2年連続で調教師免許の試験へ
昨年不合格に終わった調教師免許へ向け、今年こそ悲願の合格と行きたい蛯名正義騎手。現在はその試験へ向けた猛勉強の為、レースで騎乗するのは一時的に休業を取っている。『不器用な人間でアレコレと同時にできるタイプじゃない。中途半端にしたくないのでレースに乗るのをお休みしました』と取材に対してコメントを残している。本業を一旦止めてまで、リベンジ達成に専念する意気込みはさすが。是非とも、一次試験を突破して欲しいものである。
『春先から既に決めていた』
今月の6日、蛯名正義騎手が新規調教師免許を受験すると発表。GⅠ26勝、エルコンドルパサー&ナカヤマフェスタで凱旋門賞2着を2度、同レース制覇に最も近付いた男が馬を育てる側に回る。本人は取材に対して、『変な憶測で話が広がるのも嫌だなと思って先にお伝えします。春先から自分の中では準備して来たつもりですし、パワーがまだある内に受けておきたいなと。色んな馬主さんからも“調教師にならないのか?”とお声掛けしてもらい、非常に有り難い事なので今年受けようと決意しました』とコメントしている。もし今年受かれば悲願のダービー制覇はトレーナーで目指す事となる。
調教師免許の過程
①一次試験…学力と技術に関する筆記試験
②二次試験…質疑応答などの口頭試験
2018年度は①が9月19日→合格発表が10月11日に行われ、その合格者は11月27~29日に②へ臨み最終の合格発表は12月6日という日程で進められる。JRAの同試験は、騎手時代の実績などが考慮されない上、成績重視による正真正銘のガチ試験となっている。近年では2016年に武幸四郎元騎手が合格、2018年に開業し話題を呼んだ。相当な知識が必要となるだけに、並大抵の勉強量では合格出来ない難関とされているが蛯名正義騎手は果たして。
凱旋門賞と日本ダービー制覇を目指す
蛯名正義騎手と言えば、この2レースが象徴的だろう。凱旋門賞においては同期の天才武豊騎手より実績が上。エルコンドルパサーとナカヤマフェスタで共に際どい2着と、日本競馬界では同レース制覇に最接近した騎手である。しかも、この2頭を管理した二宮敬宇調教師が今年の2月に引退したという事も調教師受験を決断するキッカケになったのではないだろうか。
そして、日本ダービーでもあと一歩のところまで迫ったものの結局はタイトル獲得に至っていない。マツリダゴッホやマンハッタンカフェ、牝馬3冠のアパパネなど大レースでの勝負強さが目立つ一方、ここ一番の時の不運さもイメージが強い。それらも含めて強烈なキャラクターで競馬ファンを魅了している事は間違いなく、調教師になっても同様に数多くの名馬を世に輩出してもらいたいものである。日本ダービーと凱旋門賞制覇はそれまでお預けになるのか、果たして。
蛯名騎手主戦の名馬たち
これらの名馬たちをGⅠホースへと導いた蛯名正義騎手の手腕たるや、武豊騎手に勝るとも劣らないモノがある。安定感には欠けるが人気薄での一発も多く、勝負師として多くの人たちから支持された名騎手の一人と言っても過言ではないだろう。何より、3冠ジョッキーの勲章は現役でも武豊、池添謙一、幸英明、そして蛯名正義騎手の4人のみ。そのプレッシャーや踏み入れた時の領域を知る経験値は、調教師になっても活かされる筈だ。
まとめ
以上、蛯名正義騎手の調教師免許受験におけるまとめ。
49歳で武豊騎手と同期、未だ現役を続けて来た蛯名騎手だが遂に第二の人生を歩む事になりそうだ。早ければ来年の3月頃には調教師として開業する流れ。そうなると、蛯名正義厩舎の馬に武豊騎手が騎乗するという夢の様なコンビが結成される日も近い??
いずれにせよ、いつも話題の提供に事欠かない愛されキャラの蛯名正義騎手。今後も、色んなネタを持って我々を楽しませて欲しいものである。12月発表の試験、是非とも“合格”の二文字を掲げてまた取材に応じて頂きたい。
49歳で武豊騎手と同期、未だ現役を続けて来た蛯名騎手だが遂に第二の人生を歩む事になりそうだ。早ければ来年の3月頃には調教師として開業する流れ。そうなると、蛯名正義厩舎の馬に武豊騎手が騎乗するという夢の様なコンビが結成される日も近い??
いずれにせよ、いつも話題の提供に事欠かない愛されキャラの蛯名正義騎手。今後も、色んなネタを持って我々を楽しませて欲しいものである。12月発表の試験、是非とも“合格”の二文字を掲げてまた取材に応じて頂きたい。
父馬:Kingmambo
母馬:サドラーズギャル
母父:Sadler's Wells
所属:二ノ宮敬厩舎(美浦)
生産:Takashi Watanabe(米)
馬主:渡邊隆
通算成績:11戦8勝(8-3-0-0)
主な戦績:ジャパンカップ、NHKマイルカップ、サンクルー大賞など