小倉記念2018の結果

 

小倉記念2018の動画

 

レース回顧

 
逃げたマウントゴールドが平均ペースで馬群を引っ張る展開。その直後、1番人気トリオンフが併走する形で番手、以下散り散りになって追走となった。4コーナーで早くもトリオンフが単独先頭に立つと、直線でも後続に影をも踏ませぬ走りで快走。2着サトノクロニクルに3馬身差を付ける内容で、レコードタイムのおまけ付きで勝利。3着に逃げ粘ったマウントゴールドが入線。ストロングタイタンは心房細動の影響で大差の最下位に敗退している。武豊騎手、単独最多勝となる同レース4勝目を飾った。
 

勝ち馬トリオンフ

 
トリオンフ

トリオンフ

セン馬

父馬:タートルボウル
母馬:メジロトンキニーズ
母父:ダンスインザダーク
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:レイクヴィラファーム
馬主:KTレーシング

通算成績:16戦6勝(6-4-0-6)
主な戦績:小倉記念、小倉大賞典など
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外枠からスッと逃げ馬の直後を追走、直線入り口で軽く仕掛けて楽々先頭に立つと、そのまま後続を引き離してレコードVを飾ったトリオンフ。競馬ぶりを見てもここでは1枚格が違う走りで、秋の大舞台に弾みを付ける勝利となった。これで小倉コースは4戦3勝と絶好の相性を誇る。完全に本格化した内容と言って良く、鞍上の武豊騎手も『キレイな走りでキレイな馬。これからまだ良くなりそうな感じもしますね』と絶賛のコメントを残していた。間違いなくタートルボウルの代表産駒だろう。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎トリオンフ
◯サンマルティン
▲サトノクロニクル
ストロングタイタン
△マウントゴールド
×ストーンウェア
マイネルサージュ
レイホーロマンス
キョウヘイ
キンショーユキヒメ
 

馬連:想定7点:◯勝利、三連単:想定128点:△的中

 
本命はトリオンフ1択だが対抗は、上位のどれかで良かっただろう。単穴は、単勝5倍以下、連下は単勝10倍以下で馬連想定は上位のみで良かったが紐は単勝50倍以下とほぼ全馬を想定するのが理想だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:103.8 ※想定RR:103.9

 
                             
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 11 トリオンフ 57.0 武豊 112.2 1:56.9R 3.3
2 10 サトノクロニクル 57.0 Mデム 108.3 3 4.3
3 7 マウントゴールド 54.0 浜中 103.0 クビ 9.8
4 2 レイホーロマンス 51.0 北村友 99.0 1.1/4 23.9
5 3 ストーンウェア 54.0 蛯名 99.5 クビ 12.6
6 9 エーティーサンダー 51.0 荻野極 97.0 1/2 × 155.3
7 12 サンマルティン 56.0 池添 103.0 クビ 4.9
8 1 キョウヘイ 55.0 高倉 105.7 クビ 30.3
9 5キンショーユキヒメ 54.0 秋山 101.1 1.1/2 × 43.7
10 6 マイネルサージュ 56.0 和田 101.7 1.1/4 × 21.3
11 8 メドウラーク 56.0 丸田 99.4 1.1/2 59.7
12 4 ストロングタイタン 57.0 Bアヴ 101.0 大差 5.7


 

危険な人気馬結果 サトノクロニクルー→2着(2人気)

 
追走に手間取ったサトノクロニクルだが、M.デムーロ騎手の懸命の追いに応えて2着入線。コメントでも『距離が短いと感じた』とある様に、やはり2400m以上の長距離砲という事だろう。適性外の距離でも馬券圏内に入れる辺りは地力が高い証明か。
 

穴馬予想結果 ストーンウェア→5着(6人気)

 
ちょうど隊列の中間、ポジション的には絶好の位置でレースを進めたストーンウェア。しかし、前の馬が33秒台でまとめてしまった為、自身が上がり33秒7の脚を使っても5着入線が精一杯だった。さすがに行った行ったの競馬でレコード駆けされては仕方あるまい。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑩⑪-③④⑥⑦⑫ 的中
単勝 11 330円 枠連 7-8 450円
複勝 11 130円 ワイド 10-11 320円
10 170円 7-11 610円
7 250円 7-10 890円
馬連 10-11 790円 馬単 11→10 1,500円
三連複 7-10-11 2,880円 三連単 11→10→7 10,700円


 

編集部の回顧

 
本命トリオンフが何度走っても1着は譲らないと言わんばかりの快勝で重賞2勝目をゲット。対抗のサンマルティンは気の荒さが走りにムラを出しているイメージか。ストロングタイタンは心房細動の影響で最下位、マイネルサージュは不可解な競馬。結果、トリオンフの1強状態だった。3着マウントゴールドはトリオンフのプレッシャーの中で3着に粘るという事は重賞クラスの証明だろう。
 
馬連、3連単共に的中するもガミリ。3着馬も5番人気ながら単勝オッズは10倍を切る堅い決着。(結城)
 
前半5ハロンと後半5ハロンの差が3秒1もあるスローの前残り決着。武豊騎手がペースをつくると往々にしてこのパターンになりますね。トリオンフの楽勝でした。本命にしたサトノクロニクルが最後に何とか2着に上がってくれてよかったです。出ムチをくれて先行したデムーロ騎手の判断が功を奏しました。3着のマウントゴールドは浜中騎手が武豊騎手のペースに上手く乗っかることができました。展開利が大きかったですね。サンマルティンはあんな位置で競馬をするとは思ってもみなかったです。前走の差し切りの印象が強く残って、池添騎手が終い勝負にこだわっちゃいましたかね。(浜野)
 

小倉記念2018の予想

 

◎トリオンフ

 
トリオンフ

トリオンフ

セン馬

父馬:タートルボウル
母馬:メジロトンキニーズ
母父:ダンスインザダーク
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:レイクヴィラファーム
馬主:KTレーシング

通算成績:15戦5勝(5-4-0-6)
主な戦績:小倉大賞典など
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鳴尾記念ではストロングタイタンのレコード駆けに屈したトリオンフ。そこから無理をせずじっくりと立て直しを図り、また得意の舞台である小倉コースで重賞2勝目を狙う。今回は同舞台を知り尽くす武豊騎手を鞍上に配し必勝態勢。その前走で負けたストロングタイタンは、その後宝塚記念を経由している事からもローテーション的に有利なのはこちらではないだろうか。
 

◯サトノクロニクル

 
サトノクロニクル

サトノクロニクル

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:トゥーピー
母父:Intikhab
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サトミホースカンパニー


通算成績:12戦3勝 (3-4-1-4)
主な戦績:チャレンジカップなど
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GⅠでも1枚足りないものの、GⅡ以下では安定して力を発揮するサトノクロニクル。とは言え、昨年の有馬記念もキタサンブラックから0秒7差とそこまで大きくも負けていない。ローカルのGⅢなら特に大威張りの存在として考えても良いだろう。M.デムーロ騎手を確保したというだけでもかなりのアドバンテージになる筈だ。
 

▲ストロングタイタン

 
ストロングタイタン

ストロングタイタン

牡馬

父馬:Regal Ransom
母馬:Titan Queen
母父:Tiznow
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:Northern Racing
馬主:シルクレーシング

通算成績:17戦6勝(6-3-0-8)
主な戦績:鳴尾記念など
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宝塚記念はさすがに一流馬相手に最後力尽きたストロングタイタン。しかし、前々走ではトリオンフを降してレコード勝ちと走りにムラッ気はあるものの勝ち切る時は強い競馬をする読みにくい1頭か。昨年の小倉記念でも1番人気に支持されながら8着というケースもあるだけに、ピンかパーの結果を想定して馬券に反映させるのが吉。
 

▲サンマルティン

 
サンマルティン

サンマルティン

セン馬

父馬:ハービンジャー
母馬:ディアデラノビア
母父:サンデーサイレンス
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:14戦6勝 (6-1-0-7)
主な戦績:小倉記念2着など
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前走の都大路ステークスで見事な差し切り勝ちを収めたサンマルティン。昨年の小倉記念でもタツゴウゲキ相手に惜しい2着と、重賞でもあと一歩の所まで来ている実力馬である。セン馬だけに夏に強い体質でもあり、この小倉の舞台で一気に弾ける可能性は高い。池添騎手が同馬を2走連続で覚醒させる事が出来れば頭まで十分に有り得る。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:103.9

 
評価上位のトリオンフ、サトノクロニクル、ストロングタイタイン、サンマルティンが中心で崩れても1角崩れだろうから手堅くいくべきかもしれないがその1角が難解なので結果的に手広くいくしかないレースかもしれない。
 
                                 
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 キョウヘイ 牡4 55.0 高倉 104.6 19.7
2 レイホーロマンス 牝5 51.0 北村友 97.8 19.3
3 ストーンウェア 牡6 54.0 蛯名 97.0 36.0
4 ストロングタイタン 牡5 57.0 Bアヴ 104.8 5.7
5 キンショーユキヒメ 牝5 54.0 秋山 100.0 × 25.3
6 マイネルサージュ 牡6 56.0 和田 101.8 × 13.7
7 マウントゴールド 牡5 54.0 浜中 94.0 13.7
8 メドウラーク 牡7 56.0 丸田 100.6 42.4
9 エーティーサンダー 牡5 51.0 荻野極 90.0 × 184.2
10 サトノクロニクル 牡4 57.0 Mデム 107.1 3.2
11 トリオンフ セ4 57.0 武豊 108.8 2.7
12 サンマルティン セ6 56.0 池添 103.5 5.6


 

危険な人気馬 サトノクロニクル(想定2人気)

 
基本的にGⅠ以外は鉄板の安定感を誇るサトノクロニクル。しかし、それらがほぼ中央の広いコースでの実績であり、唯一負けたGⅢが福島コース。今回の小倉競馬場も初参戦という事で、ローカル独特の流れや忙しさに対応出来ずあっさりと崩れるシーンも想定しておきたい。
 

穴馬予想 ストーンウェア(想定10人気)

 
前走のメイステークスでは1着ダイワキャグニー、3着サトノアーサーの間に割って入ったストーンウェア。力関係を考えれば十分に重賞でも上位争い出来ると判断して良い。蛯名騎手も史上6人目の全場重賞制覇の偉業達成に意気込んでいる様で、アッと驚く配当を演出するのなら同馬か。
 

編集部の見解

 
小頭数になったが、夏ローカルと小倉巧者から選びたい。その中で◎トリオンフから入る。重賞実績と小倉実績は申し分なく、圏外になる想像はし難い。流れるレースにならないと持ち味が出ない当馬に取って、確固たる逃げ馬不在は懸念材料だが、豊Jがどう乗るか。思い切って逃げてもいいかも。○キンショーユキヒメをあえて対抗に。ムラのある馬だが走る気が出れば穴を開ける可能性も。稽古の映像がないのが残念だが、夏の最終は軽めが多い中最終までビシビシ追われたようで、秋山に再び手が戻ったのも良い。▲サトノクロニクルはGⅠ大敗後の重賞で好走傾向。元々力はある馬だしチャレンジカップを制したミルコ騎手とのコンビは心強い。(道永)
 
コース相性、格、ローテーションを考えてもトリオンフが崩れる事は想定しにくい。武豊騎手を擁しての参戦なら尚の事。対抗にはセン馬で復調したサンマルティン、昨年の恨み晴らさでおくべきか。対抗にストロングタイタンとマイネルサージュを。サトノクロニクルは4月以来という事と、3000m以上を2戦続けての小倉2000mという臨戦過程も考えて連下に評価を下げた。(田中)
 
本命は3頭出しの池江勢からサトノクロニクル。3歳暮れのチャレンジカップでは年長馬相手に重賞勝ち。ここ3戦は相手も強かったが距離も長かった。鉄砲が利き、適距離のここなら。対抗トリオンフ。小倉は3戦2勝で小倉大賞典勝ちの得意舞台。単穴にはストロングタイタンとサンマルティン。前者は鳴尾記念でトリオンフを下し、小倉2週目の芝で時計勝負なら。後者は昨年2着馬で今年も早め小倉入り。前走負かしたエアアンセムはその後函館記念勝ち。(結城)
 
ハンデ差が極端ではないだけに印をつけた4頭が抜けている。あとは順番をどうつけるかだけ。小倉大賞典の54kgから3kg増になる▲トリオンフよりもチャレンジカップの55kgから2kg増になる◎サトノクロニクルのほうが同じ57kgでも評価は上になる。この4歳馬2頭に割って入るのが56kgで1kgもらった格好の〇サンマルティン。△ストロングタイタンは元々は勝ちきれないタイプの難しい馬で、テン乗りになるアブドゥラ騎手が不安要素で印を下げた形。(浜野)

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