2018年 アーモンドアイ
2018年はアーモンドアイ一択です。圧倒的な末脚で牝馬三冠はもちろん、ジャパンカップでは2分20秒6というとてつもない世界レコードで完勝。まさに日本最強馬と共に、世界にも名を轟かせる競馬をまざまざと見せ付けました。新種牡馬ロードカナロア産駒のいきなりの代表馬であり、恐らく2000年代の中でも最も強い1頭ではないでしょうか。今後の活躍が楽しみで仕方ありません。
2016・2017年 キタサンブラック
16~17年と2年連続で年度代表馬に輝いたキタサンブラック。活躍はご存知の通りとなっていますが、その強さに加えて本当に見映えがする馬でしたね。体高もあって馬体の凄み、調教で鍛えられた質の高い筋肉質な体はまさに芸術の域に達していたと思います。それに加えて、主戦が天才武豊騎手なのですから人気が出ない訳がない。オーナーの北島三郎氏含め、大いに中央競馬を盛り上げてくれた近年でもトップクラスの功労馬とも言えます。
2015年 モーリス
ここ数年内でも最強馬の1頭に挙げられるであろうモーリス。古馬になって覚醒し始め、特にこの2015年は6戦6勝と年間無敗で海外GⅠ含む3勝をあげる大活躍をしました。マイルから中距離では無類の強さを誇り、香港では無双の如くタイトルを総ナメ。スクリーンヒーロー産駒の代表格として、驚異的な走りを披露し続けた偉大な1頭です。主戦のR.ムーア騎手とのコンビが実に格好良かったですよね。
2012・14年 ジェンティルドンナ
史上最強牝馬の呼び声が高いジェンティルドンナが2012と2014年の隔年で2度年度代表馬に輝いています。2012年は牝馬三冠に加えて、あのオルフェーヴルと世紀の叩き合いを演じたジャパンカップが今も記憶に新しい所でしょう。2014年はドバイシーマクラシックと引退レースの有馬記念を勝利、実にエンタメ性の高い魅力ある女傑だったと思います。
2013年 ロードカナロア
世界最強のスプリンター、ロードカナロア。この馬は何が凄いかって、比較的レースの格が落ちる短距離馬での年度代表馬選出は異例中の異例でしょう。2013年は高松宮記念、安田記念、スプリンターズステークスの日本の短距離GⅠ完全制覇に加えて香港スプリントを圧勝して引退。その圧倒的な走りは見る者を黙らせる王者の風格さえ漂っていました。その後、種牡馬になっても大成功を収めるに至ります。
2011年 オルフェーヴル
ディープインパクトと並んで歴代の最強馬にあげられるのがこのオルフェーヴルではないでしょうか。牡馬三冠もそうですが、凱旋門賞に挑んで2年連続2着と普通では考えられない様な活躍を見せてくれた1頭。それ以上に印象的なのが、阪神大賞典での4コーナー逸走からの2着入線ですよね。その他、池添騎手をレース後振り落とすなど暴れっぷりは半端でなく、付いたあだ名は“暴君”。気性面の荒さが走る原動力となっていたクレイジーホースでもありました。
2010年 ブエナビスタ
ジェンティルドンナと並び近年の歴代最強牝馬を名乗るブエナビスタ。2歳~古馬で長く活躍し、合計6冠ものタイトルを獲得している1頭です。2010年はヴィクトリアマイルと天皇賞秋を勝利、ジャパンカップも1着でゴールするものの斜行による失格で2着降着と実質3勝をあげる活躍で年度代表馬に選ばれたのでしょう。とにかくゴール前で必ず追い込んで来るその脚には鬼気迫るものを感じました。GⅠでの降着経験が2度もある珍しい馬です。
2008・2009年 ウオッカ
牝馬ながら日本ダービーを制したウオッカ。古馬になって更に活躍の場を広げ、2008と2009年に連続で年度代表馬に選ばれています。2008年の天皇賞秋ではライバルのダイワスカーレットと激戦、ほぼ同時にゴールする壮絶な叩き合いの末に勝利するなど、ウオッカのレースぶりには幾多のドラマがありました。それだけファンも多く、名前通りの強さ、ストレートさに酔いしれる人々が多かったのでしょうね。
2007年 アドマイヤムーン
クラシックの最有力候補ながら無冠に終わったアドマイヤムーン。翌年、古馬になった2007年にいきなりドバイデューティーフリーで初GⅠタイトルを獲得すると、そこから宝塚記念、ジャパンカップと立て続けにビッグタイトルを制して年度代表馬に選出されました。ジャパンカップ前に近藤利一オーナーがゴドルフィンへ所有権を数十億円で譲渡する名義売買でも話題となったいわく付きの1頭です。
2005・2006年 ディープインパクト
文句なしに歴代史上最強馬と言って良いディープインパクト。国内で唯一負けた有馬記念以外は、武豊騎手が形容したまさに“飛ぶ”様な走りで圧勝の連続でした。凱旋門賞でも勝てると思っていたファンがほとんどだっただけに、あの敗戦はショック以外の何物でもなかったですね。それでも、引退後に数々の名馬を輩出し日本競馬のレベルを大きく底上げした貢献度も歴代でトップだったと思います。
2004年 ゼンノロブロイ
ある意味稀有な存在と言えばゼンノロブロイ。2000年にテイエムオペラオーが古馬三冠を成し遂げて以降、唯一の同一達成馬が同馬なのであります。そして、手にしたタイトルがこの3つだけという、本当に2004年の秋に無双モードへ入った旬の1頭だったんですね。尚、その鞍上は短期免許で来日した外国人のパイオニアであるO.ペリエ騎手。この人が乗れば馬が見違える様に強くなっていたのは言うまでもありません。
2002・2003年 シンボリクリスエス
2002、2003年に連続で年度代表馬に輝いたのはシンボリクリスエス。古馬になってから圧倒的な競馬で古馬中距離戦線で活躍、有馬記念の連覇を含むGⅠ4勝を獲得しました。藤沢和雄厩舎×O.ペリエの最強チームがまさに中央競馬を席巻するシーンが定番になったコンビですよね。引退レースとなった有馬記念では2着のリンカーンに何と9馬身差を付ける驚異的な強さで有終の美を飾っています。
2001年 ジャングルポケット
2001年に3歳馬ながら堂々と選出されたジャングルポケット。その年に日本ダービーとジャパンカップを制し、2400mのビッグタイトルを手にした大の東京巧者です。父トニービン産駒でまさに左回りでは無類の強さを誇った1頭でありました。同期のライバルにアグネスタキオン、ダンツフレームなどのメンバーがおり、クラシック戦線を盛り上げ角田晃一騎手をダービージョッキーにした偉大なる競走馬です。
2000年 テイエムオペラオー
言わずもがな、2000年はテイエムオペラオーが鮮烈な記録で堂々の選出。7戦7勝の年間無敗、秋は天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念の古馬三冠も史上初めて達成し確固たる政権を打ち立てました。まだ若かった和田竜二騎手と共に歴戦を戦い抜く姿はまさに圧巻の無敗ロードでした。メイショウドトウとは生涯のライバルとして、幾多の名勝負を演じたのは言うまでもありません。
まとめ
以上、2000年以降に選出された歴代の年度代表馬まとめでした。
やはりそうそうたるメンバーが名を連ねてますよね。その中でもやはり一番偉大な功績と言えるのはロードカナロアでしょうか。これだけの記述でも短距離のGⅠ馬が選出されているのはロードカナロアのみ。如何に、当時の強さが際立っていたのかが分かりますよね。
さて、2018年は完全にアーモンドアイで確定で良いと思います。牝馬三冠達成の上、ジャパンカップを世界レコードで勝てば誰も文句の付けようがありません。2018年末で暫定ですが更新しておきます。
やはりそうそうたるメンバーが名を連ねてますよね。その中でもやはり一番偉大な功績と言えるのはロードカナロアでしょうか。これだけの記述でも短距離のGⅠ馬が選出されているのはロードカナロアのみ。如何に、当時の強さが際立っていたのかが分かりますよね。
さて、2018年は完全にアーモンドアイで確定で良いと思います。牝馬三冠達成の上、ジャパンカップを世界レコードで勝てば誰も文句の付けようがありません。2018年末で暫定ですが更新しておきます。
父馬:ロードカナロア
母馬:フサイチパンドラ
母父:サンデーサイレンス
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング
通算成績:7戦6勝(6-1-0-0)
主な戦績:牝馬三冠、ジャパンカップなど