小倉2歳ステークス2018の結果

 

小倉2歳ステークス2018の動画

 

レース回顧

 
人気馬セプタリアンがゲート内で暴れて外枠発走。各馬横一列のスタートを切ると最内枠のチュウワフライヤーが押し出される様にして先頭へ。前半3ハロンは33秒前半の厳しい流れ、そこを番手から抜け出したファンタジストが後続を寄せ付けない走りで完勝し2連勝で重賞タイトルを獲得。シングルアップやルチアーナミノルなどの上位人気馬は為す術無く敗退。代わって台頭したアズマヘリテージ、ミヤジシルフィードの人気薄2頭が入り3連単は60万円オーバーの大万馬券となった。ロードカナロア産駒は今世代早くも重賞2勝目、絶好調は続く。
 

勝ち馬ファンタジスト

 
ファンタジスト

ファンタジスト

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:ディープインアスク
母父:ディープインパクト
所属:梅田智之厩舎(栗東)
生産:ShallFarm
馬主:廣崎利洋

通算成績:2戦2勝 (2-0-0-0)
主な戦績:小倉2歳ステークスなど
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新馬、小倉2歳ステークス共に番手から抜け出し危なげない走りで勝利を飾ったファンタジスト。クラスが変わっても自分の競馬を100%出せるセンスの高さは特筆モノだろう。ロードカナロア×ディープインパクトという現代の日本競馬における最高クラスの掛け合わせ、距離もまだ伸びて問題ないだろうしマイルまでは同様の活躍が見込めそうだ。今後の課題は成長力だろうが、近年の同レース勝ち馬は3歳以降も活躍しているイメージ。同馬も単なる早熟馬では無く、ある程度の走りが期待出来る。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ファンタジスト
◯シングルアップ
▲ルチアーナミノル
セプタリアン
△ジャカランダシティ
ブルベアオーロ
チュウワフライヤー
×エイシンノホシ
ミヤジシルフィード
アズマヘリテージ
 

馬連:想定11点:×不的中、三連単:想定192点:×不的中

 
本命対抗は上位4頭のどれでも良かっただろう。連下は単勝20倍未満、紐は単勝30倍未満もアズマヘリテージは含めれる要素があったので含んでいる予想が理想の予想だっただろう。
 

全着順結果

 
                 
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 道永 田中 結城 浜野 単勝オッズ
1 6 ファンタジスト 54.0 武豊 ---- 1:08.9 5.2
2 9 アズマヘリテージ 54.0 荻野極 ---- 1.3/4 × 114.5
3 8 ミヤジシルフィード 54.0 和田 ---- クビ 29.3
4 10 アーデントリー 54.0 太宰 ---- クビ 112.7
5 1 チュウワフライヤー 54.0 川又 ---- クビ 18.7
6 5 シングルアップ 54.0 松山 ---- ハナ 3.9
7 13 タガノジェロディ 54.0 鮫島駿 ---- クビ 51.9
8 3 ルチアーナミノル 54.0 浜中 ---- 1 4.9
9 12 ブルベアオーロ 54.0 ---- クビ 14.3
10 14 ジャカランダシティ 54.0 Bアヴ ---- 1.3/4 9.9
11 2 エイシンノホシ 54.0 酒井 ---- 1.1/2 25.2
12 11 タムロドリーム 54.0 川須 ---- 1.1/2 65.6
13 7 カシノティーダ 54.0 高倉 ---- 5 179.0
14 4 セプタリアン 54.0 北村友 ---- 3/4 5.3


 

危険な人気馬結果 ファンタジスト→1着(3人気)

 
既に2戦走っている人気馬が飛び、2戦目だったファンタジストが最も落ち着いたレース運びで完勝するという皮肉な結果に。とは言え、血統込みで一番奥がありそうなのもこの馬だろう。今回は見誤ったが、今後は安定感のある走りで何度も馬券圏内に入って来そうな1頭だ。
 

穴馬予想結果 アーデントリー→4着(12人気)

 
やや後手を踏んだ前半だったが鞍上込みで落ち着いた追走。道中はロスの無い内々で進み、直線も馬群を割って上がって来る好内容の競馬。最後はクビ差及ばず4着に終わってしまったが、明らかに今回は人気が無さ過ぎだったと言える。自己条件に戻れば確勝級だろう。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ④⑤-①③⑥⑧⑫⑭ 不的中
単勝 6 520円 枠連 4-6 4,290円
複勝 6 240円 ワイド 6-9 7,120円
9 1,890円 6-8 1,840円
8 680円 8-9 12,540円
馬連 6-9 29,650円 馬単 6→9 40,230円
三連複 6-8-9 115,730円 三連単 6→9→8 627,690円


 

編集部の回顧

 
こちらは正直出てみないと分からないレースだったので、まず荒れ予想をするべきだっただろう。結果出足良くそのままラクにいったファンタジストは武豊騎手さすがの騎乗。もう一つ二つ印をあげるべきだった。ミヤジシルフィードは圏内予想だったので驚かないが、アズマヘリテージは鞍上には悪いがヘグりの印象強くノーマーク。今回上手く内をすくった乗り方をみて荻野極騎手を見直した一戦となった。(道永)
 
マイルールの『2歳戦は2戦以上好走を続けた馬を中心に展望』という法則が見事に崩れた1戦。シングルアップ、セプタリアンの上位人気馬はあっけなく敗退。ノーマーク馬ががっつり絡んで気が付けば大万馬券炸裂となった。2歳戦は本当に難しいと痛感したレース。それにしてもロードカナロア産駒は凄い。(田中)
 
1着△ファンタジスト、2着△アズマヘリテージ、3着△ミヤジシルフィード。
全て連下評価馬で占められ3連単は60万超え…。うーん、何とも言葉にならず。(結城)
 
予想は全くの大ハズレだったんですけれど、1戦1勝馬が上位を占めてくれたのが少しだけ救いといいますか、予想の視点としては悪くなかったのかな、と。時計は平凡で低調なレースでしたが、勝ったファンタジストは前崩れの中を押し切ったという点で評価できるのではないでしょうか。間隔が開いていたとはいえ、夏場にしっかりと乗り込んでいてのプラス16kgを見たときは本命にすればよかったと思いましたし。2着のアズマヘリテージはピッタリとインを立ち回れたことが大きかったですね。遅い時計にも助けられ、最終週でも外差し馬場にはなっていなかったのもあり、色々と恵まれました。逆に本命にしたジャカランダシティは大外を回らざるを得ない形になってしまい、あれだけロスが多い競馬をしてしまってはさすがに厳しいですね。(浜野)
 

小倉2歳ステークス2018の予想

 

◎シングルアップ

 
シングルアップ

シングルアップ

牡馬

父馬:キンシャサノキセキ
母馬:ラフアップ
母父:クロフネ
所属:寺島良厩舎(栗東)
生産:坂東牧場
馬主:シルクレーシング

通算成績:2戦2勝 (2-0-0-0)
主な戦績:フェニックス賞など
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新馬、フェニックス賞を連勝中、メンバーで唯一の2勝馬となるシングルアップ。当然ながら本命候補に挙がる訳だが、それ以上に前走の大幅な馬体増で勝ち切った所を評価したい。ある意味で休み明けを叩き台にした前走だったが、それでも能力の高さで他馬を完封。更に良化の余地がある事を考えればここは不動の存在だ。
 

○セプタリアン

 
セプタリアン

セプタリアン

牡馬

父馬:キングヘイロー
母馬:リビングプルーフ
母父:ファルブラヴ
所属:池添学厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己

通算成績:2戦1勝 (1-1-0-0)
主な戦績:2歳未勝利
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新馬戦2着の後、折返しの未勝利戦を楽逃げして勝ち上がったセプタリアン。その2走目は重馬場で1分9秒3と出色の時計を叩き出しており、まだまだタイムも縮められる余裕っぷりが目に付いた。何より半姉テトラドラクマはクイーンカップを制した重賞馬。大舞台で力を発揮する血は脈々と受け継がれているだろう。
 

▲ルチアーナミノル

 
ルチアーナミノル

ルチアーナミノル

牡馬

父馬:ルーラーシップ
母馬:シーザバッドガール
母父:Giant's Causeway
所属:本田優厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉岡實

通算成績:2戦1勝 (1-1-0-0)
主な戦績:2歳未勝利
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未勝利を見事なパフォーマンスで逃げ切ったルチアーナミノル。その時の勝ちタイムが、週は違えどシングルアップのフェニックス賞よりも速く今回のメンバーでは随一の快速馬だ。スンナリと先手を奪えれば主導権を握ってそのまま後続を寄せ付けない走りを期待したい。
 

▲ジャカランダシティ

 
ジャカランダシティ

ジャカランダシティ

牡馬

父馬:ヨハネスブルグ
母馬:クラヴェジーナ
母父:アグネスタキオン
所属:牧浦充徳厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己

通算成績:1戦1勝 (1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
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6月の新馬戦では今回人気想定のセプタリアン以下を完封して勝ち上がって来たジャカランダシティ。その後は無理使いせず、一旦リフレッシュ。馬の成長を促しつつ再調整をかけて小倉2歳ステークスを目標に駒を進めて来た。まだまだ成長も見込め、そのスピード力が上がっていればここでも好勝負必至の素材だろう。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 
                 
馬番 出走馬 性齢斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城 浜野 予想オッズ
1 チュウワフライヤー 牝254.0 川又 ---- 30.7
2 エイシンノホシ牝2 54.0 酒井 ---- 90.5
3 ルチアーナミノル牝2 54.0 浜中 ---- 4.4
4 セプタリアン牡2 54.0 北村友 ---- 5.4
5 シングルアップ牡2 54.0 松山 ---- 2.5
6 ファンタジスト牡2 54.0 武豊 ---- 3.4
7 カシノティーダ牝2 54.0 高倉 ---- 134.0
8 ミヤジシルフィード牡2 54.0 和田 ---- 15.6
9 アズマヘリテージ 牝2 54.0 荻野極 ---- × 87.8
10 アーデントリー 牡2 54.0 太宰 ---- 110.0
11 タムロドリーム 牝2 54.0 川須 ---- 53.2
12 ブルベアオーロ 牡2 54.0 ---- 41.2
13 タガノジェロディ 牡2 54.0 鮫島駿 ---- 67.0
14 ジャカランダシティ 牡2 54.0 Bアヴ ---- 16.4


 

危険な人気馬 ファンタジスト(想定2人気)

 
単純に人気が予想されるシングルアップ&ルチアーナミノルとのタイム差比較の問題。両馬よりも1秒以上持ちタイムが遅く良馬場なら8秒台前半の決着が予想される小倉2歳ステークスにおいて一番の不安材料を抱えている同馬が最もリスキーな存在だ。
 

穴馬予想 アーデントリー(想定13人気)

 
フェニックス賞3着馬が何故ここまで不人気なのかも分からないが、実際に当日もこれに近いのなら美味しい穴馬だろう。持ちタイムも上位、積極的に狙って行きたい。如何にも小倉2歳ステークスで穴を開けそうな太宰騎手が乗っているのも心揺さぶられる。
 

編集部の見解

 
◎ルチアーナミノル、一勝馬ばかりのスプリントで毎年ガチガチにはならないところが難しいが、前走同じ小倉で完勝。今回の中では一番印象のある勝ち方だった。先行有利なこのレースで期待も大きい。○セプタリアン、この馬も前から押し切り、気付けば2着との差は開いていった強い内容。本命といったいったになったらそのままいくのでは。▲シングルアップ、今回唯一の二勝馬。前走も完勝だったしここは人気の一角だろう。レベルがあがる点で単穴に下げたが普通に買っても驚かない。(道永)
 
普通に2勝の実績をあげているシングルアップが本命で良いだろう。何も疑う余地は無し。血統的な魅力も込みで対抗にセプタリアン。時計もまだまだ縮められるし、逆転するならこの馬しかいない。後は連下にそれとなく流して堅めの配当でもしっかり勝ち切りたい。(田中)
 
2着までならどれがきても全く不思議ない大混戦。そんな中、本命はフェニックス賞勝ち馬のシングルアップ。逃げてよし、控えてよしでセンス抜群。3戦無敗で重賞制覇へ。対抗セプタリアン。初戦はジャカランダシティの2着も目を瞠る末脚。2戦目に逃げて3馬身半差圧勝もハナにこだわるタイプでもない。単穴にルチアーナミノルとジャカランダシティ。前者は2戦目小倉での勝ち上がりだが、その時計はフェニックス賞より速く上がりも優秀。後者は初戦阪神での逃げ切り勝ち、ここでアヴドゥラがどんな手綱さばきを見せるか。(結城)
 
外れてしまったとはいえ、新潟2歳ステークスでは間隔を開けた1戦1勝馬が2、3、4着に来てはくれたので、小倉2歳ステークスも同じスタンスでいきます。やはり今年の酷暑は異常でしたからね。シンプルに、阪神の新馬を勝ったジャカランダシティが◎、中京の新馬を勝ったファンタジストが〇になります。小倉の新馬組で1分8秒台で勝った馬がいないので、以下はフェニックスステークスの1、2着で▲シングルアップ、△チュウワフライヤーです。最後に好時計で未勝利を勝ったルチアーナミノルにも△をうちます。(浜野)

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