【英チャンピオンS】アルマンゾルが凱旋門賞馬を撃破!!

 

英チャンピオンS(G1・芝2000m)

 
1877年に「イギリス競馬の1年を締め括るレース」として創設された英チャンピオンS。それ以降、欧州最高峰のレースとして大盛り上がりを見せていたが、10月上旬にフランスで凱旋門賞、11月にアメリカでBCターフが行われるため、その中間時期にある同レースには有力馬の回避が相次ぐ傾向があった。しかし、同レースの芝2000mの距離が、近年では種牡馬価値を高めるうえで最も重要な距離として、再びレース価値が上昇してきている。
 

2016年英チャンピオンS【優勝:アルマンゾル】

 

英チャンピオンS最後の直線&関係者インタビュー

1着:アルマンゾル(C.スミヨン) / 1番人気
2着:ファウンド(R.ムーア) / 2番人気
3着:ジャックホブス(W.ビュイック) / 3番人気
4着:マイドリームボート(A.カービー) / 7番人気
5着:ザグレイギャッツビー(J.ドイル) / 8番人気
 
アルマンゾル / Almanzor(牡3歳)

アルマンゾル / Almanzor(牡3歳)

父:Wootton Bassett
母:Darkova
母の父:Maria's Mon
調教師:J.C.ルジェ(仏)
通算成績:10戦8勝
主な勝鞍:'16仏ダービー・'16愛チャンピオンS・'16英チャンピオンS
via google imghp
 
道中は中団のインコースで脚を溜める形となった1番人気のアルマンゾル。直線に入ると、馬場の中央へ進路を変え、鞍上のC.スミヨン騎手のアクションに応えてグングンとスピードアップ。同じタイミングで外からファウンドも追い上げてきたが、瞬発力で勝るアルマンゾルが一気に抜けて2馬身突き放して快勝した。勝ちタイムは2分05秒94。アルマンゾルは今年の仏ダービー→愛チャンピオンS→英チャンピオンSとG1・3連勝。
管理するJ.C.ルジェ師は3歳シーズンはこの一戦で終了し、来年も現役を続行。更に来年は芝2400m戦のタイトルを狙うとして凱旋門賞が最大目標になると明言している。
 
一方、凱旋門賞優勝から中一週のローテーションで臨んだR.ムーア騎手騎乗のファウンド(牝4歳・愛・A.オブライエン)は最後のひと伸びが足りず2着。これでアルマンゾルには2戦2敗を喫し、リベンジは来年以降に持ち越された。
 

【QE2世S】マインディングが貫禄勝ちでG1・7勝目!!

 

クイーンエリザベス2世S(G1・芝1600m)

 
1955年に創設され、イギリス競馬後半戦のマイル王決定戦として位置付けられているクイーンエリザベス2世S。イギリスのみならず、フランス、アイルランドや他の欧州諸国などからも強豪マイラーが参戦することで知られている。
 

2016年クイーンエリザベス2世S【優勝:マインディング】

 

クイーンエリザベス2世S最後の直線

1着:マインディング(R.ムーア) / 1番人気
2着:リブチェスター(W.ビュイック) / 2番人気
3着:ライトニングスペア(O.マーフィー) / 5番人気
4着:オータード(C.ヘイズ) / 4番人気
5着:ガリレオゴールド(L.デットーリ) / 3番人気
 
マインディング / Minding(牝3歳)

マインディング / Minding(牝3歳)

父:Galileo
母:Lillie Langtry
母の父:Danehill Dancer
調教師:A.オブライエン(愛)
通算成績:12戦8勝
主な勝鞍:'16英1000ギニー・'16英オークス・'16クイーンエリザベス2世S
via google imghp
 
道中は左右真っ二つに分かれた馬群の中で3、4番手を追走。残り200mの所で一気に先頭に立つと、最後は後続の追撃を半馬身差で退けて1分38秒53のタイムで優勝。この勝利で今年7月のナッソーS以来のG1制覇を遂げ、3歳馬ながらG1は7勝目。昨年の欧州最優秀2歳牝馬の勢いはまだまだ留まることを知らない。

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