札幌記念2018の結果
札幌記念2018の動画
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レース回顧
最内からマルターズアポジーがスッとハナへ、そこに大外のアイトーンが競りかける様にして並びかけ流れはハイペースとなった。向正面で馬群がグッと縮まり後方にいたサクラアンプルールを筆頭に一気に押し上げ直線での地力勝負。外からマカヒキが先頭に立つも、内から馬群を割って出て来たサングレーザー、更に大外からモズカッチャンが追い込んで3頭が横一線のままゴール。僅かにハナ差前に出たサングレーザーが2000mの距離延長をこなして重賞制覇。2着マカヒキ、3着モズカッチャンという順に決着となった。
勝ち馬サングレーザー
前半はさすがにマイル戦の後で行きたがったがペースが速くなった事もありある程度折り合いも付いての追走。4コーナーで隊列が一気に動いた時、内にポジションを取っていた事が幸いして逆に動かず脚が溜められたのだろう。少々強引な競馬だったが、残り200mで進路を見つけるや否や一瞬で前に抜け出すとマカヒキ、モズカッチャンとの争いを制して距離延長の1戦を見事勝利で飾った。これで秋の選択肢が広がり、待望のGⅠタイトルへまた一歩近付く事となる。
レースを振り返ってのベスト予想
◎マカヒキ
◯サングレーザー
▲ミッキースワロー
モズカッチャン
×ネオリアリズム
マイスタイル
サクラアンプルール
ゴーフォザサミット
◯サングレーザー
▲ミッキースワロー
モズカッチャン
×ネオリアリズム
マイスタイル
サクラアンプルール
ゴーフォザサミット
馬連:想定5点:◯勝利、三連単:想定72点:◯勝利
本命対抗は人気通り1択だっただろう。単穴は、単勝7倍未満、連下なしの紐は、単勝20倍未満が理想の想定だっただろう。
全着順結果
RR:113.1 ※想定RR:111.3
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 道永 | 田中 | 結城 | 浜野 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | サングレーザー | 57.0 | 福永 | 115.3 | 2:01.1 | ▲ | ◯ | ▲ | - | △ | 5.2 |
2 | 5 | マカヒキ | 57.0 | Cルメ | 116.6 | ハナ | ◯ | △ | - | ◎ | ▲ | 4.3 |
3 | 15 | モズカッチャン | 55.0 | Mデム | 114.3 | アタマ | ▲ | - | △ | △ | ◯ | 6.9 |
4 | 12 | サウンズオブアース | 57.0 | 藤岡佑 | 111.9 | 3/4 | - | - | - | - | - | 70.4 |
5 | 10 | スティッフェリオ | 57.0 | 丸山 | 107.0 | 1.3/4 | - | - | - | - | - | 57.5 |
6 | 9 | サクラアンプルール | 57.0 | 吉田隼 | 108.8 | ハナ | ▲ | ◎ | △ | ▲ | - | 13.1 |
7 | 7 | ゴーフォザサミット | 54.0 | 蛯名 | 107.8 | 1.1/4 | △ | △ | - | × | △ | 19.2 |
8 | 6 | クロコスミア | 55.0 | 勝浦 | 105.2 | 3/4 | - | ▲ | - | - | - | 52.6 |
9 | 4 | マイスタイル | 57.0 | 田中勝 | 105.4 | 2 | △ | - | △ | - | - | 10.4 |
10 | 11 | ナイトオブナイツ | 57.0 | 池添 | 100.3 | 1/2 | - | - | - | - | - | 148.0 |
11 | 3 | アストラエンブレム | 57.0 | 藤岡康 | 105.6 | 1/2 | - | - | - | - | - | 98.6 |
12 | 13 | スズカデヴィアス | 57.0 | 三浦 | 104.8 | クビ | - | - | - | × | - | 24.9 |
13 | 14 | ミッキースワロー | 57.0 | 横山典 | 109.8 | 2.1/2 | ◎ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | 5.7 |
14 | 8 | ネオリアリズム | 57.0 | Jモレ | 107.2 | 1/2 | ▲ | △ | ◎ | ▲ | - | 7.6 |
15 | 1 | マルターズアポジー | 57.0 | 柴田善 | 105.7 | クビ | - | - | △ | - | - | 22.9 |
16 | 16 | アイトーン | 54.0 | 国分恭 | 97.5 | 9 | - | - | - | - | - | 183.0 |
危険な人気馬結果 マカヒキ→2着(1人気)
結果的に走りっぷりからして復調気配十分の2着。調教からして好調ぶりが窺えたが、メンタルもしっかり取り戻して来ているのだろう。この感じなら秋の大舞台でも一応の見せ場は作れそうな雰囲気である。但し、好走の条件としてはC.ルメール騎手が継続騎乗してくれるかどうかに懸かっているだろう。
穴馬予想結果 マルターズアポジー→15着(9人気)
どうも抑えが効かなくなって来ているのか、無駄にハイペースで飛ばし気味のマルターズアポジー。今回は更にアイトーンが後ろから終始プレッシャーをかけて来た事で収拾が付かない状態になってしまった。4コーナーでは後ろの馬群が飲み込む様にして上がって来た所で勝負は終わった格好だ。一度ガス抜きをした方が良いだろう。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑤⑭-②④⑦⑧⑨⑮ 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 2 | 520円 | 枠連 | 1-3 | 1,170円 |
複勝 | 2 | 200円 | ワイド | 2-5 | 620円 |
5 | 190円 | 2-15 | 890円 | ||
15 | 230円 | 5-15 | 730円 | ||
馬連 | 2-5 | 1,330円 | 馬単 | 2→5 | 2,820円 |
三連複 | 2-5-15 | 3,590円 | 三連単 | 2→5→15 | 16,590円 |
編集部の回顧
サングレーザーはこのコースなら頭まであると想定しての対抗、マカヒキも地力から圏内想定までは良かったが各々もう一つずつ印はあげとくべきだったか。モズカッチャンは枠を嫌い無印まで追いやったが、やはりGⅠ馬をここまで切ってはいけなかった。本命のサクラは最終角までは良かったのだが去年までの爆発力はなくなっていた。終わってみれば荒れないレースとなった。(道永)
マカヒキに無印、全く悔いは無いがそこまで走るならもういっその事劇的な復活の勝利を飾って欲しかった。我が本命ネオリアリズム、対抗ミッキースワローと共に大敗。何も言う事は無い。(田中)
無印にしたサングレーザーが見事に差し切り勝ち。距離を詰めて結果を出してきた馬が、秋を見据えたお試しのスーパーGⅡ戦で一発回答。諸刃の剣だった内枠で脚が溜まったのもあるが、抜け出す一瞬の脚はさすがだった。うーん、それにしてもハナ差かぁ。後方追走から大外を堂々と捲り上げる◎マカヒキの姿には弥生賞や皐月賞の時の走りがダブって胸が熱くなった。(結城)
先行争いが激しくなって差し追い込み決着という展開は読み通り。印をつけた馬が上位にきてくれて予想上は馬連が当たっているんですけれど、本命のミッキースワローが惨敗ではどうしようもありません。最後は直線で前が詰まって終了、追うのもやめてしまいました。ただ、脚があれば抜けてこられる進路はありましたからね。はじめて経験する洋芝の渋った馬場が思ったよりも効いてしまいましたかね。逆に勝ったサングレーザーは得意な馬場を味方に距離を見事に克服しました。2着のマカヒキも復調をみせて2頭とも秋が楽しみになりました。(浜野)
札幌記念2018の予想
◎ミッキースワロー
大阪杯は出遅れが仇とあり、直線懸命に追い込むも5着が精一杯だったミッキースワロー。GⅠでは後一歩の競馬が続くもGⅡ以下なら安定してある程度の結果を出せるレベルにはある。札幌コースが初という点以外は、ローテーションや距離適性など総合的にはNo.1の評価を与えるべき1頭だろう。セントライト記念でアルアインを置き去りにしたあの脚が忘れられない。
◯マカヒキ
昨年のジャパンカップ4着後、骨折で長期休養に入っていたマカヒキ。とは言え、かなりの軽症で競走能力に影響する程では無さそう。焦点は9ヶ月ぶりという臨戦過程だが、むしろリフレッシュして立て直しを図るには良い加減の間隔ではないだろうか。何と言っても関西の雄、友道厩舎。そうそう無様な仕上がりで臨む訳があるまい。
▲サングレーザー
安田記念では積極的なレース運びで最後は5着と甘くなったサングレーザー。勝ちに行った競馬だけに悲観する必要は無く、むしろスタミナの証明になった1戦だろう。そういう意味で今回の2000mへの挑戦は納得が行くもの。ここで好走すれば秋の選択肢が大いに広がり、更に調整も進めやすくなる。札幌は2戦2勝と絶好の相性を誇るコースだ。
▲ネオリアリズム
一昨年の札幌記念覇者ネオリアリズム。その時はあのモーリスやレインボーライン相手に楽々と逃げ切る走りでファンの度肝を抜いた。それからキャラクター通りのムラ駆けで大レースを渡り歩いているが、今回は何と言ってもJ.モレイラ騎手とのコンビ継続が肝。札幌競馬場で再び、ネオリアリズムの圧倒的な強さを見る事が出来るだろうか。マジックマンのお手並み拝見。
▲サクラアンプルール
前走の函館記念では目の覚める様な脚で2着に突っ込んで来たサクラアンプルール。こちらは昨年の札幌記念覇者で、洋芝は得意とするコースなのだろう。秋の飛躍に向けここでアピールをしたい所だが、今回は吉田隼人騎手が初騎乗。それが吉と出るか凶と出るか、実戦に行ってみないと分からないが少なくともこのメンバーでも勝ち切れる能力はある。
▲モズカッチャン
ドバイシーマクラシック6着以来となるモズカッチャン。負けたとは言え、その時は4着レイデオロと差の無い競馬で接戦を演じており改めて強さを見せ付けた1戦だったろう。約5ヶ月ぶりの帰国初戦、ローテーションだけが心配だがそれ以外はここでもあっさり勝てるだけのポテンシャルはある。何よりM.デムーロが札幌参戦、北海道の競馬ファンの前で勝利の雄叫びをあげるか。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:111.3
超順調なG1馬が登場しないのは、ここ数年とかわらないがまだ復権を目指す大物が参戦してくれた事で少し近年の中ではレベルが高いレースとなっている。ここで勝利して秋につなげたい馬が多いが誰が勝つか楽しみなレースである。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 道永 | 田中 | 結城 | 浜野 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マルターズアポジー | 牡6 | 57.0 | 柴田善 | 105.8 | - | - | △ | - | - | 27.6 |
2 | サングレーザー | 牡4 | 57.0 | 福永 | 115.2 | ▲ | ◯ | ▲ | - | △ | 6.3 |
3 | アストラエンブレム | セ5 | 57.0 | 藤岡康太 | 106.7 | - | - | - | - | - | 75.6 |
4 | マイスタイル | 牡4 | 57.0 | 田中勝 | 104.3 | △ | - | △ | - | - | 16.9 |
5 | マカヒキ | 牡5 | 57.0 | Cルメ | 115.4 | ◯ | △ | - | ◎ | ▲ | 5.3 |
6 | クロコスミア | 牝5 | 55.0 | 勝浦 | 102.9 | - | ▲ | - | - | - | 33.1 |
7 | ゴーフォザサミット | 牡3 | 54.0 | 蛯名 | 107.8 | △ | △ | - | × | △ | 19.6 |
8 | ネオリアリズム | 牡7 | 55.0 | Jモレ | 107.4 | ▲ | △ | ◎ | ▲ | - | 7.2 |
9 | サクラアンプルール | 牡7 | 57.0 | 吉田隼 | 107.5 | ▲ | ◎ | △ | ▲ | - | 6.7 |
10 | スティッフェリオ | 牡4 | 57.0 | 丸山 | 102.5 | - | - | - | - | - | 62.1 |
11 | ナイトオブナイツ | 牡5 | 57.0 | 池添 | 97.7 | - | - | - | - | - | 98.1 |
12 | サウンズオブアース | 牡7 | 57.0 | 藤岡佑 | 110.8 | - | - | - | - | - | 128.3 |
13 | スズカデヴィアス | 牡7 | 57.0 | 三浦 | 104.8 | - | - | - | × | - | 29.8 |
14 | ミッキースワロー | 牡4 | 57.0 | 横山典 | 114.6 | ◎ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | 4.8 |
15 | モズカッチャン | 牝4 | 55.0 | Mデム | 111.9 | ▲ | - | △ | △ | ◯ | 4.0 |
16 | アイトーン | 牡3 | 54.0 | 国分恭 | 103.0 | - | - | - | - | - | 148.6 |
危険な人気馬 マカヒキ(想定3人気)
普通に考えれば骨折で9ヶ月ぶり、飛ぶとしたらマカヒキだろう。ダービー馬でキャラクターも優秀、鞍上はC.ルメール騎手を人気する理由はもちろんあるが追い掛け過ぎも良くない。ここは冷静にジャッジする視野を持って展望に反映させたい。
穴馬予想 マルターズアポジー(想定9人気)
こういう類のメンバー構成の場合どれも探り探りの競馬をする為、得てして穴を開けるのは前に行った馬。そういう意味では普通に逃げ切れる走りが出来るマルターズアポジーは穴の最有力候補だろう。マイスタイル、クロコスミアは是が非でも逃げたい馬では無くスンナリと先手を取れれば面白い。
編集部の見解
有力馬、海外帰り勢の状態や、小回り、洋芝、夏適性など毎年頭を悩ませるレース。◎サクラアンプルールを軸に。昨年覇者での見事な差しと近走の充実。リピートの馬があまりいないレースと、いくつかのデータは引っかかるものの、行きたい馬が多いこの混戦の中勝ち切るイメージが出来た馬。○サングレーザー。距離不安に尽きるが、札幌ならこなせてしまうのではないか?こなせないなら終了だがこなせれば普通に頭を取る力はある。▲クロコスミア。鞍上がどうかだが、この馬はひょっとしたら穴をあけるかもといつも期待させてくれる。(道永)
本来ならミッキースワローが抜けた1番手なのだが、如何せん札幌が初コースでは評価を下げざるをえまい。距離、コース、騎手などを考えて逆転の本命はネオリアリズム。正直、これも全幅の信頼を置くにはという所でそういう意味では単穴にサングレーザーで一発に期待する部分のほうが大きい。つまり、どれが勝ってもおかしくないレースという事。個人的にマカヒキは無いと見て無印にした。(田中)
今年はGⅠ馬3頭含め重賞勝ち馬10頭と豪華メンバー。そんな中、本命には復活の願いを込め一昨年のダービー馬マカヒキを推す。凱旋門賞惨敗以降約2年も勝ち星どころか連にも絡めず、ジャパンカップ後に骨折判明と散々だが、これがいい休養になったか一週前追い切りでは猛時計を馬なりでマーク。対抗ミッキースワロー。セントライト記念では皐月賞馬を撃破、大阪杯ではスワーヴリチャードから0.5秒と力は世代トップクラス。単穴に前年覇者サクラアンプルールと一昨年覇者ネオリアリズム。前者は臨戦こそ昨年と同様だが、今年は函館記念をトップハンデで2着。乗り替わりは痛いが順調さで。後者はクイーンエリザベス2世カップ勝ち含め実力上位。札幌3戦3勝の舞台適性と鞍上はマジックマン。(結城)
逃げ馬が揃い競りまでありそうなメンバー構成でさすがに前に行く馬は厳しいとみて、中団から競馬を進める馬を狙います。◎ミッキースワローの前走大阪杯はメンバーから考えても評価できます。自在性もありますし、強い4歳馬ですからね。〇モズカッチャンも中団からの競馬になりそうですし、こちらも4歳馬。洋芝は間違いなく合うでしょうから、当然買いです。▲マカヒキは9カ月ぶりになりますが逆に立て直されていいのではないでしょうか。△サングレーザーは距離さえこなせれば当然上位争いです。7歳の実績馬を買うよりは成長見込める3歳馬ということで△ゴーフォザサミットです。(浜野)
父馬:ディープインパクト
母馬:マンティスハント
母父:Deputy Minister
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
生産:追分ファーム
馬主:G1レーシング
通算成績:15戦7勝 (7-1-4-3)
主な戦績:札幌記念、マイラーズカップなど