有馬記念2019の結果

 

有馬記念2019の動画

 

レース回顧

 
注目された先行争いは外から一気にハナを奪ったアエロリットが先手を主張。2番手スティッフェリオ、クロコスミアと順に続き後続はそれぞれの位置で道中を運んで行った。入りの1000mが58秒台という馬場状態を考えればかなりのハイペース。1頭だけ大きく前に行っていたアエロリットもさすがに4コーナーで失速し、そこから一気に後続が上がって来ると直線では一気にタフな末脚勝負となった。早め先頭の競馬を見せたアーモンドアイをあっさりとフィエールマンがかわし、更にサートゥルナーリアが抜いて行ったものの、それらをまとめて差し切ったリスグラシューが5馬身差快勝で有終の美を飾った。
 

勝ち馬リスグラシュー

 
リスグラシュー

リスグラシュー

牝馬

父馬:ハーツクライ
母馬:リリサイド
母父:American Post
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:22戦7勝(7-8-4-3)
主な戦績:有馬記念、宝塚記念、エリザベス女王杯、コックスプレートなど
via google imghp
 
道中はジッと馬群の中で脚を溜め、内から外々を回る各馬を眺めながら冷静なレース運びを見せたリスグラシュー。鞍上のD.レーン騎手も数少ない騎乗回数の中で、中山2500mのコースを把握し完璧なエスコートを見せた。直線ではロスなく大外へ持ち出すと、一気に弾ける様にして2着サートゥルナーリアを5馬身差突き放す勝利。このペース、馬場状態で34秒台を叩き出す走りはレベルの違う内容としか言い様がない。歴代最強牝馬クラスと言って過言はないだろう。アーモンドアイの強さを一気に掻き消す衝撃の引退レースだった。
 

全着順結果

 

RR:116.1 ※想定RR:118.1

 
                           
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 石川 田中 坂入 道永 単勝オッズ
1 6 リスグラシュー 55.0 Dレン 125.4 2:30.5 6.7
2 10 サートゥルナーリア 55.0 Cスミ 118.6 5 7.8
3 7 ワールドプレミア 55.0 武豊 114.0 クビ 13.4
4 5 フィエールマン 57.0 池添 114.7 1.1/2 18.4
5 11 キセキ 57.0Rムア 117.6 クビ 27.1
6 16 シュヴァルグラン 57.0 福永 115.0 1.3/4 × × 135.4
7 8 レイデオロ 57.0 三浦 115.7 1.1/4 35.8
8 14 ヴェロックス 55.0 川田 113.8 1 33.7
9 9 アーモンドアイ 55.0 Cルメ 124.9 ハナ 1.5
10 3 エタリオウ 57.0 横山典 113.9 クビ 85.0
11 13 アルアイン 57.0 松山 113.6 2.1/2 × × 160.6
12 2 スワーヴリチャード 57.0 Oマフ 115.5 5 × 17.5
13 4 スティッフェリオ 57.0 丸山 108.0 2.1/2 × 133.4
14 15 アエロリット 55.0 津村 112.8 6 107.1
15 1 スカーレットカラー 55.0 岩田康 103.1 1.3/4 × × 104.6
16 12 クロコスミア 55.0 藤岡佑 105.9 クビ 207.1


 

危険な人気馬結果 サートゥルナーリア→2着(3番人気)

 
懸念された当日のテンションだったが、パドックでは非常に落ち着いた雰囲気。本馬場入場からゲートまでもスムーズにこなし、道中はスミヨン騎手がやや行きたがる本馬をがっちり抑えて良いレース運びを展開。4コーナーで手応え良く上がり勝ち切るかと思われたが、さすがに最後はリスグラシューに突き放されての2着となった。それでも収穫のある1戦だったのではないだろうか。
 

穴馬予想結果 エタリオウ→10着(10番人気)

 
道中は好枠を活かして5番手のインを追走。レース運びとしてはベストな立ち回りで、本馬が好走するならこれしかないという様な横山典弘騎手のエスコートだった。しかし、直線では思ったよりも弾けられず10着に敗退。現状の力を考えるとこれが精一杯の競馬なのだろう。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑥⑨-②③⑤⑦⑩⑪⑭ 的中
単勝 6 670円 枠連 3-5 300円
複勝 6 210円 ワイド 6-10 850円
10 270円 6-7 1,450円
7 390円 7-10 2,000円
馬連 6-10 2,990円 馬単 6→10 6,130円
三連複 6-7-10 10,750円 三連単 6→10→7 57,680円


 

編集部の回顧

 
勝ち馬リスグラシューについて、このメンバーにこの差での勝利とは脱帽。素晴らしい競馬であり、手応えも凄まじく外に出してからは一瞬で勝負ありという印象。増えている体重も全て成長分であろう。前走の海外でのレースといい、今回の有馬記念といい初めてのコースでもこの競馬ができるのであるから本当にいい馬になってきたと、引退が非常にもったいなく感じる素晴らしい勝利であった。2着馬サートゥルナーリアについて、つくりが素晴らしく、状態は非常によく感じた。直線抜け出してからはこの馬が勝ったかと思ったが今レースは勝ち馬が強すぎた。テンション等抑えがきけばこのくらいの能力は発揮できる馬であり、来年が楽しみな存在だ。3着馬ワールドプレミアについて、展開が向いたのもあるがこのメンバーでの3着なのでじゅうぶん評価できるものがある。まだまだ成長を期待できる面があるので来年が楽しみな存在。長距離は合っている。(石川)
 
不安要素で言えば、リスグラシューの方がそのファクターがほぼ無かったという点において軸候補はこちらだったのだろう。それでも、まさかここまで突き抜けるとは予想出来ず、まさに歴代でもトップクラスに入る衝撃の有馬記念だった。サートゥルナーリアはパドックの落ち着き具合を見てこれは来るなと確信。レース前の無印評価を強く後悔した。アーモンドアイに関しては正直残念な結果だったが、やはり有馬記念は鬼門の1戦だろう。(田中)
 
リスグラシューが強すぎた。ラチ沿いを走り直線は外に出しあっという間に他馬をかわすと5馬身差の圧勝。まだ成長しているというコメントをみるとやはり引退が惜しまれるが仔に期待したい。2着のサートゥルナーリアも頑張ったが相手が1.2枚上だった。右回りは改めて走るとわかったので、4歳となる来年は主力になりうる馬になってもおかしくない。3着のワールドプレミアも直線に徹しよく追い込んできた。まだまだ成長途上なので来年以降期待したい。(坂入)
 
最強馬の証明か、その他10頭のGⅠ馬達が牙城を崩すかに注目が集まった当レース。直線までは順調と思われ、いつもの爆発をするかに見えたアーモンドに今回点火せず。代わりに外から抜群の伸び脚は同じく牝馬のリスグラシュー。最後まで突き放し快勝。両グランプリ制覇を成し遂げた。レーン騎手も駆けつけた甲斐があった。特例という運も味方につけたところでこの筋書きは決まっていたのかも知れない。2着は3歳の二頭が入り、今回引退馬が多い中、次の世代を担う意地をみせた。最強馬は今回は残念な結果。やはり中山2500というのは距離以上にタフな競馬だったのだろう。来年はまた違う舞台で元の強さを見せて欲しい。(道永)
 

有馬記念2019の予想

 

◎アーモンドアイ

 
アーモンドアイ

アーモンドアイ

牝馬

父馬:ロードカナロア
母馬:フサイチパンドラ
母父:サンデーサイレンス
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:10戦8勝(8-1-1-0)
主な戦績:牝馬三冠、ジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞秋など
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天皇賞秋ではダノンプレミアム以下を豪快に突き放し、まさに現役馬最強を走りで証明して見せたアーモンドアイ。続く香港遠征を熱発で取り止め、1年の締め括りに有馬記念参戦を表明した。フィエールマンに騎乗予定だったC.ルメール騎手が急遽鞍上を代替えする程の気合の入れ様である。陣営的にも競馬ファンの期待的にもここは絶対に負けられない1戦となるだろう。
 

○リスグラシュー

 
リスグラシュー

リスグラシュー

牝馬

父馬:ハーツクライ
母馬:リリサイド
母父:American Post
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:21戦6勝(6-8-4-3)
主な戦績:宝塚記念、エリザベス女王杯、コックスプレートなど
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今年の宝塚記念でGⅠ2勝目を飾ると、勢いそのままにオーストラリア伝統のGⅠコックスプレートも圧勝し名実共に世界のリスグラシューとなった本馬。現役最強の座を懸けて、唯一アーモンドアイに挑める歴代の名牝とも言える存在だ。血統や距離、コース適性においてもこちらの方がやや分がありそうなイメージ。短期免許を使い果たしたD.レーン騎手を特例で呼び寄せる程にこちらも陣営がかなりの勝負気配を漂わせている。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:118.1

 
おそらく終わってみればまたまたという結果だろう。アーモンドアイを1着固定で人気上位にながす形でいいだろう。
 
       
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 石川 田中 坂入 道永 予想オッズ
1 スカーレットカラー 55.0 岩田康 106.6 × × 101.6
2 スワーヴリチャード 57.0 Oマフ 118.1 × 12.0
3 エタリオウ 57.0 横山典 113.9 36.6
4 スティッフェリオ 57.0 丸山 110.7 × 81.4
5 フィエールマン 57.0 池添 113.5 17.3
6 リスグラシュー 55.0 Dレン 121.0 4.9
7 ワールドプレミア 55.0 武豊 111.5 9.6
8 レイデオロ 57.0 三浦 115.8 26.3
9 アーモンドアイ 55.0 Cルメ 126.3 1.8
10 サートゥルナーリア 55.0 Cスミ 118.8 6.7
11 キセキ 57.0 Rムア 116.5 20.8
12 クロコスミア 55.0 藤岡佑 109.1 44.3
13 アルアイン 57.0 松山 113.7 × × 61.6
14 ヴェロックス 55.0 川田 114.5 15.3
15 アエロリット 55.0 津村 114.2 30.7
16 シュヴァルグラン 57.0 福永 114.0 × × 66.8


 

危険な人気馬 サートゥルナーリア(想定3人気)

 
3歳世代最強のサートゥルナーリア。今回こそリベンジの時としたい所だが、天皇賞秋同様にアエロリットが前である程度のペースで行く事は濃厚、更にスティッフェリオ、キセキなどの先行勢が絡んで行けばハイペースまである。その厳しい展開の中で、これまでスローペースでしか結果を残せていない本馬が突き抜けるシーンは考えにくいだろう。仮に頭があるとすればやはり決め手勝負となった場合のみ。
 

穴馬予想 エタリオウ(想定11人気)

 
有馬記念=ステイゴールド産駒というイメージが定着している1戦だが、その中でも最も不気味に映るのがこのエタリオウ。元はフィエールマンとも菊花賞で接戦を演じた強豪で、秋の走りを見ている限り復調気配を感じられる内容である。横山典弘騎手もそろそろ奇策を打って来る頃ではないだろうか。
 

編集部の見解

 
本命はアーモンドアイ、香港を回避になった影響は追い切りを見る限りでは問題ないであろう。能力の高い馬であり初めての中山コースになるがレースセンスがいいので大丈夫であろう。ここも期待がもてる。対抗はフィエールマン、追い切りの動きが非常によく、牧場の方でうまくリフレッシュできているようで凱旋門賞のダメージはないように感じる。長距離適性もあるのでスタミナ面は大丈夫であるし、末脚は確かなものがあるし好枠も引いた。好走条件は整っておりここは大きく期待できるのではないか。▲はサートゥルナーリア、ロングスパートできる馬ではないので東京から中山に変わるのは非常に良い。スタミナ面もこの距離、この枠ならぎりぎり大丈夫であろう。斤量も有利だしはまれば頭まで。(石川)
 
臨戦過程、初コースに初距離と不安材料はあるものの、とは言えアーモンドアイを下位評価に回す訳には行かない。普通に回ってくればあっさり突き抜けている筈。対抗にリスグラシューをあげてはいるが、正直レベルは全く別。2枚も3枚も前者が上の気がする。もしアーモンドアイがこけた場合に限り、フィエールマンとスワーヴリチャードが勝ち切れるイメージも少しは持てるが、結局の所はガチガチの上位人気による決着で終わっている公算が高い。(田中)
 
さあついに冬のグランプリ。◎アーモンドアイ参戦も一つ盛り上がりをみせるだろう。今回に限っては本音は鉄板ではないのだが、それすらも跳ね返すぐらいやはり現役最強馬でいて欲しい願いを込めて。◯ワールドプレミアは対古馬不振の3歳馬の中で古馬の中でもやれる最後の希望。鼻を明かして欲しい。▲レイデオロのここは妙味たっぷり。去年の競馬からここはやれる可能性も高い。復活も兼ねて期待。(道永)
 
本命はやはりアーモンドアイ。とにかくモンスター級の馬。調教も圧巻でもはや国内には敵はいないだろう。初の中山や距離が不安視されてるが、持っているポテンシャルが他馬とは違う。勝って年度代表馬の座も手に入れたいところ。対抗はやはりリスグラシュー。いい枠に入ってレーン騎手の手綱さばきが見もの。調教もほぼ万全で最後有終の美を飾りたいところ。3番手以下ではやはり3歳馬のワールドプレミア、サートゥルナーリア、ヴェロックス辺りは驚異。スワーヴリチャードは馬券内は十分あると思うがこの相手で重い印が回らなかった。(坂入)

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