高松宮記念2019の結果

 

高松宮記念2019の動画

 

レース回顧

 
まさかのモズスーパーフレアが立ち遅れてセイウンコウセイ、ラブカンプーが前へ。そこから強引にモズスーパーフレアが前へ競り出して行くものの、やはりGⅠの重圧に耐えられず直線早々には後退して行った。番手のセイウンコウセイが抜け出すと、外からダノンスマッシュが迫るも途中まで。そこへ内からスルスルとかわして行ったミスターメロディが巧みなレース運びで電撃のスプリント戦を制してGⅠ初制覇を飾った。3着には17番人気のショウナンアンセムが入り、3連単は何と400万円を超える歴史的な大荒れ決着に終わっている。
 

勝ち馬ミスターメロディ

 
ミスターメロディ

ミスターメロディ

牡馬

父馬:Scat Daddy
母馬:Trusty Lady
母父:Deputy Minister
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:Bell Tower Thoroughbreds(米)
馬主:グリーンフィールズ

通算成績:10戦4勝(4-3-0-3)
主な戦績:ファルコンステークスなど
via google imghp
 
新馬戦ではダート戦ながら持ったままでレコード勝ちをするなど、スピード能力には非凡なものがあったミスターメロディ。得意の左回りに変わってパフォーマンスを上昇させると、内からソツのないレース運びで大波乱の高松宮記念を見事制して見せた。スタートが上手く中京を知り尽くした福永祐一騎手と、好センスの同馬が見事に噛み合った1戦だったと言えるだろう。数日前に亡くなったキングヘイローが、福永騎手の背中を後押しした様にも思えるドラマティックな結末。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ダノンスマッシュ
〇モズスーパーフレア
▲ミスターメロディ
ロジクライ
レッツゴードンキ
△ナックビーナス
アレスバローズ
×デアレガーロ
ダイメイプリンセス
ティーハーフ
 

馬連:想定11点:×不的中、三連単:想定240点:×不的中

 
結果どうあれ本命はダノンスマッシュ1択だろう。対抗単穴は単勝10倍未満、連下は単勝20倍未満、紐はスノードラゴン以外の単勝100倍未満が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:109.4 ※想定RR:107.3

 
                   
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 大川 坂入 田中 今中 単勝オッズ
1 3 ミスターメロディ 57.0 福永 109.4 1:07.3 × × 7.8
2 4 セイウンコウセイ 57.0 107.1 1/2 108.0
3 7 ショウナンアンセム 57.0 藤岡康 103.8 アタマ × 358.9
4 13 ダノンスマッシュ 57.0 北村友 108.7 1/2 2.5
5 5 ティーハーフ 57.0 国分優 105.4 1/2 × × 92.8
6 8 レッツゴードンキ 55.0 岩田 108.8 ハナ 9.8
7 16 デアレガーロ 55.0 池添 103.0 1.1/4 × × 36.7
8 12 ロジクライ 57.0 Cルメ 109.6 クビ 9.2
9 6 アレスバローズ 57.0 川田 104.7 1.1/2 × × × × 14.2
10 2 ラインスピリット 57.0 森一 104.1 1/2 × 317.4
11 17 ダイメイフジ 57.0 丸山 102.0 129.8 × 129.8
12 14 ペイシャフェリシタ 55.0 松田 103.4 ハナ × 174.7
13 11 ヒルノデイバロー 57.0 横山典 101.6 4 414.1
14 9 ナックビーナス 55.0 大野 103.7 3/4 × 11.4
15 15 モズスーパーフレア 55.0 武豊 104.0 クビ 4.1
16 18 ダイメイプリンセス 55.0 Mデム 102.4 1/2 × × 40.6
17 1 スノードラゴン 57.0 藤田 100.0 1/2 80.5
18 10 ラブカンプー 55.0 酒井 99.6 3/4 110.1


 

危険な人気馬結果 モズスーパーフレア→15着(2人気)

 
一番起こって欲しくないスタートでの立ち遅れを見事にしてしまったモズスーパーフレア。好ダッシュを決めたセイウンコウセイ、ラブカンプーを押し退けて強引にハナへ行ってしまってはさすがの中京1200mを乗り切る事は難しかった。それ以上に、陣営サイドでは調教での強い負荷が原因で体調自体も良くなかったのだとか。調整ミスも含めての大敗。
 

穴馬予想結果 アレスバローズ→9着(7人気)

 
ひと叩きされて体調も上向き、中京との相性も良く巻き返しが期待されたアレスバローズ。しかし、肝心の最後の直線入り口で前のダノンスマッシュに進路をカットされてしまいジ・エンド。立て直してもう一度ギアを入れ直すものの時既に遅く、まさに不運な1戦となってしまった。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑬⑮-③⑧⑨⑫⑯⑰⑱ 不的中
単勝 3 780円 枠連 2-2 33,310円
複勝 3 320円 ワイド 3-4 7,590円
4 2,210円 3-7 30,460円
7 6,410円 4-7 88,520円
馬連 3-4 30,530円 馬単 3→4 49,630円
三連複 3-4-7 870,740円 三連単 3→4→7 4,497,470円


 

編集部の回顧

 
明確なG1級が不在だったという結論だろう。馬券内の3頭はどれも評価低かったのでどうしようもない。モズスーパーフレアが沈むのはある程度想定していたがナックビーナスがここまで凡走するとは。ダノンスマッシュは展開等々があっても勝ちきれる差があると考えていたが結果そうではなかったという事だろう。レッツゴードンキは、終始苦しい展開で前がすんなりあいていれば上位だっただろうだけに残念。とはいえ個人的には手をださなくてよかったというレースだった。(大川)
 
勝ったミスターメロディは内枠を生かし福永騎手の好騎乗が光った。ダノンスマッシュは外枠が響いた。力差はそれほどないと思うが右回りの方がよりいいとは思う。(坂入)
 
まさかの展開が見事に起こったレース。とにかく、モズスーパーフレアが体調も良くない中、後手後手の競馬では残れる筈もなく。ダノンスマッシュは左回りと時計面で不安があっただけに不安は的中。対抗にしたミスターメロディが勝つのは想定内だったが、セイウンコウセイはおろか、ショウナンアンセムなど買える筈もなく。イチロー引退で、安打数の4367本にちなんだサイン馬券でしか当たり得ない馬券。(田中)
 
明らかに疲れがあったモズスーパーフレアが、先頭に立つのに時間がかかった為、想定していたペースでは無くなったが、インでじっくりタイミングを待っていたミスターメロデイは完璧なレース運びだった。紐荒れのレースだったがおさえていただけに、ミスターメロデイを軽視してしまってすごく悔しいレースだった。(今中)
 

高松宮記念2019の予想

 

◎ダノンスマッシュ

 
ダノンスマッシュ

ダノンスマッシュ

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:スピニングワイルドキャット
母父:ハードスパン
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ケイアイファーム
馬主:ダノックス

通算成績:11戦5勝 (5-2-0-4)
主な戦績:シルクロードステークスなど
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スプリント路線に専念してその血が開花し始めたダノンスマッシュ。特に京阪杯、シルクロードステークスはかなり強い内容で連勝を飾って来ている。父ロードカナロアと全く同じ臨戦過程で本番の高松宮記念に臨むが、その父(3着)を超える活躍を見せる事は出来るだろうか。今回はモズスーパーフレアとの一騎打ちと見られるだけに仕掛けどころが重要となる。
 

○モズスーパーフレア

 
モズスーパーフレア

モズスーパーフレア

牝馬

父馬:Speightstown
母馬:Christies Treasure
母父:Belong to Me
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:Alpha Delta Stables LLC(米)
馬主:キャピタルシステム

通算成績:14戦6勝(6-1-1-6)
主な戦績:カーバンクルステークスなど
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稀代の快速逃げ馬モズスーパーフレア。オーシャンステークスでは何と入りが32秒3のハイペースにも関わらず、終いも34秒8で上がり見事な逃亡劇で重賞初制覇を飾った。番手から行った馬は逆に潰れてしまう恐れもあるだけにそう簡単には競りかけられない。加えて、鞍上は武豊騎手に戻りスタートから周りの忖度も少なからずはあるだろう。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:107.3

 
逃げるモズスーパーフレアをダノンスマッシュが捕まえられるかというレースだろう。ただ地力から考えるとここにルメールのロジクライがくわった3頭の勝負だろう。レッツゴードンキとナックビーナスはさすがに連下候補まで。3着想定はある程度手広く想定できそうなメンツなので全ギリか全想定かという印象。
 
 
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 大川 坂入 田中 今中 予想オッズ
1 スノードラゴン 57.0 藤田 100.1 215.7
2 ラインスピリット 57.0 森一 104.1 × 500.3
3 ミスターメロディ 57.0 福永 107.0 × × 13.4
4 セイウンコウセイ 57.0 104.8 92.3
5 ティーハーフ 57.0 国分優 105.3 × × 72.6
6 アレスバローズ 57.0 川田 105.7 × × × × 21.5
7 ショウナンアンセム 57.0 藤岡康 94.5 × 396.7
8 レッツゴードンキ 55.0 岩田康 107.8 6.8
9 ナックビーナス 55.0 大野 105.9 × 8.2
10 ラブカンプー 55.0 酒井 99.8 80.4
11 ヒルノデイバロー 57.0 横山典 102.7 699.1
12 ロジクライ 57.0 Cルメ 109.6 10.1
13 ダノンスマッシュ 57.0 北村友 108.5 2.2
14 ペイシャフェリシタ 55.0 松田 102.3 × 216.1
15 モズスーパーフレア 55.0 武豊 108.5 3.4
16 デアレガーロ 55.0 池添 101.7 × × 45.2
17 ダイメイフジ 57.0 丸山 101.9 × 81.2
18 ダイメイプリンセス 55.0 Mデム 104.0 × × 31.7


 

危険な人気馬 モズスーパーフレア(想定2人気)

 
ダノンスマッシュにも言える事だが、ともかく左回りの実績が無い2頭。特に今回逃げ馬として標的にされるモズスーパーフレアに関しては、それら含めて乗り越えなければいけないハードルが多いのも事実。もしかすると2頭共に撃沈する可能性もあるが果たして。
 

穴馬予想 アレスバローズ(想定7人気)

 
トリッキーで特殊なコースの中京競馬場。さすがにここでの好走歴がある馬を軽視する訳にも行かないだろう。そういう意味で、昨年のCBC賞を鮮やかに差し切って見せたアレスバローズは要注意。前走のシルクロードステークスも4コーナーでグッと上がって行く姿には復調気配を感じられた。川田騎手が継続騎乗するだけに十分上位進出もあり得る。
 

編集部の見解

 
前走の走りをみるとライバルらしきライバルがいないのでダノンスマッシュが本命でいいだろう。対応はモズスーパーフレアだがG1になってせりかけてくる馬も増える感じを想定するとそこまで楽な競馬ができない分、惨敗も考慮しての対抗まで。レッツゴードンキとナックビーナスはさすがに上位2頭とは現状だと差があると考えた。ロジクライは当然上位もいきなりを考慮すると連下まで。3着くらいは結構あれる可能性も考慮して手広く想定。(大川)
 
スプリント界に新たなスターが誕生するか。本命は重賞連勝中のダノンスマッシュ。1200mだと4戦3勝2着1回と崩れない。好位から差し切る。馬体は470kg台をキープして競馬をむかえたい。対抗はこのレース4年連続の出走となる古豪牝馬レッツゴードンキ。去年、一昨年はこのレース2着と惜しい競馬が続いているが、なんとか桜花賞以来の勝ち星をあげたいところ。仕上がりも順調。枠順次第では久々の勝利もあるか。モズスーパーフレアはこの相手、先行勢が揃った中で勝ちきるようであれば本物と言いたい。(坂入)
 
モズスーパーフレアは一切誰も競りかけなかったらあっさりだろう。とは言え、そこは競馬だけに展開まで読み切れない。そういう意味で、一番立ち回りが上手にレース出来そうなミスターメロディを対抗に挙げておく。前走は4コーナーでの接触がかなり痛かった。ファルコンステークスでの走りは相性の良さを感じるだけにスタートの上手い福永騎手がここで1つ技を見せてくれるだろう。単穴ダノンスマッシュは、父と同じく3着の予感が大いにする。(田中)
 
◎ダノンスマッシュ、人気上位二頭が頭一つ抜けているが、差しの届く中京なら本命はダノンスマッシュ。凄い末脚と器用さもあるので、内でロスなく運べれば前まで届く可能性は高い。○モズスーパーフレア、1番速いのは間違いなくこの馬。前走見せたスピードでは中京ならダノンスマッシュに捕まる。もう一段ギアを上げれれば不利な中京でも最後まで残る可能性はある。△セイウンコウセイ、元々調教は走るタイプだが今回も良い。鞍上が幸騎手に戻り一昨年このレースを制したコンビで一矢報いるか。(今中)

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