独自予想
◎ブランボヌール(牝4歳)
一昨年にデビューから2連勝で函館2歳Sを制し、阪神JFでは勝ち馬メジャーエンブレムから0秒5差の3着に好走して世代上位の実力を示した。その後は、チューリップ賞14着、桜花賞8着、NHKマイルC6着と案外な結果に終わったが、再びスプリント戦に舞台を移した昨夏のキーンランドCは、最後の直線で外から華麗に差し切って優勝。スプリント戦への高い適性を再び印象付けた上に、春からの地力強化を示した。続く古馬の一線級を相手にした前走のスプリンターズSでは、11着に敗れたものの、勝ち馬レッドファルクスとは0秒3差。着差ほど大きく負けておらず、単に展開が噛み合わなかったと見て良いだろう。明け4歳で更なるパワーアップが期待できる今回、今後を占うためにも負けられない一戦になる。
◯ソルヴェイグ(牝4歳)
デビュー当初からスプリンターとしての高い素質を見せており、ここまで9戦して掲示板を外したのは、芝1600mで行われた昨年の桜花賞(17着)のみ。初の古馬相手となった昨年の函館スプリントSでは、先行好位追走から直線で抜け出し、シュウジとの叩き合いをハナ差制して12番人気の低評価を覆して優勝。フィリーズレビューと函館スプリントSの重賞2勝を挙げた芝1400m以下なら大きく崩れる可能性は低いと考えて良さそうだ。昨秋のスプリンターズSでは、勝ち馬レッドファルクスからタイム差無しの3着と好走しており、今回のメンバーでも地力上位なのは明らか。非凡なスピードとレースセンスを武器にここでも上位は濃厚だ。
▲ネロ(牡6歳)
昨年のアイビスサマーダッシュとセントウルSで共に2着に入り、重賞タイトルまであと一歩まで迫っていた本馬だが、前走の京阪杯で後続に4馬身差つけて念願の重賞初制覇を達成。前々走のスプリンターズSでも0秒1差の6着と見せ場を作り、ここでも実績・能力共に上位クラスであることは間違いない。前走はスタートからハナを主張して逃げ切りを決めたが、元々は好位で控えてもレースができるタイプ。展開に左右されない器用さが魅力で、時計が速くなっても十分に対応できる。今回も自分の競馬に徹すれば上位争いは確実だろう。
出馬表&レーティング&予想オッズ
レーティングはダンスディレクターとネロが抜けているが当然斤量も背負わされている。ダンスディレクターはスプリントが忙しい感じが出てきているので少し評価をさげていいだろう。ブラヴィッシモ、アースソニックと続くが1,2着想定の競馬をしない2頭なので掲示板までと考えると手広く想定するべきレースだろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ラインスピリット | 牡6 | 56.0 | 森一馬 | 98.8 | △ | ☆ | △ | ◎ | 17.3 |
2 | テイエムタイホー | 牡8 | 56.0 | 池添謙一 | 102.6 | - | - | - | - | 106.2 |
3 | アースソニック | 牡8 | 56.0 | 古川吉洋 | 103.5 | - | ☆ | - | - | 45.1 |
4 | ヒルノデイバロー | 牡6 | 54.0 | 四位洋文 | 101.0 | - | - | - | - | 54.6 |
5 | ソルヴェイグ | 牝4 | 54.0 | M.デムーロ | 102.8 | ◯ | ▲ | ◯ | ◯ | 3.7 |
6 | ブラヴィッシモ | 牡5 | 55.0 | S.フォーリー | 103.8 | × | ☆ | - | △ | 64.8 |
7 | ダンスディレクター | 牡7 | 57.5 | 武豊 | 107.9 | △ | × | ▲ | ☆ | 5.0 |
8 | ダイシンサンダー | 牡6 | 55.0 | 幸英明 | 102.0 | - | - | - | - | 128.8 |
9 | セカンドテーブル | 牡5 | 56.0 | 水口優也 | 97.4 | × | × | △ | - | 10.2 |
10 | ネロ | 牡6 | 57.5 | 浜中俊 | 105.7 | ▲ | ◯ | △ | ▲ | 3.1 |
11 | セイウンコウセイ | 牡4 | 55.0 | 松田大作 | 103.0 | △ | ▲ | △ | △ | 8.2 |
12 | ブランボヌール | 牝4 | 54.0 | 和田竜二 | 102.2 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 7.6 |
13 | カオスモス | 牡7 | 54.0 | 武幸四郎 | 101.3 | - | - | - | - | 217.2 |
編集部内の見解
本命はブランボヌール、単穴ソルヴェイグとの勝負はついていると判断。対抗は、ネロ、斤量が気になるものの現在の充実ぶりは目を見張る。調子だけでやってしまいそう。セウインコウセイは、格下相手とはいえ安定感のあるレースが続いているのでここでもいきなりいけないかな。(大川)
◎ブランボヌールはスプリンターズS11着でも0秒3差とそれほど負けていない。重賞2勝全てが1200mと得意の条件なら一つ抜けている。◯ソルヴェイグはスプリンターズS3着の実績もあるしこのメンバーなら崩れないはず。4歳牝馬を上位に復調の兆しを見せるダンスディレクターを連覇に期待して▲。(小野寺)
本命は絶好の枠を引いたラインスピリット。スタートさえ決まれば後は先行して粘るだけ。仮に逃げれなくとも、前走で見せた差し脚があればインコースを活かして馬券圏内入線は十分に有り得る。◯には同じく内枠気味のソルヴェイグ。スプリンターズS3着はここでも力上位だろう。単穴には絶好調のネロを。本来なら本命視したいブランボヌールは外枠と言う事で割り引いた。穴にはブラヴィッシモを考えたい。(田中)
母:ルシュクル
母父:サクラバクシンオー
調教師:中竹和也(栗東)