根岸ステークス2019の結果
根岸ステークス2019の動画
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レース回顧
大外から好発のマテラスカイが単騎先頭。その後に後続が縦長の隊列となって並ぶも、前半34秒台後半の入りでペース的には前が有利な展開となった。そのままの流れで直線コースへ入ると、中団外目のポジションでレースを進めたコパノキッキングが一気に弾けて先頭へ。内から伸びるユラノトの叩き合いを制して、4連勝で重賞連勝を達成。O.マーフィー騎手も単騎免許で来日して嬉しい重賞初制覇を飾った。3着にはクインズサターンが入線。1番人気サンライズノヴァはいつもの追い込みが不発に終わり8着に沈んでいる。
勝ち馬コパノキッキング
O.マーフィー騎手のポジション取りで中団に付けたコパノキッキング。距離延長が懸念されたが、直線での弾け方を見ていると1400mまでは何ら問題無さそう。逃げて良し、差して良し、追い込んで良しと展開不問の最強ダート馬になりそうな同馬。マイルまでこなせるならば、次走のフェブラリーステークスでも大本命なのだがそこは果たしてどうか。そして、何とその鞍上はあの藤田菜七子騎手に決まっている。要注目の1戦となる。
全着順結果
RR:103.8 ※想定RR:106.3
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 大川 | 坂入 | 田中 | 今中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | コパノキッキング | 56.0 | Oマフ | 110.0 | 1:23.5 | ▲ | ◎ | ▲ | ▲ | ▲ | 4.3 |
2 | 2 | ユラノト | 56.0 | Cルメ | 106.7 | 3/4 | △ | △ | △ | ○ | △ | 5.0 |
3 | 1 | クインズサターン | 56.0 | 四位 | 105.9 | 1.3/4 | △ | △ | △ | △ | △ | 13.7 |
4 | 6 | モーニン | 58.0 | 和田 | 105.3 | 2 | △ | × | △ | △ | ◎ | 14.4 |
5 | 9 | ワンダーリーデル | 56.0 | 柴田大 | 100.0 | 1/2 | - | - | △ | - | - | 131.7 |
6 | 14 | ノボバカラ | 56.0 | Fミナ | 101.0 | 1/2 | - | - | - | - | - | 271.8 |
7 | 8 | ヤマニンアンプリメ | 54.0 | 内田 | 100.0 | 1/2 | - | - | - | - | - | 63.9 |
8 | 12 | サンライズノヴァ | 57.0 | 戸崎 | 107.4 | クビ | ◎ | ○ | ◎ | ▲ | ○ | 2.5 |
9 | 15 | [地]キタサンミカヅキ | 58.0 | 森泰 | 103.3 | クビ | △ | ▲ | △ | △ | × | 41.2 |
10 | 4 | ケイアイノーテック | 58.0 | 藤岡佑 | 105.5 | 1/2 | △ | ☆ | △ | - | △ | 18.4 |
11 | 7 | クロスケ | 55.0 | 田辺 | 94.0 | クビ | - | - | - | - | - | 310.3 |
12 | 5 | ラブバレット | 56.0 | 大野 | 94.0 | 1.3/4 | - | - | - | - | - | 506.3 |
13 | 16 | マテラスカイ | 57.0 | 武豊 | 107.0 | 1/2 | ○ | ▲ | ○ | ◎ | △ | 7.9 |
14 | 3 | サトノファンタシー | 56.0 | 岩田 | 90.0 | 2 | - | - | △ | - | - | 31.5 |
15 | 13 | メイショウウタゲ | 56.0 | 酒井 | 99.0 | クビ | - | × | △ | - | - | 52.8 |
16 | 10 | レッドゲルニカ | 56.0 | 蛯名 | 90.0 | 3 | - | - | - | - | - | 173.3 |
危険な人気馬結果 コパノキッキング→1着(2人気)
絶好調のO.マーフィー騎手に導かれる様にして、直線堂々と抜け出したコパノキッキング。中団のポジションから王道の差し込みを決める器用さはお見事しか言い様が無い。次走のフェブラリーステークスはマイルの距離が課題となるが、今の勢いで高い壁を打ち破れるだろうか。
穴馬予想結果 キタサンミカヅキ→9着(9人気)
ここの所の競馬を見る限り通用するかに思えたキタサンミカヅキだったが、やはりトップハンデの大外枠というのはさすがに厳しかった模様。とは言え、今後も地方競馬では最有力の短距離馬なのは間違い無さそう。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑫⑯-①②④⑥⑪⑮ 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 11 | 430円 | 枠連 | 1-6 | 330円 |
複勝 | 11 | 210円 | ワイド | 2-11 | 510円 |
2 | 190円 | 1-11 | 1,030円 | ||
1 | 300円 | 1-2 | 880円 | ||
馬連 | 2-11 | 1,250円 | 馬単 | 11→2 | 2,360円 |
三連複 | 1-2-11 | 5,220円 | 三連単 | 11→2→11 | 18,930円 |
編集部の回顧
予想としてはほぼ完璧かなと。コパノキッキングは強いが本番藤田菜七子だと正直微妙だろう。マテラスカイはこういう結果も想定していたがサンライズノヴァとキタサンミカヅキがここまで凡走するとはおもっていなかった。見直しはできるだろう。(大川)
コパノキッキングはここでも強かった。この馬は誰が乗っても結果を出してるので次も楽しみと言いたいところだか、今度はGⅠでかつ1600mとなるのでどういうレースになるか本当に興味深い。ユラノト、クイーンズサターンは内をピッタリ走りジョッキーのナイスな騎乗だったと思う。(坂入)
先行勢にとって最高の流れだったが、それでも粘れなかった本命マテラスカイは精神面の問題だろう。対抗ユラノトがきっちり仕事をしてくれたおかげで馬連・3連単は的中したので良しとしたい。それにしてもサンライズノヴァに関しては本当に読みにくい。馬券についての相性は散々なだけにどうにかしないと。(田中)
やっぱり距離長かったかなと思わせながらもしっかりと差して勝ったコパノキッキングは、鞍上も上手かったが、どんな馬場でも対応できる所を見せてくれた。1番人気のサンライズノヴァかなり乾いた馬場に対応しきれなかった印象。馬の力自体は間違いないのでこれからも軽視は出来ない。4着まで伸びてきたモーニンはもう少し前で運べてたら連対までいけたと思う。しかし、まだまだ戦える所を見せてくれてこれからも買いたいと思わせる内容だった。(今中)
根岸ステークス2019の予想
◎サンライズノヴァ
昨年の根岸ステークス2着馬サンライズノヴァ。ご存知の通り、東京競馬場のコース相性は現役ダート馬でも恐らく抜きん出た存在だろう。出遅れても直線で巻き返せるだけの脚力があり、同馬に関しては展開も不問。今回は逃げるマテラスカイとの兼ね合いにはなるだろうが、いずれにせよゴール前は必ず馬券に食い込む走りを見せてくれる追い込み馬である。
○マテラスカイ
ダート1400mの日本レコードホルダー、マテラスカイ。秋のJBCスプリントでも惜しい2着と、中央勢では恐らくNo.1のスピードスターだろう。東京コースで実績が無いものの、それは本格化前の話で今なら能力は引き出せる。似たコース形態の中京で記録を打ち立てているだけにそこまで心配する必要はあるまい。スタートからスムーズに先手を奪えれば。
▲コパノキッキング
カペラステークスでは驚異的な追い込みで一気の差し切り勝ちを決めたコパノキッキング。とにかく、潜在能力はズバ抜けて高い。レースぶりが極端だが、スムーズに運べれば先手抜け出しも可能なタイプなだけに今回のO.マーフィー騎手に乗り替わるのは好材料だろう。1400mで結果が出ていないが、連勝出来ればフェブラリーステークスも視野に入って来る。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:106.3
評価的にはマテラスカイが抜けているがその後重賞外で惨敗しているのでここは他の上位馬と合わせて上位馬ボックスを推奨する。
馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 坂入 | 田中 | 今中 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | クインズサターン | 56.0 | 四位 | 105.8 | △ | △ | △ | △ | △ | 12.0 |
2 | ユラノト | 56.0 | Cルメ | 103.0 | △ | △ | △ | ○ | △ | 6.6 |
3 | サトノファンタシー | 56.0 | 岩田 | 94.0 | - | - | △ | - | - | 25.5 |
4 | ケイアイノーテック | 58.0 | 藤岡佑 | 105.8 | △ | ☆ | △ | - | △ | 13.0 |
5 | ラブパレット | 56.0 | 大野 | 90.0 | - | - | - | - | - | 707.1 |
6 | モーニン | 58.0 | 和田 | 105.3 | △ | × | △ | △ | ◎ | 19.3 |
7 | クロスケ | 55.0 | 田辺 | 90.0 | - | - | - | - | - | 290.5 |
8 | ヤマニンエンプリメ | 54.0 | 内田 | 90.0 | - | - | - | - | - | 159.3 |
9 | ワンダーリーデル | 56.0 | 柴田大 | 94.0 | - | - | △ | - | - | 336.4 |
10 | レッドゲルニカ | 56.0 | 蛯名 | 90.0 | - | - | - | - | - | 193.2 |
11 | コパノキッキング | 56.0 | Oマフ | 106.0 | ▲ | ◎ | ▲ | ▲ | ▲ | 3.7 |
12 | サンライズノヴァ | 57.0 | 戸崎 | 108.6 | ◎ | ○ | ◎ | ▲ | ○ | 2.2 |
13 | メイショウウタゲ | 56.0 | 酒井 | 101.4 | - | × | △ | - | - | 128.7 |
14 | ノボバカラ | 56.0 | Fミナ | 99.9 | - | - | - | - | - | 261.8 |
15 | キタサンミカヅキ | 58.0 | 森泰 | 104.3 | △ | ▲ | △ | △ | × | 21.0 |
16 | マテラスカイ | 57.0 | 武豊 | 112.0 | ○ | ▲ | ○ | ◎ | △ | 6.3 |
危険な人気馬 コパノキッキング(想定2人気)
現実としてまだ1400m戦で勝ち星をあげられていないというのがネックのコパノキッキング。走りを見る限りこなせそうな気もするが、こればかりは乗り方一つ。O.マーフィー騎手と手が合うか合わないかで惨敗まであり得るのではないだろうか。
穴馬予想 キタサンミカヅキ(想定8人気)
昨年の地方年度代表馬キタサンミカヅキ。9歳になってもまだまだ若さ溢れる走りで、中央挑戦のJBCスプリントとカペラステークスで共に3着入線を果たしている。展開一つでいつでも抜け出せるだけの力関係、ここは森泰斗騎手の腕の見せどころだろう。一気の突き抜けまで考えておきたい。
編集部の見解
本命はコパノキッキング。12で追い込みで重賞勝てる馬が14持たないというのはない、逃げ限定ではなくなったしここでも上位。対抗はサンライズノヴァ。実績的には当然だろう。本命対抗としては不安材料があるものの地力だしきれば勝ちまであるという意味では単穴のキタサンミカヅキ、マテラスカイ。基本的にはこの4頭の勝負だろう。(大川)
本命はサンライズノヴァ。とにかくワンターンの競馬が一番合う。本番は先だがここも勝ち負けだろう。対抗はマテラスカイ。前走は58㎏に小回りコースが合わなかったか。この馬も広いコースが合うのでゆったりいける東京コースは合うだろう。以下、コパノキッキングはとにかくハマればいい脚を使う。不安はやはり距離延長か。ここが試金石だろう。キタサンミカヅキ、ユラノト、サトノファンタシー、クイーンズサターンなどが続く。(坂入)
本命はマテラスカイ。単純に持ちタイム的な見地で考えたが、ドバイ遠征の為にもここは勝っておきたい陣営が渾身の仕上げで挑んで来るだろう。対抗はそれに便乗する形で先行粘り込みを図るユラノト。ルメール騎手の手腕で気が付けば上位進出と行きたい。後は、展開が紛れればサンライズノヴァとコパノキッキングの頭まで想定。(田中)
◎モーニン、調教が1番良く見えたこの馬を本命に推す。3年前のこのレースで勝っており、コース相性は文句なし。7歳という事で人気はあまりつかないと思うが、地力は間違い無く今回のメンバーなら1番だろう。○サンライズノヴァ、東京なら毎回確実な末脚で伸びてくる。1400mに限れば連対率100%と安定感は抜群。スタートを出遅れなければ複勝内は固い。(今中)
父馬:Spring At Last
母馬:Celadon
母父:ゴールドヘイロー
所属:村山明厩舎(栗東)
生産:Reiley McDonald(米)
馬主:小林祥晃
通算成績:9戦7勝(7-1-0-1)
主な戦績:根岸ステークスなど