新潟記念2018の結果

 

新潟記念2018の動画

 

レース回顧

 
マイネルミラノが積極的にハナを切って各馬を先導。ペースも意外に速く前半1000m59.2の流れでそのまま直線コースへ。最内枠から上手く外目に出したブラストワンピースが早くも大外から先頭、後続を尻目にグングン加速すると最後はファンサービスを考え外ラチ沿いに馬を持って行く余裕の競馬で快勝。幾ら低斤量とは言え、古馬との初対戦でノーステッキのまま快勝するというのはさすがに驚いた。2着メートルダール、3着ショウナンバッハと完全に追い込み馬たちの共演となった。グリュイエール、セダブリランテスはチグハグな競馬で見せ場すら無く敗退。
 
ブラストワンピース

ブラストワンピース

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:ツルマルワンピース
母父:キングカメハメハ
所属:大竹正博厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:5戦4勝(4-0-0-1)
主な戦績:新潟記念など
via google imghp
 
日本ダービーは無念の5着、不利や調整不足もあって不完全燃焼の競馬だった。とは言え、今回の新潟記念は相当な自信があったのだろう。池添騎手もファンの為に外ラチ沿いに誘導する競馬で快勝、ノーステッキというのは驚く内容だった。予定ではここから菊花賞へ直行との事、異例のローテーションにはなるがそれを跳ね除けるだけのポテンシャルを持っているのは間違いない。いよいよハービンジャー産駒からクラシック馬誕生の予感だ。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ブラストワンピース
◯グリュイエール
△セダブリランテス
ストーンウェア
エンジニア
メートルダール
×ショウナンバッハ
 

馬連:想定9点:◯勝利、三連単:想定50点:◯勝利

 
本命はブラストワンピース一択で単穴不要。対抗はグリュイエールかセダブリランテスのみ。連下は単勝20倍未満、紐に低斤量で大駆け見込めたショウナンバッハを含める予想で比較的簡単に高額配当がゲット出来る馬券想定が理想の予想だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:101.5 ※想定RR:105.2

 
                 
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 道永 田中 結城 浜野 単勝オッズ
1 1 ブラストワンピース 54.0 池添 117.7 1.3/4 1.8
2 5 メートルダール 57.0 福永 106.5 1.3/4 × × 15.4
3 4 ショウナンバッハ 53.0 三浦 103.1 1/2 × × 116.9
4 11 エンジニア 54.0 北村宏 100.0 1.3/4 × 14.9
5 8 メドウラーク 56.0 丸田 100.4 1.1/4 × 52.7
6 8 ストーンウェア 54.0 蛯名 98.0 2 × 9.8
7 13 セダブリランテス 57.5 石川 107.5 1.1/4 × 8.5
8 3 ベアインマインド 50.0 藤田 90.7 1 × × 28.7
9 2 マイネルハニー 57.0 柴田大 99.7 3/4 × 46.2
10 10 グリュイエール 55.0 戸崎 103.2 1/2 4.5
11 12 スズカディープ 53.0 内田 90.0 1/2 × × 72.0
12 9 レアリスタ 54.0 石橋 93.3 3 × × 36.9
13 7 マイネルミラノ 56.0 津村 102.0 2 × × 87.0


 

危険な人気馬結果 セダブリランテス→7着(3人気)

 
ある程度の予想通り、実力は出し切るものの大外枠とトップハンデの影響で掲示板前後というイメージで決着。陣営もこの結果で良しとしている所はありそうで秋の叩き台として出走した感が強い。それでいて人気を吸ってくれるのだから有り難い存在だったと言える。
 

穴馬予想結果 ベアインマインド→8着(7人気)

 
藤田菜七子騎手騎乗で過剰人気となったが、実質50kgのハンデで弾ける余地はあったベアインマインド。今回は展開の読み違えで脚が上がった形だが、後方待機で一発勝負をかけていればまた結果は変わっていただろう。たらればの話だが、今後も重賞戦線に乗って来る可能性はある。
 

編集部の回顧

 
ここは秋に向けて落とせない本命ブラストワンピースは鉄板とみた。あれだけ外から差すのをみると改めて強さを実感。連下に入れたメートルダール、ショウナンバッハは荒れ馬場なら圏内との予想が功を奏し、こちらは馬連と三連単共に的中。結果の出てない夏競馬ラストのメインでこの結果は嬉しい。(道永)
 
ブラストワンピースを逆転するなら前でキレるグリュイエールと思ったが、戸崎騎手がやらかしたのか中団後方からでジ・エンド。逆にブラストワンピースはノーステッキの大外一気で快勝。これはGⅠを取らないといけないレベルの馬だろう。上位2頭で決着すると思っていただけに、3着付け全頭という展望もむなしく大外れの1戦だった。(田中)
 
○ブラストワンピースは一本被りのオッズが示す通り物が違うと言わんばかりの勝ちっぷり。逆に押し出された2番人気の◎グリュイエールは全く見せ場なく10着と惨敗。折り合いと4角で前をカットされたことが敗因とのことだが、それも力が足らなかった証か。(戸崎)
 
予想通りブラストワンピースの圧勝でした。5F59.2秒で新潟の2000mとしてはハイペースで流れたこともあり、池添騎手も不利だけは受けないように大外に出す競馬で、余裕を持って乗っていました。2着のメートルダールはプラス20kgを見たときは嫌な予感しかしなかったのですが、左回りとハンデ戦という最も得意な条件で巻き返してくれました。〇のグリュイエールは折り合いを欠いて前が詰まり首を何回も上げてチグハグな競馬になってしまいました。戸崎騎手は土曜もイマイチでしたが日曜は輪をかけて乗れていなかったですからね。参考外にしておきます。予想とは全く関係ないですが、丸田騎手がしっかりと5着でいい仕事をしましたね(笑)。(浜野)
 

新潟記念2018の予想

 

◎ブラストワンピース

 
ブラストワンピース

ブラストワンピース

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:ツルマルワンピース
母父:キングカメハメハ
所属:大竹正博厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:4戦3勝(3-0-0-1)
主な戦績:毎日杯など
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日本ダービー2番人気ブラストワンピースがまさかの新潟記念参戦。当然ながら最有力候補の存在で、世代間を超えてもここで勝ち切れる実力の持ち主である。加えて斤量が54kgと他の上位人気馬と比べても楽な条件、幾ら先々が目標でも今回で負けている様では秋の舞台で戦えない。池添騎手も相当色気を持って勝ちを狙って来るだろう。
 

○グリュイエール

 
グリュイエール

グリュイエール

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ウィンターコスモス
母父:キングカメハメハ
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:14戦5勝(5-1-2-6)
主な戦績:府中ステークスなど
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ブラストワンピースに逆転の目があるとすればその第一候補はグリュイエールだろう。週末の天気次第ではあるが、良馬場なら高速決着の可能性もある新潟競馬場。芝2200mの現世界レコードホルダーである同馬の力を最大限に発揮できる舞台である。逆を言えばそれくらいの展開でしかブラストワンピースの死角が無く、グリュイエール自体の動き方で競馬の内容が変わって来るとも言えそう。
 

▲セダブリランテス

 
セダブリランテス

セダブリランテス

牡馬

父馬:ディープブリランテ
母馬:シルクユニバーサル
母父:ブライアンズタイム
所属:手塚貴久厩舎(美浦)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:5戦4勝 (4-0-1-0)
主な戦績:中山金杯、ラジオNIKKEI賞など
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今年の金杯を制した後、長期休養に入っていたセダブリランテス。体質面の問題か使い詰める事が出来ず、間隔を空けて大事に大事に使われて来ている。キャリア5戦で重賞2勝は立派のひと言。大外枠でトップハンデと色々制約が付いて来てしまっているが、余程の事が無い限り無様な競馬はすまい。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:105.2

 
地力斤量枠順そろったので1着はブラストワンピース固定でいいだろう。相手は、セダブリランテスだが休み明け斤量枠順と逆にマイナスポイント多いので相手はグリュイエールとメートルダールになるだろう。手堅いレースだろう。
 
                   
馬番 出走馬 性齢斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城 浜野 予想オッズ
1 ブラストワンピース 牡354.0 池添 117.5 2.1
2 マイネルハニー牡5 57.0 柴田大 99.9 × 17.1
3 ベアインマインド牝5 50.0 藤田 92.0 × × 50.2
4 ショウナンバッハ牡7 53.0 三浦 101.0 × × 74.9
5 メートルダール牡5 57.0 福永 106.3 × × 8.3
6 メドウラーク牡7 56.0 丸田 99.4 × 39.0
7 マイネルミラノ牡8 56.0 津村 102.2 × × 65.7
8 ストーンウェア牡6 54.0 蛯名 99.5 × 12.2
9 レアリスタ 牡6 54.0 石橋 94.0 × × 39.0
10 グリュイエール 牡6 55.0 戸崎 106.0 3.9
11 エンジニア 牡5 54.0 北村宏 97.0 × 23.6
12 スズカディープ セ6 53.0 内田 90.0 × × 64.7
13 セダブリランテス 牡4 57.5 石川 109.3 × 4.8


 

危険な人気馬 セダブリランテス(想定3人気)

 
5戦4勝の実績は最上位、トップハンデがその証拠だが今回は休み明けの大外枠。正直最悪な条件が重なり過ぎだろう。陣営もあくまで叩き台のイメージで完全には仕上げて来ない筈、そうなれば3着も危ういところ。
 

穴馬予想 ベアインマインド(想定10人気)

 
藤田菜七子騎手が騎乗という事で多少は人気も上がるだろうが、単純に前走のタイムは評価して良いもの。相手が強過ぎただけで、自身も3着以下は引き離しており勝ちに等しい内容だった。そこから更に2kg減の50kgならこのメンバーでも馬券圏内に食い込む余地はあるだろう。
 

編集部の見解

 
◎ブラストワンピース、上がり馬も多く能力なら最上位だろう。古馬との初戦がどうかだが今年の秋に向けてもここは負けられないだろう。○セダブリランテス、この馬も同じく実績なら申し分ない。久しぶりで稽古ももう一息な感じだが、この面子なら充分やれるはず。▲ストーンウェア、逆に重賞をしっかり狙ってくるのはこの馬だろう。ここがメイチなら上位馬と入れ替わる可能性も。(道永)
 
ブラストワンピースが勝たずして誰が勝つレースだろう。それだけの馬であり、ここで足踏みしては今年の3歳世代が泣いてしまう。対抗すら要らないが、唯一超高速決着になった際に逆転がありそうなグリュイエールを2番手に。それ以外は介在する余地なし、逆にどれが来てもおかしくないハンデ戦で全頭に印を打った。(田中)
 
本命グリュイエール、足元のこともあって陣営は1戦必勝の構え。順調な仕上がりで良馬場なら勝ち負け。対抗ブラストワンピース、ダービーではロスが大きかった中差のない5着。斤量差を生かして秋に弾みをつける。単穴にベアインマインドとレアリスタを狙う。前者は格上挑戦ながら、コース適性と軽ハンデを活かせば。後者はここ2戦凡走も、リセットされたここ左回り2000mで激変。(結城)
 
ノーザンファームの使い分けで、シルクホースクラブかつ元々の募集価格が低いことが理由とはいえ、ダービー2番人気で見せ場十分の0.2差5着馬が新潟記念を使うこと自体が異例ですよね。それだけでも買い材料であるのに加え、ハンデ54kgも恵まれたと言えます。そう考えるとブラストワンピースの◎は揺るがないです。父がハービンジャーでもあり、道悪も大丈夫でしょう。〇にはエプソムカップの3着から道悪も大丈夫とみてグリュイエールです。1kg減のハンデも有利に働くとみます。▲メートルダールはハンデ戦が大得意。立て直しての復活の一撃があるかもしれません。△セダブリランテスは休み明けかつ斤量が不安で印を下げました。府中ステークスの比較から△エンジニアもおさえます。(浜野)

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