木村哲也調教師が2019年当時厩舎に所属していた大塚海渡騎手に暴行を加えたことについて、JRAは18日、第2回裁定委員会で処分を決定し、10月31日まで木村哲也調教師の調教を停止することを発表しました。

この暴行事案で、木村哲也調教師は7月27日に罰金刑が確定したのち、7月29日にJRAより調教停止処分を受けました。管理馬は岩戸孝樹厩舎に転厩しています。

審判担当の福田正二理事は、全調教師に改めて再発防止に向けた注意、指導を徹底したとし、「今後、より一層、競馬サークル全体で暴力・パワハラ事案の根絶に取り組んでいく所存です。」とコメント。ファンや関係者に対して謝罪しました。

JRAが発表した一連の経過は下記のとおりです。

1. 2019年12月11日(水)、美浦トレーニング・センターの木村厩舎内において、木村哲也調教師が当時厩舎所属であった大塚海渡騎手に対して暴行を加えた。

2. 2020年6月、大塚海渡騎手より木村哲也調教師から暴行を加えられていた事実について本会へ報告があり、その後両者から事情聴取等を進めていく中で、大塚海渡騎手から警察へ被害届を提出する意思が示された。

3. 2021年1月、大塚海渡騎手から警察に被害届が提出された。

4. 2021年7月12日(月)、木村哲也調教師に対し、土浦地方裁判所より罰金刑の略式命令が下された。

5. 2021年7月27日(火)、罰金刑が確定した。

6. 2021年7月29日(木)、第3回新潟競馬裁決委員は、調教師木村哲也に対し同日から裁定委員会の議定があるまでの間、調教を停止した。

7. 2021年8月4日(水)、第1回裁定委員会を開催して予定される処分を決定し、行政手続法により、調教師木村哲也に対して弁明の機会を付与したが、指定期日までに弁明書の提出はなかった。

8. 2021年8月18日(水)、第2回裁定委員会で上記処分を決定。

(JRAのホームページより)

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