。

デビュー前からその話題で持ちきりの当馬だったが、前評判に違わぬ活躍で皐月賞の有力候補の1頭にまで登りつめた。勿論、無敗の戦績やこれまでのレースぶりを見ても十分に主役を張れる実力の持ち主だろう。
 
しかし、本来なら現時点でその他の有力馬と対戦経験がある筈なのだがこの馬に関してはほぼ皆無。それもその筈で、新馬と500万下は昨年末の平場。前走のきさらぎ賞でも9頭立ての小頭数でのレースと、能力を比較出来るちょうど良い物差し馬がこれと入って見当たらないのが厄介なのだ。

そこで、今回は筆者の独断と偏見によるサトノダイヤモンド号の実力診断を行いたいと思う。
 

3戦無敗の中身

 
昨年の11月にデビューして以来、3戦無敗で勝ち上ってきたサトノダイヤモンド号。しかも、各レースで上がり3ハロン最速をマークしておりその実績に文句の付けようは見当たらない。紙面上の字面だけでは一番人気に支持されてもおかしくはないだろう。

が、よくよく見てみると実はその内容については幾分の疑問符が付く。
 
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きさらぎ賞での独走劇。しかし、その中身は‥??
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①上がり3ハロンの平均値が「34秒3」

先ずはこの数字が問題である。

最速と言うからには、最低でも平均が33秒台であって欲しい。幾らほぼノーステッキで勝利して来たにしても、現時点でのMAXが33秒9では少々末の脚に物足りなさを感じてしまう。

現に、きさらぎ賞の前々週に行われた若駒S(共に良馬場)では3強の一角であるマカヒキがこちらも同じくノーステッキで32秒6を計測している。しかも、若駒Sは内回りコースだけに更に中身はこちらの方が濃くなるのだ。

余りイメージは出来ないが、皐月賞がスローペースの展開で直線だけの「ヨーイドン」の競馬になった時にサトノダイヤモンド号には一抹の不安が残る。
 
②走破タイムの本質

次も時計に関する話。

1、2戦目の新馬と500万下については平場特有の超スローペースが理由でもあり、共に2000メートル=2分3秒8という点は目を瞑ろう。注目は、きさらぎ賞の1800メートル=1分46秒9だ。ミドルペースを楽に先行し、試しのムチが一発のみの実質馬なりで2着に3馬身半差。これだけ見れば素晴らしいのだが、その2着のレプランシュが果たしてどれだけの馬なのか。

レプランシュ自体、その後走っていないだけに何とも言えないが少なくとも重賞を堂々と勝ち切るまでの馬には見えない。
 
更に追記すると、同日に行われた新馬戦が1600メートル=1分35秒4だった。このレースの上がりが36秒ちょうどだった事から、単純に1ハロン=12秒を足して勝ち馬ロードブレイドの1800メートル想定=1分47秒4となる。

このタイムはきさらぎ賞だとレプランシュの約1馬身前にいる計算となる。ここから判断しても、同レースのレベルにがハイレベルだったとは言い難いのである。
 
③ローテーションの疑問

最大のネックはこのポイントだろう。

クラシックの常連である池江寿厩舎にしてはちょっとおそまつな臨戦過程なのである。

ひとつめは、2戦目の500万下に使った事。本来ならこれだけ期待している馬であれば2戦目に遠征するなどして皐月賞、もしくはダービーへの予行演習を行っておくものだ。それこそ2戦目の12月26日の翌日には中山2000メートル・ホープフルSがあり皐月賞の絶好の試走も出来た筈だ。

それが、関西圏の大した相手もいない平場戦に出走。勝ちはしたものの、筆者にはどうしても違和感が拭いきれないでいた。
 
ふたつめは、きさらぎ賞からの直行。はっきり言って、このステップは「死のロード」だと思って頂いて構わない。むしろ、トーセンスターダムとトーセンラーで全く同じ失敗を犯しているのだから池江寿調教師本人が一番危惧すべき立場の人だと思うのだが‥ここも全くもって理解出来ない点なのである。

その他だと、リーチザクラウンや昨年のルージュバック同ローテでクラシック第1戦目を取りこぼしているのだから全くもって信用は出来ない。
 
④血統的背景

最後はこちら。

父・ディープインパクトについては説明不要。近年のクラシック候補として幾多の有力馬を輩出している。

問題は母父である。オーペンはフランスで活躍した短距離馬。その系譜を辿っても父のルアーはBCマイルを連覇したダンチヒ直仔の快速馬だし、母父デヴィルズバッグに従兄弟はマキャベリアンと見るからに超が付くほどの短距離血統だ。
 
ディープインパクトの種牡馬の印象として、母父の血統を上手く産駒に伝えるのが特徴のように筆者は捉えている。母のマルペンサ自体は2000メートルを中心に活躍した中距離馬だったので幾分の距離は持つと思うが、レースが厳しい展開になった時に血統から来る底力が要求されて果たしてどうか??という点がやや気になる所ではある。
 

新馬戦(芝2000メートル・京都競馬場)

タイム=2分3秒8(上がり3ハロン=34秒8)

騎手=C・ルメール
 

500万下(芝2000メートル・阪神競馬場)

タイム=2分3秒8(上がり3ハロン=33秒9)

騎手=C・ルメール
 

きさらぎ賞(芝1800メートル・京都競馬場)

タイム=1分46秒9(上がり3ハロン=34秒2)

騎手=C・ルメール
 

まとめ

 
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池江泰寿調教師

所属=栗東

あの名馬オルフェーヴルを管理した日本を代表する名トレーナー。父に伝説の7冠馬・ディープインパクトを育てた池江泰郎氏を持つ調教師界のサラブレッドだ。
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以上、各項目からサトノダイヤモンド号の死角的な部分が浮き彫りになって来たように思える。ひょっとすると、池江寿調教師自身もこの馬の能力に見合ったレース選びやステップの考慮をしているのではないかとさえ思えてしまうのだ。

で、本日発売の週刊ギャロップにてサトノダイヤモンド号の特集ページを見たのだが‥池江寿調教師へのインタビューで3強について聞かれた際に以下のように答えていた。

池江寿調教師
「リオンディーズとマカヒキの2強じゃないですかね。あの2頭はちょっと抜けていますよ。どこまで通用するかを本番で確かめてみたいですね」

‥これが本音なのか謙遜なのかは今週末に判明する事となる。いずれにせよ、皐月賞でのサトノダイヤモンド号のパフォーマンスに要注目である。

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