独自予想

 

◎サトノアラジン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)

 
サトノアラジン

サトノアラジン

父:ディープインパクト
母:マジックストーム
母の父:Storm Cat
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全姉に2014年のエリザベス女王杯を制したラキシスがいる良血馬。前々走の京王杯スプリングCを上がり最速32秒4の末脚を繰り出して初の重賞タイトルを手にしたが、デビュー時から大きな期待を寄せられていただけにやや遅い重賞制覇となった印象。しかし、全姉ラキシスも4歳秋に本格化したように本馬も晩成型なのかもしれない。昨年のマイルCS、今年の安田記念と共に勝ち馬から0.4秒差の4着とG1でもあと一歩のレースが続いているだけに本格化した今、前哨戦をきっちり獲って主役として本番へ向かいたい。
 

◯フィエロ(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)

 
フィエロ

フィエロ

父:ディープインパクト
母:ルビー
母の父:Danehill
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1番人気に支持された前々走のマイラーズCで4着に敗れた影響か前走の安田記念では6番人気と評価を落としたが、先行馬がワンツー(ロゴタイプ・モーリス)を決めた中、後方からメンバー最速となる上がり3ハロン33秒5の末脚で3着に食い込んだ内容は評価できる。ただ、重賞でも大崩れしない安定感はあるが、ここぞという場面で勝ち切れていないのも事実。7歳秋を迎えて大きな上積みを期待するのは難しいかもしれないが、地力的には今年も上位争いできるだろう。
 

▲アルビアーノ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)

 
アルビアーノ

アルビアーノ

父:Harlan's Holiday
母:Antics
母の父:Unbridled
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元々逃げ・先行のイメージが強かったが、昨年の本レースでは中団追走から鮮やかに差し切って優勝し、脚質に幅を出して新たな一面を見せた。その後はマイルCS5着、高松宮記念3着とG1の舞台でも好走しており、地力強化が見込める今年は昨年以上の成績を残せるはずだ。ただ、昨年は秋2戦目で本レースを制したが、今年は約7ヶ月ぶりの実戦になる。あまり久々を得意としているタイプではなさそうなので、どこまで仕上がっているかがポイントになる。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 
評価としては、フィエロとサトノアラジンが同値で抜けている。ここは2頭固定でも良いだろう。続いてアルビアーノとサンライズメジャーが他馬と数値に差があるので、ここは4頭に絞っても良さそうだ。
 
     
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 大川 田中 小野寺 予想オッズ
1 エイシンブルズアイ 牡5 56.0 福永祐一 105.3 11.5
2 サトノルパン 牡5 56.0 和田竜二 102.3 29.0
3 ミッキーラブソング 牡5 56.0 小牧太 102.4 × 36.3
4 メイショウナルト セ8 56.0 武幸四郎 101.4 284.0
5 (地)ランドクイーン 牝6 54.0 下原理 90.0 674.5
6 ムーンクレスト 牡4 56.0 松田大作 103.0 × 191.2
7 バクシンテイオー 牡7 56.0 R.ムーア 103.7 × × × 13.7
8 フィエロ 牡7 56.0 戸崎圭太 111.4 3.4
9 ダンスディレクター 牡6 56.0 浜中俊 105.5 × 6.8
10 ブラヴィッシモ牡4 56.0 藤岡康太 104.3 74.6
11 サトノアラジン 牡5 57.0 川田将雅 111.4 2.6
12 サンライズメジャー 牡7 56.0 松山弘平 106.8 × × × 25.7
13 エイシンスパルタン 牡5 56.0 岩田康誠 106.0 × 32.1
14 アルビアーノ 牝4 55.0 A.シュタルケ 106.9 4.8
15 ペイシャフェリス 牝5 54.0 秋山真一郎 97.7 287.7
16 テイエムタイホー 牡7 56.0 幸英明 102.5 118.4
17 ラインハート 牝5 54.0 松若風馬 90.0 364.2
18 ティーハーフ 牡6 56.0 国分優作 104.5 96.8


 

編集部内の見解

 
サトノアラジンとフィエロの差は年齢で最終印をつけた。重賞が遠い7歳馬と充実している5歳馬の差である。アルビアーノは久々でもこの距離がベストだとおもうので去年同様強い競馬が出来るはず。エイシンスパルタンは春先◎を裏切ってくれたがまだ見切るには早い。ここは汚名返上してくれるはず。正直この4頭でいいと思っているが、前走印象外に強かったバクシンテイオーと安定して走るが勝ちきれないサンライズメジャーまでを押さえておければ三連単までみても取れるだろう。(大川)
 
フィエロとサトノアラジンの優先順位で迷ったが、やはりスワンSでの実績を重視して前者を◎。後者に関してはサンプルが少ないものの、京都競馬場自体で馬券圏内に入っていない点を減点とし◯に下げた。▲アルビアーノは、何と言っても昨年の勝ち方が圧巻で、休み明けと騎手が気にはなるが下手な競馬はしないだろう。△のサトノルパンとバクシンテイオーについては馬よりも人の勢い。里見氏とムーア騎手の力で馬券に絡んで来ると見る。実質的な穴馬としては、エイシンスパルタンが楽に先行出来れば春先の競馬を見る限り巻き返しがあって良い。人気馬が典型的な追い込み馬で、いずれも牽制し合えば前残りの波乱も考えておかなければなるまい。その他の×は勝ちきらないまでも連下までなら注意が必要。(田中)
 
サトノアラジンとフィエロのディープ産駒が中心だが、充実ぶりと期待を込めて◎サトノアラジン。7歳秋で上積みは期待できないものの地力・実績上位の◯フィエロ。▲エイシンブルズアイは近走振るわないが、1200mからの距離延長で見直したい。鞍上にキャリア5勝中4勝を挙げた福永騎手に戻るのもプラス材料。△アルビアーノは休み明けだが地力は高く、エイシンスパルタンは先手を奪えれば好勝負できるはず。(小野寺)

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