阪神カップ2017の結果

 

阪神カップ2017の動画

 

レース回顧

 
アポロノシンザン、トウショウピスト2頭が前を引っ張り馬群はやや縦長の状態でレースは流れる。4コーナーで馬群が縮まると直線入り口で横並びから最後の決め手勝負へ。いち早く抜け出したダンスディレクターで襲い掛かる各馬の中から、イスラボニータが鋭く伸びて最後のゴール前でクビの上げ下げを制して重賞制覇。見事に有終の美をレコード勝利で飾った。3着には後方から追い込んだサングレーザーが入線した。
 

勝ち馬イスラボニータ

 
イスラボニータ

イスラボニータ

牡馬

父馬:フジキセキ
母馬:イスラコジーン
母父:Cozzene
所属:栗田博憲厩舎(美浦)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:25戦8勝(8-6-4-7)
主な戦績:皐月賞、阪神カップなど
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キャリア最後のレースで意地の勝利、美酒を味わうというよりもきっちりと仕事を果たしてお役御免といった印象のイスラボニータ。皐月賞を勝って以降はGⅠタイトルに恵まれなかったが、それでも複勝率を含めた安定感はさすがのひと言だ。今後は恐らく種牡馬になるだろうが、フジキセキの後継種牡馬としてその血を色濃く子孫に受け継がせて欲しいと願うばかり。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎イスラボニータ
○サングレーザー
▲モズアスコット
△レーヌミノル
△ダンスディレクター
×キャンベルジュニア
×アポロノシンザン
×シュウジ
×シャイニングレイ
×ビップライブリー
 

予想回顧

 
さすがにこのメンバーなら本命はイスラボニータ。GⅠでは詰めの甘さを露呈していたがGⅡ以下なら胸を張って主役を演じれる。対抗はマイルチャンピオンシップの結果からもサングレーザーが筆頭。単穴に勢い重視のモズアスコット。連下に実績のあるレーヌミノルとダンスディレクターをチョイスしておけば先ずもって間違いない。後はヒモ荒れで手広く3着候補を。
 

全着順結果

 

RR:107.9 ※想定RR:107.2

 
                                       
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 大川結城 単勝オッズ
1 2 イスラボニータ 57.0 Cルメ 112.9 1:19.5 4.1
2 12 ダンスディレクター 57.0 武豊 109.2 ハナ × × 21.7
3 10 サングレーザー 56.0 福永 110.3 1.1/4 4.5
4 7 モズアスコット 56.0 Cデム 106.0 1.1/4 3.2
5 9 ビップライブリー 57.0 大野 105.3 3/4 36.2
6 13 モーニン 57.0 岩田 106.4 クビ 67.8
7 5 レーヌミノル 54.0 和田 104.3 アタマ 7.1
8 1 ムーンクレスト 57.0 藤岡佑 104.1 ハナ 143.5
4 オールザゴー 56.0 中谷 103.2 ハナ 405.4
10 14 サンライズメジャー 57.0 池添 105.2 1/2 180.6
11 6 キャンベルジュニア 57.0 ムーア 103.5 クビ × 17.6
12 17 シュウジ 57.0 横山典 103.8 クビ 22.4
13 3 タガノブルグ 57.0 酒井 101.8 3/4 543.1
14 11 アポロノシンザン 57.0 津村 100.0 クビ × 20.6
15 16 ミスエルテ 54.0 川田 100.5 3/4 37.2
16 8 エポワス 57.0 Hボウ 100.6 2.1/2 × × 51.5
17 15 トウショウピスト 57.0 古川 98.8 1.3/4 169.9
18 18 シャイニングレイ 57.0 北村友 103.0 クビ 29.6


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑦⑩-②⑤⑨⑰⑱ 不的中
単勝 2 410円 枠連 1-6 2,250円
複勝 2 160円 ワイド 2-12 1,130円
12 380円 2-10 360円
10 160円 10-12 1,110円
馬連 2-12 4,040円 馬単 2→12 6,070円
三連複 2-10-12 3,890円 三連単 2→12→10 24,440円


 

危険な人気馬結果 モズアスコット→4着(1番人気)

 
今回の負け方は明らかな地力による差。重賞の壁というより現状での上位3頭とは完全な開きがあっての敗戦と見て良いだろう。逆を言えば、重賞レベルでも普通に自分のパフォーマンスは出し切れるタイプで不可解な惨敗は余り無いのではないだろうか。来年以降は十分に短距離戦線を引っ張って行ける器。
 

穴馬予想結果 シュウジ→12着(8番人気)

 
横山典弘騎手お得意のポツン発動となり、道中の段階で敗戦は確定していたと言っても過言では無い。しかも、リピーター傾向にあると言っていたが蓋を開けてみれば一昨年の2着馬ダンスディレクターが好走しリピーターのチョイスはそっちだった。痛恨のニアミスだ。
 

編集部の回顧

 
本命モズアスコットはやはりあの程度、対抗イスラボニータはきっちりと地力を見せ付け勝利。この印は逆にしておくべきだった。単穴サングレーザーまでは良かったが、2着ダンスディレクターを無印にしたのは全く理解出来ない。こんな予想をしていて当たる訳も無い、年末に大反省の展望だった。(田中)
 
イスラボニータの地力を理解した上で距離で連下までにしたが普通に対応された。本命対抗はこれでよかったがシャイニングレイがこのメンツ相手に惨敗は不可解。たしかに人気もなく個人的に評価しすぎと言われるかもだがレベルはどうあれG1に昇格するホープフルの勝ち馬で復帰後短距離で重賞勝つまで戻してきててこの惨敗はまだ納得いかないのであと何レースか見てみたい。サングレーザーは、G1で通用しても距離もふくめて落とすだろうとおもっていたのでイメージどおり、モズアスコットも重賞でそのまますぐ通用はイメージしてなかったのでイメージどおり。ダンスディレクターはコース&距離得意なのは理解した上で今回のメンツなら3着想定のみでいいとおもっていたがここは連下まで想定するべきだったと反省。(大川)
 
引退に花を添えるレコード勝ちの▲イスラボニータ。産駒には父同様に2歳時から長く活躍してくれることを期待したい。2着△ダンスディレクター、3着○サングレーザーと予想は的中するも、ダンスを2着で拾えたわりに配当は上がらず…。(結城)
 

阪神カップ2017の予想

 

◎サングレーザー

 
サングレーザー

サングレーザー

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:マンティスハント
母父:Deputy Minister
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
生産:追分ファーム
馬主:G1レーシング

通算成績:11戦5勝 (5-1-3-2)
主な戦績:マイルチャンピオンシップ3着など
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4連勝で臨んだマイルチャンピオンシップでは僅差の3着に敗退したサングレーザー。初のGⅠで強豪相手に正攻法の競馬で接戦を演じたのは立派のひと言だ。今回はベストの舞台と思われる1400m、キレが最大限活かされる坂コース含めて前走の鬱憤を思い切り晴らしたい。ここを勝って来年度の主役に躍り出るか。
 

◯モズアスコット

 
モズアスコット

モズアスコット

牡馬

父馬:フランケル
母馬:India
母父:ヘネシー
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:Summer Wind Farm(米)
馬主:キャピタルシステム

通算成績:6戦4勝(4-0-0-2)
主な戦績:渡月橋ステークスなど
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メンバー中、最も勢いがあると言えばモズアスコットだろう。7月の未勝利戦以降、一気の4連勝でオープン入り。各昇級戦がどれも圧勝の連続で、走る毎に強さが増して来ており成長期のピークに差し掛かっている。前走のパフォーマンスが出来る様ならいきなりの重賞制覇もシーンとしては一考だろう。但し、快勝か惨敗の両極端なパターンが濃厚。
 

▲イスラボニータ

 
イスラボニータ

イスラボニータ

牡馬

父馬:フジキセキ
母馬:イスラコジーン
母父:Cozzene
所属:栗田博憲厩舎(美浦)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:24戦7勝(7-6-4-7)
主な戦績:皐月賞、マイラーズカップなど
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前走のマイルチャンピオンシップでは直線入り口で他馬と接触する不利を受けたイスラボニータ。そこから懸命に差を詰めていただけに、まともなら勝ち負けはともかく3着争いには加われていたに違いない。普通に走ればここでも完勝級のGⅠホースであり、内枠を引きたのは非常に大きいアドバンテージ。
 

▲シュウジ

 
シュウジ

シュウジ

牡馬

父馬:キンシャサノキセキ
母馬:カストリア
母父:Kingmambo
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:浜本牧場
馬主:安原浩司

通算成績:16戦4勝(4-3-0-9)
主な戦績:小倉2歳ステークス、阪神カップなど
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近走は精彩を欠いた走りが続いているシュウジ。が、前走のスプリンターズステークスでは横山典弘騎手が騎乗し、道中最後方から追い込み脚質に転換した内容のあるレースだったと言える。マイルはやや長く、1200~1400mでこそ能力を発揮するタイプで、リピーター傾向の高い阪神カップは再起を図るには絶好の舞台だろう。
 

▲シャイニングレイ

 
シャイニングレイ

シャイニングレイ

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シェルズレイ
母父:クロフネ
所属:高野友和厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:7戦3勝 (4-0-0-3)
主な戦績:CBC賞、ホープフルステークスなど
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2歳でホープフルステークス、5歳でCBC賞を勝利しているシャイニングレイ。長期休養を挟んで馬の性質が変わり完全な短距離タイプとなったが、依然素質の高さは折り紙付き。前走のCBC賞はほぼ前残りの展開を、ただ1頭だけ後方から追い込んで豪快な差し切り勝ち。短距離路線の主役候補へ一気に名乗り上げた。今回、復帰初戦の大外枠と不利な条件が揃ってはいるがあっさりの可能性も十分に有り得る。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:107.2

 
現状の短距離戦線の地力を考えると実力馬がそろった格好。なので上位信用してよさそうだが、非根幹距離という点もあるので少波乱まで考えて馬券構成したほうがよいだろう。
 
                
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 大川結城 予想オッズ
1 ムーンクレスト 牡5 57.0 藤岡佑 102.9 354.1
2 イスラボニータ 牡6 57.0 Cルメ 112.9 2.9
3 タガノブルグ 牡6 57.0 酒井 100.7 618.3
4 オールザゴー 牡3 56.0 中谷 101.8 708.2
5 レーヌミノル 牝3 54.0 和田 104.0 6.4
6 キャンベルジュニア 牡5 57.0 ムーア 102.4 × 36.1
7 モズアスコット 牡3 56.0 Cデム 103.0 5.6
8 エポワス セ9 57.0 Hボウ 102.8 × × 38.4
9 ビップライブリー 牡4 57.0 大野 104.0 30.7
10 サングレーザー 牡3 56.0 福永 111.5 3.2
11 アポロノシンザン 牡5 57.0 津村 100.0 × 67.2
12 ダンスディレクター 牡7 57.0 武豊 107.0 × × 13.4
13 モーニン 牡5 57.0 岩田 105.3 56.9
14 サンライズメジャー 牡8 57.0 池添 105.2 158.3
15 トウショウピスト 牡5 57.0 古川 100.3 215.2
16 ミスエルテ 牝3 54.0 川田 99.3 22.2
17 シュウジ 牡4 57.0 横山典 103.7 19.1
18 シャイニングレイ 牡5 57.0 北村友 107.5 21.0


 

危険な人気馬 モズアスコット(想定3番人気)

 
目下4連勝中の絶好調モズアスコット。いずれのレースも他馬を寄せ付けず圧勝続きなのだから、ここでも当然ながら期待は高まるばかり。とは言え、初重賞でいきなりGⅠクラスのメンバーとなればレースの質は全く変わって来る。屈強な古馬勢を相手に道中揉まれながらラストの直線で伸び切れるかと言うと少々の疑問が残るのも事実。頭まであるが、逆に惨敗も大いに有り得るだろう。
 

穴馬予想 シュウジ(想定6番人気)

 
ご存知かもしれないが阪神カップはリピーターのレース。2009~2014年までキンシャサノキセキ→サンカルロ→リアルインパクトの3頭が連覇を続けており、前年度好走馬はしっかりとマークしておきたい。今年で言えばシュウジとイスラボニータになるが、馬券的妙味は前者にありそうだ。もっと言えば2頭軸で流すという手も一考か。
 

編集部の見解

 
◎サングレーザー。G1でもやれるところは示した前走。ベストは1400mとみてここは絶好の舞台。最有力。◯モズアスコット。頭角を現してきた当馬。連勝の勢いで初栄冠か。斤量や初の一線級となど不安はあるが、最強の父親の血を弾けさせて欲しい。▲シャイニングレイ。動きが微妙もこの路線に変えてからの強さは眼を見張る。末脚決まればあっさりも。(道永)
 
余り条件戦から重賞挑戦組は期待しないが、本命モズアスコットに関しては別。勝ち方を見てもいきなり勝ち切れるレベルにあると見る。対抗は安定勢力のイスラボニータ。2番枠は相当有利だろう。単穴に前年度覇者のシュウジとサングレーザー。前者はリピーターが活躍する舞台、後者は単純な力差を考えて妥当な印。この4頭のいずれかが勝つ。(田中)
 
本命は、シャイニングレイ。普通に地力的に本来抜けているので。対抗はサングレーザー。さすが14は短くとりこぼしそうな雰囲気を感じる。単穴はモズアスコット。地力はさすがに不足しているが勢いでカバー。実力馬のイスラボニータとレーヌミノルを連下までにしてシャイニングレイを信用。上位が豪華なのであとはいらない。(大川)
 
本命は桜花賞馬レーヌミノル。その実力を見せた前走から更に前進が見込めるこの距離なら。対抗は今秋急成長を見せるサングレーザー。こちらも力はGⅠ級なのは前走で立証済み。単穴には復活を期す前年の勝ち馬シュウジと最後にもう一花咲かせたいイスラボニータ。連下に勢いのあるフランケル産駒の3歳馬モズアスコットと古豪ダンスディレクター。ヒモにエポワス、キャンベルジュニアまで。(結城)

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