シャドーロール
矯正馬具の中でもシャドーロールが1番有名でしょう。頭絡の鼻革に羊の毛かアクリルで作られたボア状のものを装着した様子。自分の影や芝の切れ目などに驚く馬が多く、下部分を見えづらくして走りに集中させる効果があります。それ以外にも頭の高いフォームの馬に用いると、頭の位置が下がりレースでの操作性が上がる効果もあると言われています。
チークピーシーズ
正式名称はシープスキン・チークピーシーズ。その名の通り、羊の毛やアクリルで作られたボア状のものを目の後方部に装着した様子を言います。ブリンカー同様に馬の左右後方を見え辛くしてレースに意識を集中させる効果があります。ブリンカーは申請した場合においてレースでの使用が必須となりますが、チークピーシーズに関しては様子を見ながらその場で着脱が選択可能。
バンテージ
バンテージは矯正というより補助する為のものでしょう。肢巻とも呼ばれます。馬の脚元に包帯状のテープを巻き、外的要因で生まれる傷から保護する為に使用されます。テーピングやサポーター代わりに、腱や靭帯を守る為に用いられる事もしばしば。
ブリンカー
メンコとセットで目穴部分にカップ状のモノが付いている様子。このブリンカーは“遮眼革”とも呼ばれ、視界の一部を遮ることによって馬の意識をレースや調教に集中させる効果があります。カップの作りや大きさによって遮る視界の広さを調整する事も可能。日本中央競馬会ではレースで使用する場合、出馬投票時に事前申請しないといけません。その際、馬柱には馬名欄に“B”または“BL”の表記が見受けられます。
ブロウバンド
正式名称はシープスキン・ブロウバンド、額に羊の毛やボア状のものを装着した様子。シャドーロールやチークピーシーズ同様に、馬の視界を遮って意識をレースを集中させる効果を期待して使用されます。これは余り見かけない珍しい矯正馬具でしょう。
ホライゾネット(パシュファイヤー)
形状はブリンカーと似た様な作り、またはパシュファイヤーとも呼ばれる事があります。メンコの目穴部分をネットで覆ったもので、レース中に跳ね上げる砂や異物が眼に当たるのを嫌う馬に用います。また、視界をある程度遮ってしまうので走りに意識を集中させる効果もある様です。
メンコ(面子)
マスク、覆面を指します。一般的には耳までを覆い、音に驚いたり砂をかぶるのを嫌がる馬に着用しレースに集中させる効果があります。その他、耳部分は無いものや目穴が大きいもの、はたまた近ごろはファッション感覚でそれぞれの勝負服や馬名にちなんだ柄のものを着けていたりと用途は様々です。
まとめ
以上、競走馬の矯正馬具まとめでした。
周辺の道具も年々進化して来ており、また新たな道具などが開発される可能性もあるでしょう。最近ではメンコやシャドーロールをオリジナルで制作し、馬自身のブランディングにも使っていたりもします。唯一と言って良い程、馬の個性をアピール出来る部分でもありますからね。
ブリンカーだけはレース前の予想で判別可能ですが、それ以外は実際にパドックを見ないと使用しているかどうか分かりません。ですので、やはりレース直前まで矯正馬具含めて馬の気配を見るという事が非常に大切なのです。
周辺の道具も年々進化して来ており、また新たな道具などが開発される可能性もあるでしょう。最近ではメンコやシャドーロールをオリジナルで制作し、馬自身のブランディングにも使っていたりもします。唯一と言って良い程、馬の個性をアピール出来る部分でもありますからね。
ブリンカーだけはレース前の予想で判別可能ですが、それ以外は実際にパドックを見ないと使用しているかどうか分かりません。ですので、やはりレース直前まで矯正馬具含めて馬の気配を見るという事が非常に大切なのです。