重賞RRランキングBEST10(1~3月期)
『RR』とはレースレーティングの略称。
算出方法は各レース上位8着までに入線した馬のパフォーマンスレーティングを元に平均化したもの。レースタイムや馬場状態、ラップや上がりなども考慮し精度の高い査定で出した数値であり、このランキングは今後も同様に四半期毎のスパンで行って参ります。
算出方法は各レース上位8着までに入線した馬のパフォーマンスレーティングを元に平均化したもの。レースタイムや馬場状態、ラップや上がりなども考慮し精度の高い査定で出した数値であり、このランキングは今後も同様に四半期毎のスパンで行って参ります。
1位 RR:110.5 I 日経賞2017 GⅡ

上がり馬のシャケトラが優勝。前走の日経新春杯であのミッキーロケットとハナ差の接戦を演じた事からも明け4歳では上位の存在だ。2着ミライヘノツバサは中山の鬼。3着アドマイヤデウスは順当な入線で、4~6着のレインボーライン、ゴールドアクター、ディーマジェスティと言うメンバーを考えれば限りなくレベルの高いGⅡ戦だったと言えるだろう。
1位 RR:110.1 I 中山記念2017 GⅡ

リアルインパクトなどの下で良血のネオリアリズムが昨年の札幌記念以来となる重賞2勝目。モーリスを負かした自力はダテでは無い。3着にロゴタイプ、4着アンビシャス、5着ヴィブロスと豪華陣が顔を並べる豪華な1戦だ。更に7着ヌーヴォレコルト、8着にはリアルスティールとGⅠメンバーが大挙に出走していた。
3位 RR:108.6 D フェブラリーS2017 GⅠ

GⅠレースながら3位に甘んじた。理由としてはダート戦に加え、新興勢力の少なさも加味。ユニコーンSを制しただけのゴールドドリームに2着は高齢馬のベストウォーリア。4、5着のエイシンバッケン、ニシケンモノノフが中央重賞未勝利とう言うレベル的にはGⅡクラスの集まりだろう。
4位 RR:107.5 I AJCC2017 GⅡ

タンタアレグリアが昨年の天皇賞春以来の実戦で快勝。この時の中山の馬場を考えればタイムも優秀だ。上位入線したゼーヴィントとミライヘノツバサは明け4歳でハイレベルな世代。5着にダービー馬のワンアンドオンリーが入るなど、メンバー的には及第点を与えられるレベルだったのではないだろうか。
5位 RR:107.1 M 京都金杯2017 GⅢ

昨年クラシックを賑わせたエアスピネルがマイル戦で快勝。道中折り合いを欠きながらも押し切る競馬で強い内容だった。2着も明け4歳のブラックスピネルが入線。3着には古豪のフィエロ。勝ちタイムの1分32秒8もなかなか優秀で、上位3頭は今後もGⅠ戦線で活躍して来る馬たちと判断したい。
6位 RR:106.4 I 金鯱賞2017 GⅡ

変則的な時期の入れ替えもやはりメンバーが集う1戦には変わり無し。連覇を達成したヤマカツエースは当然ながら、負けはしたものの6~8着にステファノスやルージュバックと言ったGⅠ格がいる。その他、タッチングスピーチ、ヌーヴォレコルト、サトノノブレス、ヒットザターゲットなどのお馴染みメンバーが顔を揃えたレベルの高いレース。
6位 RR:106.4 S 高松宮記念2017 GⅠ

短距離戦だけにややが低くなる傾向がある事に加えて、セイウンコウセイが重賞未勝利だった点もレーティングの伸びに影響した。それでも、レッツゴードンキやレッドファルクスが上位入線しておりそれなりの恰好は付けた印象だ。但し、稍重馬場でタイムも悪くレベル的には疑問符の付く1戦。特に勝ったセイウンコウセイは次走が試金石となる。
8位 RR:105.6 I 日経新春杯2017 GⅡ

1着ミッキーロケット、2着シャケトラの2頭がレーティングを押し上げた1戦。離れた3着以下は8着馬までレース毎に順位が入れ替わりそうな横一線のメンバーだった。そう言う意味でもこの上位2頭のみが今後も古馬戦線でコンスタントに活躍して行くだろう。しかしながら、やはり明け4歳世代は相変わらず各馬のレベルが高い。
8位 RR:105.6 I 小倉大賞典2017 GⅢ

ローカル重賞ながらメンバーは充実。中でも前走有馬記念で果敢に逃げたマルターズアポジーがここでは力の違いを見せつけて快勝した。2着ヒストリカル、3着クラリティスカイと言う骨っぽい相手だっただけにその価値は高い。タイムも1分45秒8と当時の馬場を考えれば優秀で、2000mまでならもうワンランク上のレベルでもペース次第では勝負になる。
8位 RR:105.6 I スプリングS2017 GⅡ

11頭の少頭数ながら、1~5着までは今後もクラシック戦線他で十分頭を張って行ける好メンバーだった。GⅠ馬サトノアレスを相手にしなかった勝ち馬ウインブライトは本番でも十分に怖い1頭。2着のアウトライアーズもマイル前後なら世代屈指の存在で、それぞれ適レースの選択さえ間違わなければビッグタイトルを狙える。レース自体も非常に動きのある内容で見応えタップリ。
参考レース
参考 RR:105.3 I 弥生賞2017 GⅡ

レースレベル云々を問われると微妙ではあるが、超スローペースを後方からまとめて難無く差し切ったカデナは強いのひと言。これ以上にペースが流れるであろう皐月賞は更に前進が見込める。2着以下に関しては正直、五十歩百歩的なメンバー構成で本番では全く必要の無い存在だ。唯一、9着のダイワキャグニーだけはもう一度見直したい。
参考 RR:104.5 I 京都記念2017 GⅡ

サトノクラウン他4着まではGⅠ戦線で活躍する馬の共演だったが、5着以下が低レベルの馬たちばかりでレースレベル自体はそこまで高くない。GⅡにしては小粒なメンバー構成であり、ここで取りこぼしたマカヒキは昨年の日本ダービー馬であるが成長力でやや不安。勝ったサトノクラウンに関しては、能力は認めるが安定して走れるタイプでないだけに今後も本命視は避けたい1頭だ。
参考 RR:103.4 C 阪神大賞典2017 GⅡ

サトノダイヤモンドとシュヴァルグランの上位2頭はGⅠ格。3着のトーセンバジル以下がレーティングを下げてしまい参考レースとなったが、リアルにここで一番強い競馬をしたのはシュヴァルグランではないだろうか。自ら勝ちに行きサトノダイヤモンドに差されたもののタレずに伸び続け差のない2着を死守。もう200m伸びる本番では枠と乗り方次第でまだ迫れる印象を受けた。
参考 RR:103.4 D 東海S2017 GⅡ

開催時期や距離、舞台など含めて一流馬の参戦が少ない東海S。その為、格はGⅡでも実際に揃うメンバーは条件上がりやオープン番長が多いイメージだ。今年はグランツェントが勝利したものの、2~3着にはモルトベーネとメイショウウタゲの人気薄馬が入線し荒れに荒れた。もう少し条件などを見直して開催するべきレースと言える。
参考 RR:97.4 M フィリーズレビュー2017 GⅡ

GⅡとは名ばかりのGⅢ、いやオープン戦か。実際、ここから桜花賞で好走した馬はかなり少なく、同じ阪神競馬場のチューリップ賞とは似ても似つかない非重賞レースだ。それでも今年はカラクレナイが想像以上の強さで快勝し、2着のレーヌミノル含め本番でも楽しみな馬が出て来た。3着以下は論外だろう。
まとめ
年明けから春のGⅠ連戦が始まるまでのこの期間は寒さも厳しく、レースによっては馬の質の偏りが顕著になって来る。特にGⅠへのステップレースはローテーションの影響で特定の重賞にしか有力馬が集まらず、その他と比べて同じ格でも全く別物になる事が多いのだ。
そこら辺を見極めながらしっかりと馬とレースのレベルを把握して、今後の展望に役立てて行きたい。次回、4~6月期のRRランキングをどうぞ楽しみにお待ち下さい。
そこら辺を見極めながらしっかりと馬とレースのレベルを把握して、今後の展望に役立てて行きたい。次回、4~6月期のRRランキングをどうぞ楽しみにお待ち下さい。