宝塚記念2018の結果

 

宝塚記念2018の動画

 

レース回顧

 
予想通り、サイモンラムセスが先手を主張しハナへ。各馬それぞれのポジションを取るも人気のサトノクラウン、キセキはほぼ最後方の位置で追走し序盤から荒れる気配。前半1分を切るペースで馬場状態を考えれば前には厳しい展開となった。3コーナーからサトノダイヤモンドが捲りを見せ一気に馬群が動き出し直線コースへ。インの絶好位で脚を溜めたミッキーロケットが一瞬の脚で突き抜けると、最後は外から追い込んだワーザーの追撃をクビ差振り切って念願のGⅠ制覇を飾った。3着にノーブルマーズが入線し、3連単は50万円弱の大万馬券が炸裂。
 

勝ち馬ミッキーロケット

 
ミッキーロケット

ミッキーロケット

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:マネーキャントバイミーラヴ
母父:Pivotal
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:野田みづき

通算成績:22戦5勝(5-6-0-11)
主な戦績:宝塚記念など
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道中はピッタリと内ラチ沿いの経済コースを取ったミッキーロケット。ちょうど逃げ馬の後ろで追走し、外目の各馬を見ながらスムーズに運べたのが大きかっただろう。サトノダイヤモンドのロングスパートも慌てずに対応出来た事が勝因の1つで、内から楽に位置を押し上げると直線は悠々と先頭へ。外から伸びたワーザーにもかわされる事無く、最後までしっかりと脚を使って快勝。阪神競馬場では馬が違うかの様に走りも一変する。神戸新聞杯でサトノダイヤモンドに肉薄したシーンが蘇る1戦だった。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎サトノダイヤモンド
◯キセキ
▲ヴィブロス
パフォーマプロミス
ダンビュライト
サトノクラウン
ミッキーロケット
△ストロングタイタン
ゼーヴィント
ワーザー
×ステファノス
ノーブルマーズ
スマートレイアー
 

馬連:想定17点:◯勝利、三連単:想定693点:◯勝利

 
本命は結果どうあれ信頼馬がいなかった以上サトノダイヤモンド。対抗は人気馬から選択でよかっただろう。単穴は単勝14倍未満、連下は単勝15倍未満、紐は単勝60倍未満を想定が理想だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:110.5 ※想定RR:112.6

 
                                            
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印  伴  結城 浜野清水 単勝オッズ
1 4 ミッキーロケット 58.0 和田 112.7 2:11.6 13.1
2 13 [外]ワーザー 58.0 Hボウ ----- クビ 14.9
3 2 ノーブルマーズ 58.0 高倉 107.5 3 × × 40.0
4 10 ヴィブロス 58.0 福永 110.3 クビ 6.5
5 8 ダンビュライト 58.0 武豊 113.6 1.1/4 10.3
6 3 サトノダイヤモンド 58.0 Cルメ 117.5 1/2 3.9
7 1 ステファノス 58.0 岩田 111.5 ハナ × × 39.5
8 16 キセキ 58.0 Mデム 110.3 クビ 5.7
9 7パフォーマプロミス 58.0 戸崎 107.3 3/4 8.5
10 14 スマートレイアー 56.0 松山 109.3 アタマ 55.9
11 5 ストロングタイタン 58.0 川田 104.8 1 × 14.5
12 9 サトノクラウン 58.0 石橋 113.8 クビ 11.9
13 6 アルバート 58.0 藤岡康 108.0 3.1/2 138.2
14 15ゼーヴィント 58.0 池添 104.1 7 × × 14.6
15 12 タツゴウゲキ 58.0 秋山 100.8 クビ 166.0
16 11 サイモンラムセス 58.0 小牧 90.0 7 69.4


 

危険な人気馬結果 キセキ→8着(2人気)

 
終始、後方ままで終わったキセキ。やはり折り合いに気を使って後ろでジッと待機の策しかさすがのM.デムーロも対応出来なかったのだろう。直線コースでは内を突くも、割って出て来られる様な勢いも無く可もなく不可もなく8着という平凡な結果に。一度きっちりと立て直しが必要か。
 

穴馬予想結果 サイモンラムセス→16着(14人気)

 
俄然とハナを奪って行ったが、番手のタツゴウゲキにびっしりとマークされる形で重賞馬のプレッシャーに負けてしまったサイモンラムセス。そうそうGⅠは甘く無かったという事だろう。時計だけ見れば普通に走れていてもおかしくないが、そこは目に見えない重圧を耐えなければいけないのが大舞台。自己条件に戻って頑張ってもらおう。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ③⑧-④⑦⑨⑩⑯ 不的中
単勝 4 1,310円 枠連 2-7 2,110円
複勝 4 390円 ワイド 4-13 3,450円
13 550円 2-4 3,540円
2 790円 2-13 7,160円
馬連 4-13 9,200円 馬単 4→13 19,630円
三連複 2-4-13 93,450円 三連単 4→13→2 492,560円


 

編集部の回顧

 
馬場状態からメンバー構成含め難解な一戦でした。上位人気馬が馬券に絡まなかった割に思った程配当がつかずに、私以外の皆様は馬券上手だと再認識。勝ったミッキーロケットは外が伸びない昨日の馬場で好枠からよく伸びた。驚いたのは2着のワーザー。マイナス20kg台の出走で上がり最速で2着。これくらいタフではないと世界と戦えないと言うことか。(伴)
 
勝ったのは△ミッキーロケット。調教でも動いており連下評価としたが、勝ち切るまでは想定外。2着に無印ワーザー。アウェイでは日本馬にかなわないと見て無印にしたが、あの馬体減で首差まで追い詰めたのだからさすがの実力。3着×ノーブルマーズ。これが拾えていただけに◎サトノダイヤモンド6着、○ダンビュライト5着がただただ虚しい。(結城)
 
レーシングプログラムの裏表紙、テイエムオペラオーかぁ、と思った時はすでに遅し…。ということは置いておいて、5F通過59.4で昨年より1.2速いものの、決着時計は昨年より0.2遅い。勝ったミッキーロケットは昨年より自身の時計を0.7、上がり3Fを0.6短縮している。馬場は同じ稍重でも昨年より0.5くらいかかる馬場だったことを踏まえると地力アップと好調さがわかる。他の有力馬が不安を抱えていた中では王道路線の天皇賞0.2差4着は価値があったということ。2着ワーザーは渋った馬場は合っていたし香港カップ2着から実力的には通用するのはわかっていたが、『来たらごめんなさい』で無視していたので、これは納得。本命にしたヴィブロスは前半掛かって、ラストはジリジリ。距離が長かったと思わせる敗戦。予想も馬券もお話しにならないボロボロの結果なのですが、大阪杯では本命にしていたのにも関わらず今回は無印にしたサトノダイヤモンドが、皆さん全員本命の中で思った通り飛んでくれたことだけは良かったです…笑(浜野)
 
ここでミッキーロケットが勝つとは…。GⅡならまだしもGⅠですからね。グランプリレースは得てして思わぬ馬が勝ったり連対したり、ありますね。今年もオペラオーが亡くなったということで、騎手に注目すべきだった(もちろん勝ち馬が強かったのは当然ですが)のでしょうか。実は昨年の有馬記念で馬連予想が的中したのですが、その時の予想のベースになったのは語呂合わせでした。引退が決まっていた最後のレース、キタサンブラックの名前の中にヒントが隠されていました。そうです”サンブラック”、つまり馬番”サン”、帽子の色”ブラック”自ずと答えは明確です。2枠3番のクイーンズリングにたどり着きました。前年のエリ女を制した馬、おまけに人気が落ちていて格好のねらい目でした。能力や、展開だけではない説明のつかないファクターもグランプリレース(以外でも?)では欠かせないのかもしれませんね。(清水)
 

宝塚記念2018の予想

 

◎サトノダイヤモンド

 
サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンド

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:マルペンサ
母父:Orpen
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:里見治

通算成績:14戦7勝(7-1-3-3)
主な戦績:菊花賞、有馬記念など
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昨年の凱旋門賞遠征以来、全盛期の輝きを失いつつあるサトノダイヤモンド。能力の衰えというよりもメンタル的な崩れが影響しているのだろう。今年に入って金鯱賞、大阪杯と人気をしながら凡走しているのは非常に歯がゆいばかりだ。しかし、今回じっくりと立直し馬の走る気を促す様に調整をかけて来た陣営。最終追い切りでは今までよりもピリッとした動きで復調気配を見せているとの事。絶対王者の復権に大いに期待したい。
 

◯ダンビュライト

 
ダンビュライト

ダンビュライト

牡馬

父馬:ルーラーシップ
母馬:タンザナイト
母父:サンデーサイレンス
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:13戦3勝(3-1-3-6)
主な戦績:AJCCなど
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重馬場になればダンビュライトの出番だろう。元よりキレるタイプではないだけに、宝塚記念時の荒れ馬場は最高の舞台となる。加えて土曜の雨予報で更に下が悪化、ドロドロの状態になってもパフォーマンスが落ちないとなれば同馬の浮上も十分。それを度外視しても昨年のクラシック時より遥かに力を付けているのは走りを見て明らかだ。武豊騎手に手綱が戻って大番狂わせはあるか。
 

▲サトノクラウン

 
サトノクラウン

サトノクラウン

牡馬

父馬:Marju
母馬:ジョコンダⅡ
母父:Rossini
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:サトミホースカンパニー

通算成績:18戦7勝(7-1-1-9)
主な戦績:宝塚記念、香港ヴァーズなど
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前年の宝塚記念覇者サトノクラウン。この馬もダンビュライト同様、馬場の悪化で実力を発揮するタイプ。上がり勝負に不向き故タフな力比べでこその馬。昨年はM.デムーロ騎手が向正面で一旦前に行きペースを速めて上がりをかけさせるトリッキーな騎乗で制覇しているが、今年は石橋脩騎手に乗り替わったのがポイントだろう。条件が整い、上手くエスコート出来れば連覇も有り得る。
 

▲ヴィブロス

 
ヴィブロス

ヴィブロス

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ハルーワスウィート
母父:Machiavellian
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:佐々木主浩

通算成績:13戦4勝(4-4-0-5)
主な戦績:秋華賞、ドバイターフなど
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ドバイターフ帰りのヴィブロス。国外で一流牡馬相手に善戦している事を考えてもここは同等の評価が必要か。秋華賞以来の結成となる福永祐一騎手とのコンビ。昨年のシュヴァルグランで騎乗ミスと言われた汚名を挽回出来るチャンスと言えるだろう。何より、2013年から5年連続でディープインパクト産駒の牝馬が馬券に絡んでいるという強力なデータが好走を後押ししている。
 

▲キセキ

 
キセキ

キセキ

牡馬

父馬:ルーラーシップ
母馬:ブリッツフィナーレ
母父:ディープインパクト
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:下河辺牧場
馬主:石川達絵

通算成績:10戦4勝(4-1-2-3)
主な戦績:菊花賞など
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昨年の菊花賞馬キセキ。その後、香港遠征、日経賞といずれも凡走を繰り返し人気を裏切っているが、いずれも敗因はハッキリしている。むしろ前走は道中の掛かりっぷりを考えれば直線でよく我慢した方だろう。今回はM.デムーロ騎手に手綱が戻りどこまで馬とのコミュニケーションを図れるかどうか。スムーズに回って直線を迎えられれば、圧勝のシーンまで想定しておきたい。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:112.6

 
大阪杯がG1になった影響もあるだろうが頭数がそろわないしメンバーも揃わないそのわりにはGI格の馬は近走凡走しているだけで彼らがなんなく勝てば天皇賞春よりは全然まともなG1ではないだろうか。ただ信用できない事を考えると見学レースくさい感じかもしれない。
 
                                            
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印  伴  結城 浜野清水 予想オッズ
1 ステファノス 牡7 58.0 岩田 111.5 × × 24.4
2 ノーブルマーズ 牡5 58.0 高倉 104.0 × × 40.3
3 サトノダイヤモンド 牡5 58.0 Cルメ 118.7 4.7
4 ミッキーロケット 牡5 58.0 和田 110.4 13.5
5 ストロングタイタン 牡5 58.0 川田 105.8 × 16.9
6 アルバート 牡7 58.0 藤岡康 111.3 169.9
7 パフォーマプロミス 牡6 58.0 戸崎 108.5 6.6
8 ダンビュライト 牡4 58.0 武豊 113.7 7.7
9 サトノクラウン 牡6 58.0 石橋 115.0 8.6
10 ヴィブロス 牝5 56.0 福永 109.1 5.1
11 サイモンラムセス 牡8 58.0 小牧 97.0 81.4
12 タツゴウゲキ 牡6 58.0 秋山 103.8 159.1
13 [外]ワーザー セ7 58.0 Hボウ ----- 13.3
14 スマートレイアー 牝8 56.0 松山 110.3 56.2
15 ゼーヴィント 牡5 58.0 池添 110.0 × × 23.5
16 キセキ 牡4 58.0 Mデム 110.2 5.2


 

危険な人気馬 キセキ(想定3人気)

 
今回、正直上位人気はいずれも凡走のリスクが大きいメンバー構成だろう。その中でも1番厳しい枠に入ったのがキセキ。日経賞の走りを見る限り、前に壁を置きたいのは山々の中でこの大外枠を引いてしまった。これで後方にポジショニングを取るしか無くなったが、宝塚記念はある程度前目に付けておかなくては勝負にならないレース。とは言え、前に付けると前走の様な暴走の心配も…いずれにしても、厳しい展開を迎えそうだ。
 

穴馬予想 サイモンラムセス(想定14人気)

 
とんでもない大波乱が起きたとするなら、その立役者はサイモンラムセスではないだろうか。逃げに転向してから2連勝でオープン入り。その2走の内容が非常に強い。単なるスローペースからの溜め逃げでは無く、ある程度行き切って最後にまた脚を使って後続を引き離すパターン。今回、有力馬が後ろで牽制し合う展開があるのならアッと驚く激走があるかもしれない。
 

編集部の見解

 
凱旋門賞以降思うように調子が上がらない◎サトノダイヤモンドだが、国内で、大阪杯より落ちるメンバー構成ではやはり見限れない。週末の天候が気になるが、今春GⅠ好調のルメールの手腕に期待したい。逆に天候を味方につけそうなのが昨年の覇者サトノクラウン。サトノ軍団のワンツーフィニッシュがあるか。
(伴)
 
本命は願望を込めてサトノダイヤモンド。復活してほしい。対抗に大阪杯最先着の4歳馬ダンビュライト。香港遠征が余計も、極悪馬場の菊花賞後に連勝でGⅡ制覇したタフな馬。非根幹距離のここで抜け出したい。単穴にキセキ、サトノクラウン、ヴィブロスのGⅠ馬たち。(結城)
 
実績がある有力馬の調整具合がどうにも微妙。どの陣営からもどうにも良い話が出てこない。そんな中で順調に来ている感があるのが◎ヴィブロス。ドバイ後は宝塚記念に目標を絞っていたし、悪い話も聞こえて来ず仕上がりも良さそうだ。久々に乗る福永騎手もここは結果を出しておきたい気持ちもより強いはず。道悪もある程度はこなせるだろう実績もある。〇以下は素直に世代レベルを重視して4歳馬、6歳馬の順。〇キセキは状態面だけクリアされていれば道悪も含めて最適な舞台設定になる。▲ダンビュライトも同様。G1でチャンスが在るとすればここだろう。リピーターレースでもあり昨年の勝ち馬△サトノクラウンはもちろん適条件。△パフォーマプロミスはここ3戦がハンデ戦で定量58キロが鍵だが道悪歓迎。(浜野)
 
今年上半期最後のGⅠはやはりこの馬、サトノダイヤモンド。不可解な大阪杯の敗戦を払拭するかのような調教の走りに賭けてみたいと思います。”終わってみれば、やはり強かった”で、上半期を閉めてもらいましょう。ダンビュライトもファクターからはチャンスありです。が、やはり勝つのはダイヤモンド。(清水)

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