サイレンススズカ
誰しもが認める過去歴代の逃げ馬でも最強と位置付けて良いのはサイレンススズカだろう。武豊騎手とのコンビで驚異的なスピードを見せ、瞬く間にトップホースへ輝いた同馬。特に1998年の毎日王冠では、後のGⅠ馬グラスワンダーとエルコンドルパサー相手にノーステッキで楽勝を飾っている。続く天皇賞秋では単勝1.2倍の圧倒的支持をされながらも4コーナー手前で骨折によるレース中止。その後、安楽死処分を受け伝説となった悲運の名馬でもある。20年以上経った今でも未だに同馬のファンは多い。
1998年の毎日王冠
1998年10月11日 毎日王冠 芝1800m 東京競馬場
1着:サイレンススズカ 牡5 (武豊)
2着:エルコンドルパサー 牡4 (蛯名正義)
3着:サンライズフラッグ 牡5 (安田康彦)
レースタイム:1:44.9(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:エルコンドルパサー 牡4 (蛯名正義)
3着:サンライズフラッグ 牡5 (安田康彦)
レースタイム:1:44.9(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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ミホノブルボン
実績的に考えれば次点はミホノブルボンだろう。とは言え、実は逃げ出したのは4戦目のスプリングステークスからであり、特にデビュー戦に関しては怒涛の追い込みを見せて勝利を飾っている程。基本的なポテンシャルが高く、短距離血統だったにも関わらず戸山厩舎のハードな調教によって中長距離でも活躍出来たと言われている。3冠がかかった菊花賞では後の名ステイヤーとなるライスシャワーに差されて惜しくも2着惜敗、距離の壁に泣いた。
1992年の日本ダービー
1992年5月31日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場
1着:ミホノブルボン 牡4 (小島貞博)
2着:ライスシャワー 牡4 (的場均)
3着:マヤノペトリュース 牡4 (田原成貴)
レースタイム:2:27.8(稍重)
レース上がり3ハロン:37.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.1
2着:ライスシャワー 牡4 (的場均)
3着:マヤノペトリュース 牡4 (田原成貴)
レースタイム:2:27.8(稍重)
レース上がり3ハロン:37.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.1
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サニーブライアン
ミホノブルボンが次点ならば、自ずとサニーブライアンも上位にランクインすべきか。皐月賞を11番人気、日本ダービーは6番人気で勝利した同馬。いずれも当時はフロック視されていた上に、その後故障を発症し引退という能力が曖昧なままの影響か、いまいち名馬のイメージが弱い。とは言え、全キャリア10戦の内5回逃げて4勝という実績を信用するならば立派な逃げの実力馬である。
1997年の日本ダービー
1997年6月1日 日本ダービー 芝2400m 東京競馬場
1着:サニーブライアン 牡4 (大西直宏)
2着:シルクジャスティス 牡4 (藤田伸二)
3着:メジロブライト 牡4 (松永幹夫)
レースタイム:2:25.9(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:シルクジャスティス 牡4 (藤田伸二)
3着:メジロブライト 牡4 (松永幹夫)
レースタイム:2:25.9(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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ダイワスカーレット
次にあがるのはキャリア全連対を誇る名牝ダイワスカーレット。純粋な逃げ馬かと言われればそれまでだが、実際にエリザベス女王杯と有馬記念は逃げ勝っているので少々目を瞑って頂きたい。思えば、同期のライバル・ウオッカと死闘を演じた天皇賞秋は永遠に語り継がれるであろうレースだった。ウオッカが人情味あふれる下町のおてんば娘ならば、ダイワスカーレットは名家出身の超エリートなお嬢様といったところか。
2008年の天皇賞秋 ※敗戦レースだが名シーンとしてセレクト
2008年11月2日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場
1着:ウオッカ 牝4 (武豊)
2着:ダイワスカーレット 牝4 (安藤勝己)
3着:ディープスカイ 牡3 (四位洋文)
レースタイム:1:57.2(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
2着:ダイワスカーレット 牝4 (安藤勝己)
3着:ディープスカイ 牡3 (四位洋文)
レースタイム:1:57.2(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
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タップダンスシチー
ここからは非常に選定が難しくなるが、やはりその中でもタップダンスシチーは上位に入れておきたい。何故なら、ジャパンカップで2着以下を9馬身差引き離した走りはとんでもないパフォーマンスだったからである。成績にムラが多く、いまいち信用性に欠けるもののハマった時の走りは想像以上。ある意味で、最も逃げ馬らしいキャラクターだったとも言える1頭だろう。逃げ馬で10億円以上を稼いだのも同馬だけ。
2003年のジャパンカップ
2003年11月30日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場
1着:タップダンスシチー 牡6 (佐藤哲三)
2着:ザッツザプレンティ 牡3 (安藤勝己)
3着:シンボリクリスエス 牡4 (O.ペリエ)
レースタイム:2:28.7(重)
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:37.4
2着:ザッツザプレンティ 牡3 (安藤勝己)
3着:シンボリクリスエス 牡4 (O.ペリエ)
レースタイム:2:28.7(重)
レース上がり3ハロン:37.4
勝ち馬上がり3ハロン:37.4
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セイウンスカイ
皐月賞と菊花賞を制した変則2冠馬のセイウンスカイ。スペシャルウィーク、キングヘイローと同期で、奇才・横山典弘騎手の操る変幻自在のペース配分でライバル達をことごとく撃破したクラシック戦線だった。菊花賞はあのスペシャルウィークですら為す術がなく、只々同馬の影を追い掛けるだけのワンサイド決着だった。型がハマれば、歴代名馬でも敵わない程のポテンシャルで人気を集めた1頭。
1998年の菊花賞
1998年11月8日 菊花賞 芝3000m 京都競馬場
1着:セイウンスカイ 牡4 (横山典弘)
2着:スペシャルウィーク 牡4 (武豊)
3着:エモシオン 牡4 (松永幹夫)
レースタイム:3:03.2(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
2着:スペシャルウィーク 牡4 (武豊)
3着:エモシオン 牡4 (松永幹夫)
レースタイム:3:03.2(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
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メジロパーマー
1番逃げ馬で印象強く残っているのはメジロパーマーではないだろうか。何せ、1992年の宝塚記念と有馬記念をそれぞれ9番人気、15番人気で逃げ切った稀代の大穴馬である。その前には障害レースに出走し勝利もしている異色の経歴の持ち主。が、結局のところそれ以外でも重賞3勝を飾るなど実力は十分にあったのだろう。同期のメジロマックイーンと共に、1990年初頭の競馬界を盛り上げてくれた功労馬だ。
1992年の有馬記念
1992年12月27日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
1着:メジロパーマー 牡6 (山田泰誠)
2着:レガシーワールド セ4 (小谷内秀夫)
3着:ナイスネイチャ 牡5 (松永昌博)
レースタイム:2:33.5(良)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.3
2着:レガシーワールド セ4 (小谷内秀夫)
3着:ナイスネイチャ 牡5 (松永昌博)
レースタイム:2:33.5(良)
レース上がり3ハロン:37.3
勝ち馬上がり3ハロン:37.3
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ツインターボ
GⅠ実績が無い馬を除いて、逃げ馬の代名詞を語るならば恐らく多くの人がツインターボを思い出すのではないだろうか。中央での全レースにおいて一度もハナを譲った事が無い、正真正銘の逃げ馬である。とにかく溜め逃げせず、スタートから飛ばしに飛ばしてどこまで粘れるかという極端なレースぶりが人気を博した。まさに名前通りの走りっぷりで見ている者を虜にしたアイドルホースでもあった1頭。
1993年のオールカマー
1993年9月11日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
1着:ツインターボ 牡6 (中舘英二)
2着:ハシルショウグン 牡6 (的場文男)
3着:ライスシャワー 牡5 (的場均)
レースタイム:2:12.6(良)
レース上がり3ハロン:37.8
勝ち馬上がり3ハロン:37.8
2着:ハシルショウグン 牡6 (的場文男)
3着:ライスシャワー 牡5 (的場均)
レースタイム:2:12.6(良)
レース上がり3ハロン:37.8
勝ち馬上がり3ハロン:37.8
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まとめ
以上、歴代の最強逃げ馬まとめ。
最強、という括りから少し逸れている部分もあるが、筆者が個人的に思い浮かぶ逃げ馬とそれを代表するレースの動画を集めてみた。しかしながら、やはりサイレンススズカのレースはもっともっと見たかったと今でも悔いが残ってしまう。2000m前後ならディープインパクト、オルフェーヴルでも勝てていなかったと思うのである。
それ以外では、やはりセイウンスカイの逃げっぷりも見ていて面白かった。今回動画ではあげれていないが、菊花賞前に前哨戦として出走した1998年の京都大賞典は必見の価値あり。これぞ、横山典弘といわんばかりのレースぶりが展開されている。また随時更新予定なのでお楽しみに。
最強、という括りから少し逸れている部分もあるが、筆者が個人的に思い浮かぶ逃げ馬とそれを代表するレースの動画を集めてみた。しかしながら、やはりサイレンススズカのレースはもっともっと見たかったと今でも悔いが残ってしまう。2000m前後ならディープインパクト、オルフェーヴルでも勝てていなかったと思うのである。
それ以外では、やはりセイウンスカイの逃げっぷりも見ていて面白かった。今回動画ではあげれていないが、菊花賞前に前哨戦として出走した1998年の京都大賞典は必見の価値あり。これぞ、横山典弘といわんばかりのレースぶりが展開されている。また随時更新予定なのでお楽しみに。
父馬:サンデーサイレンス
母馬:ワキア
母父:Miswaki
所属:橋田満厩舎(栗東)
生産:稲原牧場
馬主:永井啓弐
通算成績:16戦9勝 (9-1-0-6)
主な戦績:宝塚記念など