府中牝馬ステークスの結果

 

府中牝馬ステークスの動画

 

レース回顧

 
好スタートを切ったクロコスミアが難なく先手を奪いレースの主導権を握る。有力馬3頭は軒並み後方で団子状態のまま1000m1分1秒台のスローペース、明らかに前有利の展開の中で直線コースへ。各馬一斉に追い出すも先頭のクロコスミアにはまだ余裕の脚色。懸命にヴィブロスやアドマイヤリードが追い込みを見せるものの、前半のお釣りを残していたクロコスミアが悠々と逃げ切って上位陣のお株を奪う勝利を飾る。馬にとっても嬉しい重賞初制覇となった。
 

勝ち馬クロコスミア

 
クロコスミア

クロコスミア

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:デヴェロッペ
母父:ボストンハーバー
所属:西浦勝一厩舎(栗東)
生産:小島牧場
馬主:大塚亮一

通算成績:19戦5勝(5-1-3-10)
主な戦績:府中牝馬ステークスなど
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ここ近走で調子を取り戻したのか、以前にも増して安定した走りが出来る様になったクロコスミア。今回は完全に展開有利な部分もあるが、それでも現在の牝馬路線で上位と思われる有力馬をこぞって負かしているのだから価値が高い。距離延長も問題ない事から一気にエリザベス女王杯の本命候補となったが、脚質が一辺倒なだけに次走はマークされる形となる。そこで自分のパフォーマンスを出せる事が出来れば自ずと結果は付いて来るだろう。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ヴィブロス
○アドマイヤリード
▲クイーンズリング
×ワンブレスアウェイ
クロコスミア
クイーンズミラーグロ
トーセンビクトリー
デンコウアンジュ
キンショーユキヒメ
アスカビレン
 

予想回顧

 
今回は明らかに展開次第の結果。前が楽過ぎるペースでここを逃げ切ったクロコスミアが1番強いという事には繋がらない。あくまでも本命はヴィブロス、対抗にものすごい追い込みを見せたアドマイヤリード、単穴にクイーンズリングとやはり自力で言えば後方からしっかり着順を上げたこの3頭で良いだろう。後は3着候補に各馬を散りばめておくのが戦前のベスト予想だったと言える。
 

全着順結果

 

RR:104.5 ※想定RR:104.9

 
                             
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 大川結城 単勝オッズ
1 11 クロコスミア 54.0 岩田 102.6 1:48.1 × 10.4
2 1 ヴィブロス 56.0 Cルメ 111.0 クビ 3.2
3 7 アドマイヤリード 56.0 戸崎 107.9 1.1/4 3.6
4 4 クイーンズリング 56.0 Mデム 107.4 3/4 6.1
5 5 トーセンビクトリー 54.0 福永 103.0 クビ × × 14.5
6 9 キンショーユキヒメ 54.0 内田 99.7 1 × 25.3
7 2 ハッピーユニバンス 54.0 津村 100.0 アタマ 160.9
8 3 デンコウアンジュ 54.0 蛯名 103.2 クビ × 20.8
9 6 ゲッカコウ 54.0 柴田大 96.0 1/2 65.3
10 12 ワンブレスアウェイ 54.0 田辺 97.0 クビ × ×× 8.6
11 13 アスカビレン 54.0 松田 102.4 アタマ × × × 45.1
12 10 クインズミラーグロ 54.0 武豊 100.7 クビ × 13.0
13 8 ロッカフラベイビー 54.0 三浦 96.6 3/4 182.5
14 14 バンゴール 54.0 柴山 95.0 3.1/2 × 55.5


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ①⑦-③④⑤⑨⑩⑪ 的中
単勝 11 1,040円 枠連 1-7 940円
複勝 11 250円 ワイド 1-11 890円
1 150円 7-11 690円
7 140円 1-7 300円
馬連 1-11 2,190円 馬単 11→1 5,020円
三連複 1-7-11 2,440円 三連単 11→1→7 19,390円


 

危険な人気馬結果 ヴィブロス→2着(1番人気)

 
予想よりも降雨量が少なく上がり33秒台前半が頻出する様なキレ勝負のレース。稍重発表だが、実質は良状態だった事からも間違いなくヴィブロス向きの競馬だったのだろう。普通に走ればトップレベルの能力があるだけにここは展開のアヤもあって2着敗退となったが、次走のエリザベス女王杯は条件さえ整えば勝ち負け必至となる。
 

穴馬予想結果 クロコスミア→1着(5番人気)

 
スタートから道中、直線コースまで全てにおいて完璧な競馬が出来たクロコスミア。そもそも古馬の重賞で1分48秒台というタイム自体完全な前残りのレースであり、有力馬が後方で牽制し合った部分も含めてツキがあった。あくまで今回のみの結果であり次走の参考には出来ない1戦か。
 

編集部の回顧

 
本命アドマイヤリードは完全に戸崎の騎乗ミス。最後の伸び脚を考えれば、クロコスミアの逃げ切りさえも一蹴出来ていた感はある。印自体は問題なかっただろう。が、対抗にクイーンズリングを推したのは間違いだった。ここはどう考えてもヴィブロスだったし、安定感含めてルメール>デムーロという図式は今後も崩さない様にしたい。クロコスミアに関しては岩田騎手がお見事。同レースは騎手の腕の差が際立った1戦だった。(田中)
 
本命対抗単穴はこの順番で完璧だった。結果がともなわなかっただけ。やはり3頭はこの順番どおりで抜けている。完全にクロコスミアの展開になっただけで想定に問題はなかった。ヴィブロスも内でもごもごしてたし騎手が悪い。(大川)
 
1着◎クロコスミアは輸送での馬体減もなく、すんなり逃げることができたのが勝因。しかし、この面子を相手に府中の長い直線を逃げ切ってしまうとは…。2着▲ヴィブロスは海外遠征帰りもしっかり調教を積まれており態勢は整っていた。3着○アドマイヤリードはあれだけロスの大きな競馬でよく圏内に届いた。4着▲クイーンズリング、5着×トーセンビクトリー。予想は思惑通り、というより、うまく本命が嵌まったという結果。(結城)
 

府中牝馬ステークス2017の予想

 

◎アドマイヤリード

 
アドマイヤリード

アドマイヤリード

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:ベルアリュールⅡ
母父:Numerous
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤利一

通算成績:15戦5勝(5-3-0-7)
主な戦績:ヴィクトリアマイルなど
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ヴィクトリアマイルでGⅠホースとなったアドマイヤリード。前走のクイーンステークスでは後方からの競馬が仇となり惨敗したもののノーカウントで良い。広々とした東京コースなら見直しが必要だし、
何より降雨からの重馬場は鬼。他馬が伸びあぐねる中、同馬は気持ち良く走り抜ける姿が容易に想像出来る。
 

◯ヴィブロス

 
ヴィブロス

ヴィブロス

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ハルーワスウィート
母父:Machiavellian
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:佐々木主浩

通算成績:9戦4勝(4-2-0-3)
主な戦績:秋華賞、ドバイターフなど
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対抗にはドバイターフで世界のGⅠホースへ仲間入りしたヴィブロス。本来なら同馬が不動の本命なのだが、如何せんそのドバイターフからの休み明け。それに加えてキレ勝負の脚質には重馬場がプラスに働くとは思えずひとつ評価を下げた。が、全姉のヴィルシーナが重馬場でも好走している様にからっきしの下手でも無さそう。不安を一蹴するだけのポテンシャルは当然ながらある。
 

▲クイーンズリング

 
クイーンズリング

クイーンズリング

牝馬

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:アクアリング
母父:Anabaa
所属:吉村圭司厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:吉田千津

通算成績:15戦6勝 (6-2-0-8)
主な戦績:府中牝馬ステークス、エリザベス女王杯など
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昨年末の香港以降、不甲斐ない競馬が続いているクイーンズリング。しかし、前走のヴィクトリアマイルでは果敢に攻めて行っての6着だけに悲観する必要もない。一旦立て直して、昨年勝利した縁起の良い舞台でまた再浮上する可能性は大いに有り得る。デムーロ騎手鞍上だけに単穴以下にはさすがに落とし辛い。
 

▲クロコスミア

 
クロコスミア

クロコスミア

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:デヴェロッペ
母父:ボストンハーバー
所属:西浦勝一厩舎(栗東)
生産:小島牧場
馬主:大塚亮一

通算成績:18戦4勝(4-1-3-10)
主な戦績:ローズステークス2着など
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夏の北海道シリーズで2勝を挙げオープン入りを果たしたクロコスミア。昨年のローズステークスではシンハライト相手に接戦の2着と潜在能力はかなりのモノを秘めている。重馬場も得意で、今回はすんなりと前目で競馬が出来そうな事からも上位3頭を喰える可能性があるのではないだろうか。岩田康誠騎手の腕が鳴る。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:104.9

 
ヴィブロス、クイーンズリング、アドマイヤリード、デンコウアンジュと続きて、トーセンビクトリー、アスカビレン、クインンズミラーグロ、クロコスミアまで大混戦だろう。荒れ含みで手広く勝負してよいレースだろう。
 
                
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 大川結城 予想オッズ
1 ヴィブロス 牝4 56.0 Cルメ 110.7 2.7
2 ハッピーユニバンス 牝5 54.0 津村 90.0 457.9
3 デンコウアンジュ 牝4 54.0 蛯名 105.2 × 13.9
4 クイーンズリング 牝5 56.0 Mデム 107.3 3.9
5 トーセンビクトリー 牝5 54.0 福永 103.9 × × 11.4
6 ゲッカコウ 牝4 54.0 柴田大 94.8 77.3
7 アドマイヤリード 牝4 56.0 戸崎 106.6 4.0
8 ロッカフラベイビー 牝5 54.0 三浦 97.8 121.4
9 キンショーユキヒメ 牝4 54.0 内田 99.5 × 40.2
10 クインズミラーグロ 牝5 54.0 武豊 101.9 × 7.8
11 クロコスミア 牝4 54.0 岩田 100.3 × 15.3
12 ワンブレスアウェイ 牝4 54.0 田辺 97.0 × × × 19.2
13 アスカビレン 牝5 54.0 松田 103.6 × × × 62.0
14 バンゴール 牝5 54.0 柴山 97.0 × 139.6


 

危険な人気馬 ヴィブロス(想定1番人気)

 
上位人気3頭の中で唯一、重経験の無いヴィブロス。週末は完全に雨予報から下が緩くなる事は明白で、クイーンズリングとアドマイヤリードに重馬場で勝利経験がある以上はヴィブロスの印を下げざる終えない。キレ味が身上の馬だけに、今回の降雨がプラスに働くとは到底思えないのである。
 

穴馬予想 クロコスミア(想定7番人気)

 
一方、重馬場経験を3度経験して1勝2着1回のクロコスミア。昨年のローズステークスでは重状態とは言え、あのシンハライトとほぼ互角の戦いをした能力を考えてもここで戦える下地は十分。展開など上手くハマれば頭まであっても良いだろう。
 

編集部の見解

 
◎アドマイヤリード。天候不問で操縦さえきっちり出来れば確実に圏内に来るG1馬から入る。戸崎騎手の復調はこの馬からか?◯ヴィブロス。海外で強さを見せつけた当馬。実力は申し分なく時計も悪くないが遠征帰りの分は割引。さらにデータで悪い1番人気+内枠。▲クイーンズミラーグロ。兎も角勝ちきれないが逆に圏内は外さない強みがある。渋った馬場でもいけそうなところでプラス。(道永)
 
本命はアドマイヤリード。馬場が泥濘むであろう事と一度札幌競馬を使っているという点は非常に大きい。戸崎圭太騎手は不安要素だがそのハードルを超えるだけの強調材料もある。対抗はクイーンズリング。こちらも昨年の京都牝馬ステークスでの重状態での走りが強かった。適性度で印を厚めに。本来なら本命にしたいのだが、降雨がマイナスに働きそうなヴィブロスは単穴に下げておく。(田中)
 
本命は、ヴィブロス。ドバイでの強さを考えると完全に抜けている。対抗はアドマイヤリード。前走ポカするも地力上位。単穴クイーンズリングで。G1馬がやっぱり強いだろう。さすがに3頭いればどれか勝つと思うので単穴は1頭だけで。あとは古馬牝馬なので荒れ期待で網をはっておく。全馬可能性はあるとおもう。(大川)
 
週末雨予報の中、馬場と展開利が見込めそうなクロコスミアを本命に狙う。対抗はアドマイヤリード、単穴にヴィブロス、クイーンズリングとGⅠ馬が続く。後はヒモにクインズミラーグロ、トーセンビクトリー、アスカビレン、ワンブレスアウェイまで。(結城)

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