昨年はオルフェーヴルとロードカナロアがいきなりクラシックホースを輩出する大活躍を見せた。生産界も大いに期待をかけていたという事もあり繁殖の質が異常に高かったのが最大の要因だろう。そういう意味では今年に関してはジャスタウェイがトップクラスで全体的にやや小粒の印象か。しかし、もしかするとそれ以上に活躍するかもしれない種牡馬が他にも控えているのでここでズラッと紹介して行こう。
 

2018年新種牡馬一覧

 
ジャスタウェイ

ジャスタウェイ

父馬:ハーツクライ
母馬:シビル
母父:Wild Again
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:大和屋暁

通算成績:22戦6勝 (6-6-1-9)
主な戦績:天皇賞秋、安田記念、ドバイDFなど
via google imghp
 

種付け料:300万円(2018年) 種付け頭数:220頭(2015年)

 
今年のトップバッターはジャスタウェイ。何と言っても日本馬で初となる世界レーティング年間1位の偉業は、今後も破られる不滅の記録である。天皇賞秋でも当時の最強馬ジェンティルドンナ以下を5馬身ちぎって見せる程、ハマった時のパフォーマンスは歴代トップクラスだった。反面、走りにムラがある事もご愛嬌で種牡馬になってもそのスタンスは変わらないだろう。大物か小物か、ピンパーの成績を残しそうなイメージが容易に想像出来る。
 
ベルシャザール

ベルシャザール

父馬:キングカメハメハ
母馬:マルカキャンディ
母父:サンデーサイレンス
所属:松田国英厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:社台レースホース

通算成績:18戦6勝 (6-2-4-6)
主な戦績:ジャパンカップダートなど
via google imghp
 

種付け料:100万円(2018年) 種付け頭数:163頭(2015年)

 
ダート路繊に転向してから瞬く間にスターダムまで駆け上がったベルシャザール。元より、日本ダービーでも3着に入線している事から芝・ダート兼用のユーティリティプレイヤーになりそうな予感。“キングカメハメハ×サンデーサイレンス”という血統からも種付け相手が制限されるかと思いきや、昨今の3×3など強めのインブリードが流行している事も含めてジャスタウェイに次ぐ頭数が集まった。それだけ期待されている証拠だろう。
 
ダンカーク

ダンカーク

父馬:Unbridled's Song
母馬:Secret Status
母父:A.P. Indy
所属:Todd A. Pletcher厩舎(米)
生産:W.S.Farish, James Elkins & W.T.Webber Jr.(米)
馬主:Michael B.Tabor, Mrs.John Magnier and Derrick Smith

通算成績:5戦2勝 (2-2-0-1)
主な戦績:ベルモントステークス2着など
via google imghp
 

種付け料:120万円(2018年) 種付け頭数:150頭(2015年)

 
2009年のベルモントステークスやフロリダダービーで2着するなど、重賞勝ちこそないものの大レースで力を発揮したダンカーク。その後、アメリカで種牡馬入り、初年度産駒からGⅠ馬を輩出するなど早々に新種牡馬チャンピオンに輝いている。仕上がり早で早期デビュー、しっかりと短~中距離路線で賞金を稼ぐ産駒が軒並み出て来そうな予感だ。あくまでも中堅クラスの競走馬を狙う為のサイアー的位置づけか。
 
ケープブランコ

ケープブランコ

父馬:Galileo
母馬:Laurel Delight
母父:Presidium
所属:Aidan Patrick O'Brien厩舎(愛)
生産:Jack Ronan & Des Vere Hunt Far(愛)
馬主:Derrick Smith,Mrs.F.Hay, D.Smith, Mrs.J.Magnier & M.Tabor

通算成績:15戦9勝 (9-1-0-5)
主な戦績:愛ダービー、愛チャンピオンステークスなど
via google imghp
 

種付け料:200万円(2018年) 種付け頭数:132頭(2015年)

 
ガリレオの後継種牡馬としては初の日本供用となるケープブランコ。現役時代は愛ダービーや愛チャンピオンステークスの他、アメリカでも芝GⅠを連勝するなど日本の馬場にも対応出来そうな下地があるだけに余程の失敗は無い様に思える。なかなか日本では大物が出て来ないガリレオ産駒だが、フランケルの成功もあり再度注目を浴びる父系の種牡馬である。
 
グランプリボス

グランプリボス

父馬:サクラバクシンオー
母馬:ロージーミスト
母父:サンデーサイレンス
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:グランプリ

通算成績:28戦6勝 (6-4-2-16)
主な戦績:NHKマイルカップ、朝日杯フューチュリティステークスなど
via google imghp
 

種付け料:70万円(2018年) 種付け頭数:123頭(2015年)

 
早期から活躍し、古馬になってもGⅠで上位争いを続けたグランプリボス。サクラバクシンオーの後継種牡馬として生産界から多大な期待を寄せられている。とは言え、そこまで突出したスピード力が売りでもなく総合的なポテンシャルの高さからして、恐らく産駒は2000m前後の距離も十分にこなしてくれると見て良いだろう。母父にサンデーサイレンスが入っている分、ダートもしっかりとこなせる筈で汎用性の高い丈夫な競走馬を輩出してもらいたい。
 
トーセンジョーダン

トーセンジョーダン

父馬:ジャングルポケット
母馬:エヴリウィスパー
母父:ノーザンテースト
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:島川隆哉

通算成績:30戦9勝(9-4-2-15)
主な戦績:天皇賞秋など
via google imghp
 

種付け料:70万円(2018年) 種付け頭数:102頭(2015年)

 
天皇賞秋を日本レコードで制したトーセンジョーダン。翌年の天皇賞春でも2着に入っている様に、スピードとスタミナを兼備した中距離以上の万能タイプと言える。母系は日本有数の繁栄ファミリーでもあるクラフティワイフ一族。既に弟のトーセンホマレボシが種牡馬で結果を出しているだけに、ほぼ確実に近い領域で同馬も成功するだろう。芝でキレるというよりも厳しい展開の中、持続性の高い末脚で台頭する活躍を見込む。
 
トゥザグローリー

トゥザグローリー

父馬:キングカメハメハ
母馬:トゥザヴィクトリー
母父:サンデーサイレンス
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:33戦8勝(8-2-2-21)
主な戦績:鳴尾記念、日経新春杯、日経賞、京都記念、中日新聞杯など
via google imghp
 

種付け料:30万円(2018年) 種付け頭数:96頭(2015年)

 
トゥザヴィクトリー産駒のトゥザグローリー。古馬になってとんでもないパフォーマンスを発揮し重賞連勝を飾った同馬も、結局はGⅠに手が届かなかった歯がゆい現役生活だった。しかし、秘めたる潜在能力は歴代の名馬と比較しても遜色なく、そのポテンシャルを産駒に伝える事が出来れば大成功を収める可能性は高い。トゥザ一族の繁栄力を持ってすれば容易な事だろう。
 
パドトロワ

パドトロワ

父馬:スウェプトオーヴァーボード
母馬:グランパドドゥ
母父:フジキセキ
所属:鮫島一歩厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:吉田照哉

通算成績:35戦9勝 (9-2-4-20)
主な戦績:アイビスサマーダッシュ、キーンランドカップ、函館スプリントステークスなど
via google imghp
 

種付け料:30万円(2018年) 種付け頭数:64頭(2015年)

 
長く短距離戦線でバイプレーヤーとして活躍したパドトロワ。昨年亡くなったスウェプトオーヴァーボード産駒の後継として、今後の活躍が期待される以上に重要な責務を負う事になった。とは言え、ミスプロ系の芝向きな軽さに加えて、母系は重厚なパワーも兼ね備えたバランスの取れた血統構成。恐らく、どのタイプの馬にもハマりそれぞれの個性を活かすタイプの種牡馬になってくれそうな気配がする。
 

まとめ

 
以上、2018年デビュー予定の新種牡馬の種付け料と頭数まとめ。

この他にも、シビルウォー、トーセンラー、ダノンバラード、レッドスパーダ、サンカルロ、サダムパテック、セレスハント、ヴィットリオドーロ、ザサンデーフサイチ、バーディバーディ、クレスコグランドなど個性的な種牡馬がズラリと控えている。

例年に比べるとやはりスターホース的な存在が見当たらないものの、得てしてこの手の中から意外なホームランを打って来るタイプが出て来るのだろう。個人的にはトーセンジョーダンとトーセンラーの2頭に期待しているのだが、さてそれらの活躍は果たして。

関連記事

関連タグ

著者