ソエ

 
赤丸内の該当部分にソエが見られる

赤丸内の該当部分にソエが見られる

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いわゆる成長痛と思って頂ければOK。管骨瘤(前脚の上部に出来るコブ)や、そのほかの管の炎症などを含めた総称となります。過度な調教、装蹄の不具合なども原因で発症し、特に若い馬たちに起こり得るケース。なので人間が放っておいて生活するのと同じく、そのままレースに出走して来る場合もあります。
 

ソラ

 
ソラを使う事で有名だったアウォーディー

ソラを使う事で有名だったアウォーディー

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レースで走っている途中に集中力を切らしてスピードが落ちる事を“ソラを使う”と表現します。馬は元来、群れを成して走っている訳ですから、直線コースで馬群を抜け出し1頭になった時にフッと気が緩んでしまう事も頻繁なのだとか。癖になっている馬も多く、それが原因となり最後のゴール前でいつも差されるケースもよく見受けられます。少し意味合いは変わりますが、物見(モノミ)も似た様なものです。
 

タテ目

 
この場合だと②-③での決着が“タテ目”となる

この場合だと②-③での決着が“タテ目”となる

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自分が選んで購入している馬番の中で、組み合わせが無いもの同士で決まる事を“タテ目”と呼びます。簡単に言うとボックス馬券なら当たっているのに、軸馬から選んだ相手のみで決着するという悲惨な状況であります。点数を絞りたいが為に1頭から流したりするとよく起こる馬券あるあるの一つですね。これにだけは遭遇したくありません。
 

テン乗り

 
騎乗する馬に初めて乗ることを“テン乗り”と言う

騎乗する馬に初めて乗ることを“テン乗り”と言う

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そもそもが、テン=最初という意味がある様ですね。この他にも“テンが速い”と言う表現もあり、これはその馬がスタートが良く行き脚も鋭いという事になります。馬券に関して、人気馬が飛んだり穴馬が来たりする場合によく絡んで来るキーワードなので、これは是が非でも覚えておきたいところです。
 

トリガミ

 
点数を張り過ぎて的中しても損する事=トリガミ

点数を張り過ぎて的中しても損する事=トリガミ

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ひとレースにおける投資が配当よりも多く、的中収支が赤字になってしまう事をトリガミと言います。この語源は“損をする=ガミを食う”と言う表現から引用されており、馬券を取ってもガミを食うからトリガミとなったのでしょうか。いずれによ、この現象だけは避けないといけませんね。
 

ノド鳴り

 
馬にとっては致命傷となりかねないノド鳴り

馬にとっては致命傷となりかねないノド鳴り

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別名喘鳴症、呼吸疾患ですね。走る事が仕事の馬にとって呼吸器系の病気は競走馬人生を失いかねない一大事です。『ヒューヒュー』や『ゼェゼェ』と言った音が聞こえる事から“ノド鳴り”と呼ばれる様になりました。軽度ならまだ走れるかもしれませんが、重症なら手術、場合によっては引退に追い込まれます。
 

ハミ

 
馬を制御する為に口にかませる馬具がハミ

馬を制御する為に口にかませる馬具がハミ

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レースをする上で騎手と馬がリズムを合わせる為の重要な馬具がハミです。馬によっては嫌がる事もあり、それを“ハミ受けが悪い”と言ったりしますね。走る馬は手綱からハミにかけて伝わる騎手の支持に素直に従いますが、気性が悪かったり繊細な馬などはレース中に折り合いを欠いて口を割ってしまうと、その影響で着順をよく落としてしまいます。
 

ヒモ

 
2着、3着に来る馬が人気薄だと“ヒモ荒れ”

2着、3着に来る馬が人気薄だと“ヒモ荒れ”

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ざっくりとした説明をすると、自分が選んだ軸馬以外の馬をヒモと言います。要は来ると自信のある馬から流した馬券の相手は全てヒモ、前述している、“タテ目を食らう”は“ヒモ同士の決着”と同意語になります。語源が正しいかは分かりませんが…筆者のイメージとしては、本命から紐で垂れ下がった先に選んでいる相手馬、という感じでしょうか。
 

捲り(マクリ)

 
マクリで数々の大レースを制したゴールドシップ

マクリで数々の大レースを制したゴールドシップ

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一般的には前半じっくりと脚を溜め、最後の直線コースで一気に追い込むのが競馬のスタイル。ですが、馬によっては長くジワジワと脚を使うタイプもいて、それらが活躍出来る方法がこのマクリです。レースの途中で後方から一気に前へ進出し、その勢いを持続させてゴールまで粘り込むと“マクリが決まった”と言われます。ズブい(反応が悪くエンジンの掛かりが遅い)馬によく当てはまりますね。
 

ラチ(埒)

 
競馬場のコースを形取る柵の事をラチと言う

競馬場のコースを形取る柵の事をラチと言う

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基本的には柵寄りのコースで走る事をラチ沿いと言い、内ラチで経済コースを通った馬の方が競馬は有利になります。但し、直線で馬群に包まれたまま出られないリスクもあり、そこは騎手の腕の見せどころでしょう。ちなみに、物事が発展しない様子を“埒が明かない”と言われますが、ここから来ていると言われております。
 

まとめ

 
以上、パッと聞いただけでは理解できない競馬専門用語でした。

この他にも、育成や牧場段階、調教やレースに行くまでの過程でも様々な用語も存在します。今回は特に注目すべき馬券に関わるワードだけを選定しておりますが、今後はセクションを分けてそれぞれのカテゴリーにおけるパターンもまとめて行きたいと思います。

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