1位 テイエムオペラオー 19億3518万円(ボーナス含む)
2017年にアロゲートが記録を塗り替えるまで長く世界1位に座に君臨していたテイエムオペラオー。2000年に8戦8勝と言う年間無敗記録を打ち立て、秋には古馬GⅠ三冠を達成し1億円のボーナスも上積みされ国内ランキングでは堂々の1位に輝きました。2017年からは春の古馬GⅠ3冠も新設され更に賞金額が上がる事になりましたが、それでも今後テイエムオペラオーの額を上回る事はかなり困難でしょう。
※総賞金18億3518万円+秋の古馬三冠ボーナス1億円
※総賞金18億3518万円+秋の古馬三冠ボーナス1億円
2位 キタサンブラック 18億7684万円
2017年現在の現役最強馬として君臨するキタサンブラック。オーナーはご存知、演歌歌手の北島三郎氏で、5歳の上半期は大阪杯・天皇賞春を連勝。惜しくも宝塚記念は敗退し春の古馬3冠達成ならず。しかし、秋の復帰初戦である天皇賞秋を制覇、同レース春秋連覇を達成し賞金を一気に加算。その後、引退レースとなる有馬記念で有終の美を飾り歴代獲得賞金ランキングで2位に入りました。
※各馬のボーナスを含まないランキングでは1位となります。
※各馬のボーナスを含まないランキングでは1位となります。
3位 ジェンティルドンナ 17億2603万円(海外含む)
牝馬の最高額はジェンティルドンナ。同馬は何と言っても牝馬三冠に加えて、ジャパンカップ連覇と有馬記念でのラストランVと言う高額レースでの活躍が際立っております。それだけ大一番で勝負強いと言う事でしょうが、牝馬の中ではここまで牡馬と比べても一切遜色が無い馬も珍しかったですね。特にあの暴君オルフェーヴルに馬体をぶつけながら叩き合いを制したジャパンカップは今でも忘れられません。
※国内総賞金13億2621万円+海外本賞金3億9982万円
※国内総賞金13億2621万円+海外本賞金3億9982万円
4位 オルフェーヴル 16億7621万円(海外、ボーナス含む)
4位にはオルフェーヴルがランクイン。この馬はもはや説明不要の歴代最強馬ですが、その荒い気性から取りこぼしも多いイメージある中で約17億円を稼いでいたんですね。ちなみに海外の賞金も当時のレートで換算されておりますので凱旋門賞などの分も込み。個人的にはオルフェーヴルが日本に専念していたらテイエムオペラオーも上回っていたのではないかと思います。2017年デビューの産駒たちにも期待しましょう。
※国内総賞金13億4408万円+海外本賞金2億3212万円+クラシック三冠ボーナス1億円
※国内総賞金13億4408万円+海外本賞金2億3212万円+クラシック三冠ボーナス1億円
5位 ディープインパクト 15億5455万円(ボーナス含む)
伝説の三冠馬ディープインパクトは5位。とは言え、他の競走馬と比べて1年早く引退しているので実働年数を考えれば年単位での獲得勝額は堂々の1位。正直、4歳での引退はかなりショックでした。ラストランとなった有馬記念のパフォーマンスを見る限りまだまだ走れそうでしたし、凱旋門賞にもう一度リベンジして欲しかったですよね。しかし、あの引き際があったからこその今の種牡馬での大活躍があるのです。金子オーナーの決断はお見事でした。
※総賞金14億5455万円+クラシック三冠ボーナス1億円
※総賞金14億5455万円+クラシック三冠ボーナス1億円
6位 ブエナビスタ 14億7886万円(海外含む)
ジェンティルドンナに続いて牝馬ではブエナビスタが6位と大健闘です。生涯9勝ながらほとんどの勝鞍がGⅠレースで賞金を荒稼ぎした印象です。しかも、ブエナビスタは秋華賞とジャパンカップで2回降着があってのこの額ですから、本来ならもっと賞金を獲得出来ていた筈なんですよね。少なくとも普通に走っていればオルフェーヴルを超えて3位に入っていたのではないでしょうか。名繁殖牝馬ビワハイジの最高傑作でした。
※国内総賞金13億8643万円+海外本賞金9243万円
※国内総賞金13億8643万円+海外本賞金9243万円
7位 ゴールドシップ 13億9776万円
7位にはゴールドシップ。意外にもここでのランクインでした。もっと稼いでいる印象でしたが、やはり有馬記念とジャパンCの2大高額レースで余り活躍出来なかったのが賞金の伸びに影響しているのでしょう。そこでの1勝は他のGⅠレースの2勝分に値しますからね。それと、上位ランキング陣の中では唯一着外が10回以上あると言うのもゴールドシップらしい成績です。とにかく全てが破天荒なキャラクターで人気のある馬でした。
8位 ウオッカ 13億3356万(海外含む)
日本ダービーを牝馬として64年ぶりに制覇したウオッカ。その後も息の長い活躍で数々のGⅠを6勝した名牝です。印象的なレースぶりがファンの心を掴んで離さない記憶に残る競走馬で、特に相場叩き合いの末ライバルのダイワスカーレットに勝利した天皇賞秋は後世に語り継がれるレースでしょう。前が詰まり続けながらラスト100mでディープスカイを軽々と差し切った安田記念が筆者のベストバウトです。
※国内総賞金13億487万円+海外本賞金2868万円
※国内総賞金13億487万円+海外本賞金2868万円
9位 ゼンノロブロイ 13億1560万円(ボーナス含む)
テイエムオペラオーと並んで秋古馬三冠を達成しているゼンノロブロイが9位にランクイン。GⅠ勝ちは2004年のその3勝のみですが、その他の大レースでも2~3着が多い為地道に賞金を積み重ねて11億円を突破しております。実質、古馬三冠時に支払われているボーナスの2億円を入れると13億円となり一気に順位はジャンプアップ。そういう意味でもこの報奨金の制度はなかなか侮れないのであります。
※総賞金11億1560万円+秋の古馬三冠ボーナス2億円
※総賞金11億1560万円+秋の古馬三冠ボーナス2億円
10位 アドマイヤムーン 11億8772万円(海外含む)
国内GⅠは2勝ながら、ドバイでの高額賞金含め10億円以上を稼いだアドマイヤムーンが10位に入っております。馬主欄や画像を見ても分かる様に実は宝塚記念優勝後にゴドルフィンへ売却されているのですが、何とその時の移籍額は40億円。つまり、この1頭で前オーナーの近藤利一氏は約47億円もの金額を得ている事となり影のNo.1と言っても過言ではありません。それにしてもシェイク・モハメド殿下恐るべし…。
※国内総賞金7億4046万円+海外賞金4億4726万円
※国内総賞金7億4046万円+海外賞金4億4726万円
11位 ヴァーミリアン 11億6860万円(海外含む)
ダート馬で最高位にランクインしたのがヴァーミリアン。ダート競走はGⅠ格でも1億円に行かないレースがほとんどなだけに、この賞金額は芝で言う15億円以上の勝ちがあるのではないでしょうか。ダート転向後はまさに無双の活躍でドバイワールドカップを除く2006~2008年のレースでは負けるイメージが湧かなかった程。繁栄ファミリーであるスカーレット一族の中でも特に突出した1頭でした。
※国内総賞金11億3285万円+海外本賞金3574万円
※国内総賞金11億3285万円+海外本賞金3574万円
12位 ホッコータルマエ 11億1458万円(海外含む)
日本競馬で初めてGⅠを10勝したホッコータルマエ。7歳まで堅実に走り続けて計39戦をこなした無事是名馬でもありました。先行してそのまま抜け出し他馬に決して抜かせない勝負根性が売りのパワーホースでしたが、特に大舞台でその力を遺憾なく発揮。成績の安定感という点では他の馬と比べるとやや見劣りますが、ここ一番の集中力はさすがのものがありましたね。2013年途中から引退までは23戦連続してGⅠに出走するという歴代でもNo.1のタフさを誇ります。
※国内総賞金10億7870万円+海外賞金3588万円
※国内総賞金10億7870万円+海外賞金3588万円
13位 スペシャルウィーク 10億9262万円
日本ダービーや天皇賞春秋連覇、ジャパンCなど数々の大レースを武豊騎手と共に制したスペシャルウィークが12位。1999年の有馬記念ではあのグラスワンダーと僅か4cmの差で負けた引退レースが特に印象深いファンに親しまれた名馬でしたね。翌年の2000年から古馬三冠のボーナスが発生しテイエムオペラオーにすぐに記録を破られますが、同馬が当時の歴代高額賞金獲得No.1でもありました。引退後は種牡馬としても大成功を収めます。
14位 タップダンスシチー 10億8422万円
GⅠは2勝だが8歳まで走り続けて合計42戦をこなしたタップダンスシチーが13位です。その他、金鯱賞3連覇など多数の重賞も勝つなどしてコツコツと稼いだ額が10億円を突破。逃げ馬では唯一のランクインとなり、戦法的になかなか安定した結果を出しにくい脚質の馬としてはかなりの額を稼いだのではないでしょうか。何より、“無事是名馬”の代表的な1頭と言えるでしょう。
15位 メイショウサムソン 10億6594万円
2006年の2冠馬メイショウサムソンが15位にランクイン。その翌年にも天皇賞春・秋連覇を果たすなど一年を通してコンスタントに活躍した結果、一気に10億円を突破。あのベテラン石橋守騎手をダービージョッキーにした事でも有名ですが、それよりもこの高額ランキングの中にオペラハウス産駒が2頭含まれていると言う事に驚きを隠せません。サンデーサイレンスならともかく、オペラハウスの爆発力には感服致します。
16位 ダイワメジャー 10億6181万円(海外含む)
長きに渡り一線級のメンバーと戦い続けた猛者ダイワメジャー。3歳時の皐月賞から6歳時のマイルチャンピオンシップまで合計GⅠ5勝と短中距離界のエース的存在で大活躍を見せましたね。妹のダイワスカーレット同様、先行して粘り切るスタイルはまさに安定感抜群。特に本格化した古馬以降のマイル戦は負ける気がしなかった位です。言わずもがな、引退後の実績も言う事はありません。現役と種牡馬生活で成績を上げた数少ない競走馬でした。
※国内総賞金10億223万円+海外本賞金5958万円
※国内総賞金10億223万円+海外本賞金5958万円
17位 ステイゴールド 10億3909万円(海外含む)
実はステイゴールドも海外との賞金を合わせれば10億円を超えております。積み重ねた2着回数は何と12回、内GⅠで5回という“シルバーコレクター”の異名を付けられながらも着実に賞金を獲得していだんですね。そして、晩年期に海外遠征で2戦2勝しその際の賞金を加算すると10億円をギリギリオーバー。最後の最後でGⅠタイトルもゲット出来、このメンバーの中に入っても最も印象的な名馬かもしれません。父としてはディープインパクトに並ぶ実績を残した偉大な種牡馬でもあります。
※国内総賞金7億6299万円+海外賞金2億7610万円
※国内総賞金7億6299万円+海外賞金2億7610万円
18位 ナリタブライアン 10億2691万円(ボーナス含む)
シャドーロールの怪物ナリタブライアン。圧倒的な強さで牡馬三冠を達成し、その後もマヤノトップガンとの世紀の一騎打ちを見せた阪神大賞典など心に残る名馬として未だにファンが多い1頭です。当時は三冠ボーナスが無かった為この額で留まりましたが、故障などもせずに競走を続けていたら本当はもっとタイトルを増やしていたと思います。残念ながら種牡馬としては全く活躍しませんでした。
19位 エスポワールシチー 10億2319万円
友駿ホースクラブで2頭目の10億円超えを記録した馬はエスポワールシチー。8歳までコツコツと走りダートGⅠを計9勝した功労馬です。タップダンスシチーと共に友駿ホースクラブの2頭がランクインしているのも実に興味深いですね。現役生活を出来る限り走り続け会員に還元すると言う意味では一口馬主界だとサンデーレーシングに続いての優良クラブではないでしょうか。いずれも佐藤哲三騎手とのコンビが実に印象的で記憶に残っています。
20位 メジロマックイーン 10億1465万円
史上初の10億円ホースとしてその名を轟かせたメジロマックイーン。完全無欠のステイヤーとして天皇賞春を連覇するなどその豊富なスタミナがイメージとして強いですが、降着した天皇賞秋では2着プレクラスニーに6馬身差を付けるなどパフォーマンスは中距離でも超一流。はブルードメアサイヤー(母父)としてオルフェーヴル、ゴールドシップというランキング内2頭を輩出するなど後世における活躍も素晴らしいのひと言です。
21位 シュヴァルグラン 10億69万円
無事是名馬、シュヴァルグラン。3歳暮れから息の長い活躍で中長距離戦線を牽引して来たハーツクライ産駒である。が、いまいち勝ち切れない競馬が続きGⅡまでは勝利するもののGⅠではあと一歩の競馬が続いていた。5歳のジャパンカップで、H.ボウマン騎手を背に強敵キタサンブラック以下を退け悲願のGⅠタイトルを制覇。その後も堅実に入着を繰り返し気が付けば10億円の大台を突破していた。2019年現在、現役を続行する予定でまだ賞金を上積みする可能性は高い。
まとめ
以上、10億円以上の高額賞金獲得馬ランキングでした。
ボーナス以外の賞金の計算は国内・地方で獲得した総賞金に加えて、海外レースの1~5着入線分の本賞金(当時のレートで換算)を合計したものとなります。
今回の順位には牡馬クラシック各レースと秋古馬三冠のボーナスも含めた金額を反映しておりますので、他サイトと異なったランキングになっていると思われますがその点は予めご了承下さい。尚、2000年創設当時、秋古馬三冠は一律1億円でしたが、2004年のゼンノロブロイが達成した際には内国産に限り2億円が贈られておりますのでご注意下さい。牡馬クラシック3冠は1億円のボーナスです。
また順位が塗り替えられ次第、随時更新して参りますのでお楽しみに。
ボーナス以外の賞金の計算は国内・地方で獲得した総賞金に加えて、海外レースの1~5着入線分の本賞金(当時のレートで換算)を合計したものとなります。
今回の順位には牡馬クラシック各レースと秋古馬三冠のボーナスも含めた金額を反映しておりますので、他サイトと異なったランキングになっていると思われますがその点は予めご了承下さい。尚、2000年創設当時、秋古馬三冠は一律1億円でしたが、2004年のゼンノロブロイが達成した際には内国産に限り2億円が贈られておりますのでご注意下さい。牡馬クラシック3冠は1億円のボーナスです。
また順位が塗り替えられ次第、随時更新して参りますのでお楽しみに。
母馬:ワンスウェド
母父:ブラッシンググルーム
所属:岩元市三厩舎(栗東)
生産:杵臼牧場
馬主:竹園正繼
通算成績:26戦14勝(14-6-3-3)
主な戦績:有馬記念、ジャパンカップ、天皇賞春秋、宝塚記念、皐月賞など