父ディープ譲りの豪脚で2歳世代を制圧!! 来春へ視界良好!
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内からボンセルヴィ-ソが好スタートからハナへ立ち、その後ろにレヴァンテライオン、トラスト、クリアザトラックらも先行集団に取り付く。さらにレッドアンシェルは5番手付近、その後ろにミスエルテも鞍上がなだめながら追走し、サトノアレスは離れた後方で末脚を温存する展開。残り600mのところで馬群が凝縮され一気にペースが上がると、大きな集団のまま最後の勝負どころへ突入する。逃げ粘るボンセルヴィ-ソをトラスト、クリアザトラックが交わしにかかるが、伸びはイマイチ。すると、サトノアレスが末脚全開で外から一気に強襲し先頭に躍り出る。ラスト200mでモンドキャンノも迫ってくるが、先に抜け出したサトノアレスが後続の追撃を半馬身凌いでトップでゴールに飛び込んだ。
勝ったサトノアレスは、8月の札幌でデビューし、3戦目の中山で待望の初勝利を挙げると、続く前走のベゴニア賞(500万以下)では、最速上がり33秒8の末脚で快勝し2歳王者決定戦へ駒を進めた。サトノ軍団から唯一の参戦となった今回、人気はミスエルテ、ダンビュライト、クリアザトラックに譲ったものの、最後は父ディープインパクトを彷彿とさせる切れ味で見事に完封してみせた。また、先週の阪神JFをソウルスターリングで制した藤沢和師は、この勝利で史上初の2週連続2歳G1制覇を達成。さらに鞍上の四位洋文騎手は、2010年高松宮記念をキンシャサノキセキで制して以来のG1勝利となった。
レース結果を振り返ってのベスト予想
◎ミスエルテ
◯サトノアレス
▲ダンビュライト
△タガノアシュラ
△クリアザトラック
△モンドキャンノ
△レッドアンシェル
×トラスト
×アメリカズカップ
◯サトノアレス
▲ダンビュライト
△タガノアシュラ
△クリアザトラック
△モンドキャンノ
△レッドアンシェル
×トラスト
×アメリカズカップ
前週の阪神JFと比べ全頭横並びな今年の朝日杯FSだが、本命はあえてここに参戦してきた牝馬のミスエルテで良いだろう。対抗はデビューから4戦全連対のディープインパクト産駒サトノアレス。単穴にサウジアラビアRC(G3)2着のダンビュライト。正直、1着まで想定できるのはこの3頭までではないだろうか。あとはタガノアシュラ、クリアザトラック、モンドキャンノ、レッドアンシェルを2.3着候補の連下。トラスト、アメリカズカップは良くて3着までと判断するのが妥当だろう。
全着順
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | サトノアレス | 55.0 | 四位 | --- | 1:35.4(良) | × | 14.2 |
2 | 10 | モンドキャンノ | 55.0 | バルザローナ | --- | 1/2 | △ | 15.8 |
3 | 4 | ボンセルヴィ-ソ | 55.0 | 松山 | --- | 2 | - | 72.7 |
4 | 13 | ミスエルテ | 54.0 | 川田 | --- | アタマ | △ | 2.4 |
5 | 18 | トラスト | 55.0 | 柴田大 | --- | 2 | △ | 21.3 |
6 | 11 | トリリオネア | 55.0 | 松田 | --- | クビ | - | 46.7 |
7 | 6 | クリアザトラック | 55.0 | Mデムーロ | --- | クビ | △ | 7.7 |
8 | 15 | レッドアンシェル | 55.0 | シュミノー | --- | 1/2 | △ | 11.7 |
9 | 16 | アメリカズカップ | 55.0 | 松若 | --- | クビ | × | 37.1 |
10 | 7 | ビーカーリー | 54.0 | 和田 | --- | 3/4 | - | 368.0 |
11 | 9 | ダイイチターミナル | 55.0 | 北村友 | --- | クビ | - | 353.7 |
12 | 2 | シャカリアン | 55.0 | 国分優 | --- | クビ | - | 332.0 |
13 | 8 | ダンビュライト | 55.0 | ルメール | --- | ハナ | ◎ | 4.5 |
14 | 5 | タガノアシュラ | 55.0 | 武豊 | --- | 1.1/4 | ◯ | 14.0 |
15 | 12 | トーホウドミンゴ | 55.0 | 池添 | --- | クビ | - | 270.8 |
16 | 3 | リンクスゼロ | 55.0 | シュタルケ | --- | 4 | - | 206.9 |
17 | 1 | レヴァンテライオン | 55.0 | 内田博 | --- | クビ | - | 58.4 |
18 | 14 | ブルベアバブーン | 55.0 | 幸 | --- | 1 | - | 347.1 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑤⑥⑧⑩⑬⑮⑱ 計21点 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 17 | 1,420円 | 枠連 | 5-8 | 3,140円 |
複勝 | 17 | 390円 | ワイド | 10-17 | 1,690円 |
10 | 410円 | 4-17 | 4,240円 | ||
4 | 910円 | 4-10 | 4,090円 | ||
馬連 | 10-17 | 5,980円 | 馬単 | 17→10 | 11,430円 |
三連複 | 4-10-17 | 42,820円 | 三連単 | 17→10→4 | 221,200円 |
編集部内の回顧
本命ミスエルテは、完敗だったがこんなもんじゃないし距離も持つと考えているので騎手チェンジして再評価したい。本命判断は、他が評価できるだけの強さがなかったので本命で良かったはず。対抗タガノアシュラが判断としてはダメだった。横並びで確定評価が全部低いなら負けようがダンビュライトあたりにするべきだっただろう。サトノアレスを△、クリアザトラックを×が良かったかなと。ま~クリアザトラックはPOG馬なので応援込みでそれで良かったかなと。サトノアレスの評価は完全に見誤った印象。評価します。(大川)
◎のトラストは柴田大知騎手が乗りこなせていない。今回の前有利の馬場なら行き来っても良かったし、抑えるにしても折り合いを欠かない乗り方をしていればもう少し上位はあった筈。幾ら軍団の主戦とは言え、乗り替わりが必要だろう。◯のダンビュライトについては敗因が掴めないが、初めて揉まれた競馬で馬が戸惑ったか。経験値の浅さがモロに出た印象。▲アメリカズカップとタガノアシュラも崩れに崩れて、予想としては最悪のパターンだった。得意の朝日杯FSだったが、今年ばかりは総スカンを食らった。(田中)
◎サトノアレス△モンドキャンノ×ボンセルヴィ-ソの予想は的中。サトノアレスは前走ムーアが高評価していたし、阪神マイルのディープインパクトに加えて上位人気馬より欠点が少ないとみて本命に推した。モンドキャンノはゆくゆくはスプリント戦一本だろうが、この時期ならあまり血統は関係ないのかなと。ボンセルヴィ-ソは単純にデイリー杯2着の成績とトラスト&タガノアシュラよりは確実に前に行けるだろうと判断して押さえた。(小野寺)
母:サトノアマゾネス
母の父:デインヒル
調教師:藤沢和雄(美浦)
馬主:里見治
生産者:社台ファーム
通算成績:5戦3勝
主な勝鞍:'16朝日杯FS(G1)