香港で行われるG1の祭典・クイーンエリザベス2世カップでサトノクラウンに騎乗する筈のR・ムーアがよもやのドタキャン。堀厩舎はその報告を受け、急遽代役を探しパートン騎手に依頼。細作の状況は免れたが、その背景には海外競馬における暗黙のルールがあった。
 

自ら騎乗をお願いしてのキャンセル劇

 
サトノクラウン

サトノクラウン

通算成績は7戦4勝。主な勝ち鞍は、京都記念(G2)、弥生賞(G2)など。

昨年のクラシック戦線でドゥラメンテやリアルスティールなどど凌ぎを削った実力馬。ダービー3着の後は活躍出来ていなかったが、今年初戦の京都記念を快勝し、満を持しての香港遠征だった。
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サトノクラウンの2戦目に騎乗し、東京スポーツ杯2歳Sを勝利しているR・ムーア騎手。この時のコメントでも「もっと良くなる。将来が楽しみ」と大絶賛していた。その後は来日のタイミングが合わず騎乗出来ていなかったが、今回の香港でたまたま騎乗予定がなかった為に自ら「サトノクラウンに乗せて欲しい」と陣営へ直談判。サトノクラウンのファンは久々の名手とのコンビを楽しみにしていた。
 
R・ムーア騎手

R・ムーア騎手

イギリスの名ジョッキー。ワークフォースで凱旋門賞を制するなど、世界的に活躍する。日本でも、エリザベス女王杯をスノーフェアリーで連覇するなど馴染みは深い。2015年からE・オブライエン厩舎と専属区契約を交わす。
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それが急遽、E・オブライエン厩舎(愛)所属のハイランドリールの参戦が決定。昨年から主戦を務めているムーア騎手としては契約上、こちらの騎乗を優先せざるを得ない状況となった。泣く泣くサトノクラウンの騎乗を取りやめる事となり、堀厩舎は香港の名手・パートン騎手に白羽の矢を立てた状況だ。
 

E・オブライエン氏って何者??

 
E・オブライエン調教師

E・オブライエン調教師

レース後のインタビューで質問に答えるオブライエン氏。何も知らない人から見れば、映画「マトリックス」に出て来るエージェントにしか見えないwww
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アイルランドで10年連続リーディングトレーナーに輝く名伯楽。世界的に有名な幾多の名馬を育て上げ、その名を競馬界に知らしめる。代表馬はガリレオ、ロックオブジブラルタル、ジャイアンツコーズウェイなど日本でも馴染みのある名前ばかりだ。これまでの専属騎手も、M・キネーン、K・ファロン、J・ムルタなど一流ジョッキーがズラリと顔を揃える。現在、世界を代表する調教師の一人だ。
 

ハイランドリールって何者??

 
ハイランドリール

ハイランドリール

通算成績は11戦5勝。主な勝ち鞍は、香港ヴァーズ(G1)、セクレタリアトS(G1)など。昨年末の香港ヴァーズで強豪フリントシャーを退け優勝。その後、3月のドバイシーマクラシックでも4着に入選する真の実力馬だ。
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2015年・香港ヴァーズ(芝2400m)

昨年末に行われたレース映像。直線入り口で1番人気のフリントシャーが大外から先頭に踊り出るが、内から手応えで見劣っていたハイランドリールがムーアの追いに応えて盛り返す。これも彼だから成せる芸当か。
 

まとめ

 
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サトノクラウンの顔が何故か悲しそうに見えるのは筆者だけであろうか‥
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‥まぁ、海外の競馬事情を考えれば何の事は無い日常茶飯事の出来事だ。日本とは違いあくまで専属契約が優先である。堀厩舎もそこら辺は理解しているだろうから文句もない筈だ。むしろ、この急場の中で香港の名ジョッキーであるパートンを確保出来たのは怪我の巧妙ではないだろうか。こうなったら、レースではムーア擁するハイランドリールに一泡吹かせてもらいたいものである。

しかしながら、こうも里見氏は不運に見舞われる星の下に生まれているかがお分かりか。昔の巨人の様にお金を注ぎ込んで戦力を有する事に抵抗があったが、ここまで来れば逆に同情の年が湧いて来たwww
 
全く触れていなかったが、今回の同レースには日本から他にラブリーデイとヌーヴォレコルトが参戦。結果的に、日本でもトップクラスの牡馬・牝馬が集結した形だ。サトノクラウンを始め、日本を代表して行っているのだから無様な競馬は出来ないだろう。ヌーヴォレコルトは昨年末でも香港で好走しており期待大。ラブリーデイに関しては去年のチャンピオンホースであり言うまでも無い。

頑張れ、クラウン。頑張れ、ラブリー&ヌーヴォ。今週末の各馬のワンツースリー決着に期待しようではないか。

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