縁深いメイショウの馬で達成

 

4番人気のメイショウカズヒメで鮮やかに勝利する武豊騎手

 
この日の5Rまでに2勝をあげ4000勝にリーチをかけていた武豊騎手。続く7Rでは単勝1倍台に支持されたメイショウラケーテに騎乗するも13着大敗を喫していた。その後の馬質を考えると、多くのファンは『さすがにもう今日は無理だろう』と思われていたが、10Rでメイショウカズヒメを勝利に導きオーナーとも親交が深いメイショウの馬でリベンジを果たした。さすがの名役者、勝つ所を分かっていると言わんばかりの演出である。1987年のデビューから31年で4000勝、今後破られる事は無い不滅の記録になるだろう。
 

4000勝インタビュー動画

 

武豊騎手のJRA通算4000勝インタビューの動画

 
後ろにもおよそ現地にいた現役騎手が勢揃いしたであろう祝福ぶりを見ても、如何に彼が騎手としても人としても慕われているのかがお分かりであろう。4000勝のプラカードを持つのはもちろん、弟の武幸四郎調教師。『次の目標は?』とインタビュアーに聞かれ、即答で『次のレースに勝ちたいです』と答えているあたりが武豊騎手の真骨頂か。本当に馬に乗るのが、そして勝つのが好きな生粋のプレイヤーである。裏方は似合わない、もっともっと長く現役生活を送って欲しいと思うばかりである。本当におめでとうございます。
 

2位以下に大差を付ける圧倒的な記録

 
2位とは1000勝以上の差がある不滅の数字

2位とは1000勝以上の差がある不滅の数字

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見ても分かる通り、2位の岡部幸雄元騎手の記録とは優に1000勝以上の開きがある。しかも、武豊騎手はまだ現役でここから数字は更に伸びて行く筈だ。ちなみに、近年200勝近い数字を叩き出すC.ルメールやM.デムーロ騎手も現在の通算勝利数は1000に満たない。彼らがこのままコンスタントに勝ち続けたとしても4000勝に到達するには15年以上かかる事になり、年齢的にも現実味は無いだろう。むしろまだ武豊騎手の方が長く乗っていそうな気さえする。
 

『リーディング争いはもう良いかな』

 
4000勝達成の記者会見に応じる武豊騎手

4000勝達成の記者会見に応じる武豊騎手

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レース終了後の記者会見の場で記者陣の質問に応える武豊騎手だったが、その中でリーディングの上位争いに意欲は無いという趣旨のコメントがあった。その本質的な意味は『今後は世界の大レースで名馬に跨がって参戦し話題を多く提供する、そういう存在というのも大きな目標の1つ』という事だそう。確かに、タイトルが大きくなればなるほど武豊騎手の存在感が際立って来るのも事実。凱旋門賞やドバイワールドカップ、ブリーダーズカップクラシックなど、武豊騎手が未だ獲得していないレースは山程あるのだ。
 

クリンチャー好走のフラグか??

 
前哨戦のフォワ賞で最下位に終わるクリンチャー

前哨戦のフォワ賞で最下位に終わるクリンチャー

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ステップレースとして選んだ海外初戦のフォワ賞では無残にも最下位敗退を喫したクリンチャー。しかし、当日の馬場が硬かった事と瞬発力勝負になってしまった事など、同馬には不利な条件が重なってしまった。本来は柔らかい重馬場状態で行われる事が多いヨーロッパ競馬。当日の天候や頭数によってはクリンチャーにとって条件が好転する可能性も高い。今回の4000勝達成という節目、武豊騎手の海外競馬に目線を向ける発言を鑑みるとこれは凱旋門賞で好走するフラグが立った見方も出来るが…一体果たして??
 

まとめ

 
以上、武豊騎手の4000勝達成についてのまとめ。

決して大げさでもなく、野球界における王貞治やイチロー選手と同等の存在に位置する武豊騎手。偉大な記録を達成して尚、今も現役バリバリというのはただただ驚くばかりである。馬の力を御して上手くエスコートするという競馬の特性上、高齢でも一線級で戦えるというのは大きいが彼の凄い所はまだまだ進化を続けている点だ。

それだけ競馬が好き、馬に乗るのが好き、根本的には馬が好きという事なのだろう。多くの競馬ファンが思っている事だろうが、武豊騎手に調教師のスーツは似合わない。願わくば大井の的場文男騎手の様に、還暦を超えてもトップでバリバリ乗っている姿を見せて欲しいものである。そうなれば5000勝というとてつもない数字が見えて来るだろう。

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